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【大麻】知りたい!部位と効力

2018.10.13 01:18

大麻の品種改良が進むにつれ、その色の変化だけでなく、形や腺毛の数まで変わってきてしまい、どの部分が何の効果があるのか、どのように作用するのか気になるところ。

お客様からのリクエストもあり、大麻草の部位について詳し目に解説してみたいと思います。


大麻の効能増加

効力は、THCそのものの重量ではなく、仕上ったバッズやハシシの重量に対する比率(%)で表します。

乾燥時にTHCへ変化する成分も含まれており、絶対量は刈り入れ直後よりも若干増える可能性もあります。


絶対量があまり変わらないということは、収穫後の乾燥過程でカナビノイドの成分を残したまま水分やセルロース、クロロフィルやテルピンなどの生成物をできるだけ取り除けば、相対的にはその分だけカナビノイド濃度が高くなる。つまり、効力が増す!!


要するに、効力の強いものに仕上げるには、まずTHCが多く生成する植物を育て、収穫後の乾燥ではできるだけ重量を軽くすればよいのですね。

バッズ

収穫直後の植物は約80%が水分だといわれています。

そのままでは吸ったり保存したりは出来ないので水分を取り除く必要がありますが、バッズに仕立てる場合は、乾燥し過ぎて組織がもろくなったり、逆に乾燥不足で水分が残り過ぎてカビやバクテリアなどが生えないように注意。

バッズの組織が崩れにくい状態に保つには水分を10%以上残し、カビが生えないようにするために、15%以下に抑える必要があるとされている。

普通のバッズはこの程度に仕上げるそうです。

さらに水分や不要成分を取り除き効力を高めることも行われています。

この工程は時間がかかるので、たいていは消費に追い付かないとのこと。

組織ももろくなるので保存も難しくなるようす。


ハシシ

THCの濃度をさらに高めるには、カンナビノイドが集積している樹脂だけを集めてハシシにすることもできる。

ハシシの製法 には大きくわけて、手もみ、ポリネーター、アイソレーターがあります。

この中で最も効力を高めることができるのがアイソレーターで、カンナビノイドの含まれる樹脂が水に溶け出さないという性質を使い、氷水のなかで撹拌・冷却をして➡︎樹脂腺毛トリコームを剥がして集める

この方法で作られたハシシにはTHC濃度が50%を越えるものもあるのです。


ハシシ・オイル

さらに効力を強めたものとして ハシシ・オイル があります。

これはアルコールなどを利用して化学的にカンナビノイドを抽出したもの。

この方法は主に、効力の弱い下葉やクリッピングで取り除いた剪定葉などからカンナビノイドを取り出すために使われるそう。

一般に、オイルのままでは取り扱いや摂取が難しく、結局は濃縮成分としてバッズやハシシに混ぜて効力を高めるために利用されるのです。

これは最近インスタなどでも、見かける使い方!


大麻草の成長による部位変化

発芽し苗が育つ段階で直ちにTHCは増え始め発育期間に入るまでも増加し続けます。

茎がしっかりとした形のよい植物がTHCを作り出すということ。

植物の成長率が高まるに従って、THCの生成も上昇して安定期まで続きます。

安定期を前にして茎の葉のつき方 (葉序) に変化があらわれるのです。


安定期は植物が急激に成長しますが、開花準備段階に入ると成長は止まります。

この時期までには側枝も形成され、それぞれの植物の形状が決まるのだそうです。

開花準備段階は約1~2週間続いて、最初の花が出現するまでの間、THCの濃度は減少する。

雄は、開花準備段階の終盤に再び成長を始め、一番上の節間が伸びて最初の花が現れます。

雄花の房の形成とともにTHCも急激に増え開花最盛期にピークに達し花粉を放出し始めます。

通常、雄は花粉を放出すると活力を失い、植物が精力を蓄えて回復するまでTHCはゆっくりと減少します。


光と大麻の効力

光がTHCを急激に分解させることが示されています。

この過程で、THCは主にポリマーに変化するが、これに比べると酸素による分解はもっとひどい結果で➡︎THCの水素2つが酸素と結合して水になって失われ、活性のないカナビノイドCBNに変わる。この移行は空気の温度が高くなると促進されてしまいます。


トリコーム腺毛

これが、いろんな色をしてイソギンチャクのように伸びている樹脂です。

カンナビノイドの貯蔵庫になっているトリコーム腺毛は、乾燥させた後でもカンナビノイドを分解から守る働きをしています。

日光と気温で分解率は高まり、直射日光下に放置すると急激に加速されます。


空気による分解は2ヵ月以内で5%程度

この過程は、腺毛が劣化を始める開花後期に始まる。


その時期になると、雌花の胞葉にキノコのように生えたトリコーム腺毛が壊れ、頭部に穴があいてカンナビノイドが流れ出します。

浸出はずっと続くわけではありませんが、ほとんど空になった時点で破裂してしまうのです。

また、腺毛は植物の頭部に多いので、強い日光に晒されでダメージを受けます。

こうした状況はとくに過熟したバッズにおいて効力が特に失われる原因になっています。


葉に生えた腺毛でもカンナビノイドが分解しはじめますが、バッズほど深刻ではありません。


目でも確認できるように、腺毛はもともと無色あるいは白色をしています。

次には金色になり、さらに赤色から茶色に変わっていくのです。

やがてバッズ全体の色も変わるほどになります。

THCは無色なので、こうした色変化はTHCの分解が始まっていることを示します。


この事実からしても色変化はTHCの分解を示しています。

多くの腺毛が茶色ぽくなりだしたらすぐに収穫を終えなければならないという目安にもなっています。

部位ごとの変色と成分、また効力の変化についても私自身今回勉強になりました。

また追加情報があれば随時更新していきますので、よろしくお願いいたします。