…を救う時間は幸せにする時間
どうしてだろう…
野良猫
愛猫
保護猫
猫であること以外を除けば
ちがう猫
だなんて悲しいよね。
けれど飼い主となる人間次第では、野良猫は愛猫にも保護猫にもなれるんだよね。
それなのに愛猫にはしないの。
好きでも飼えないんだよね。
好きでも飼わないんだよね。
当然あることだよね。
飼わないことも適切な判断だよね。
安易に飼うことは、人も動物も幸せになれないどころか動物は不幸になるから。
けれど、これは酷いことだよ。
可哀想だからって餌だけ与えたりするんだよ。餌をあてにするように飼い慣らし、純粋な動物の心の警戒心を奪い信頼を寄せさせても、安全で清潔な環境の家には連れ帰ることはしてもらえない。
野良猫は長生きなんてできない。
健康に育ててもらえないから。
食べていても死んじゃうよ。
事故や病気で長く生きられない。
愛猫なら、健康と長生きを願うよね。
野良猫だから、長生きしてほしいなんて誰も望まないのかな。
来なくなったら、姿を見なくなったら、また違う猫に餌を与えるだけ。
それは仕方がないのかな。
これが、優しさといえるのかな…
どこかで線引きを持たないと、優しささえも無法な環境を招くことになるんですね。
こんな投稿をするのは…
昨日、タイムラインに流れてきた下の投稿を見かけました。
哀れな猫たちです…
餌やりをしていた方は高齢で障害のある方だそうです。
家の敷地内に迷いこんだメス猫が今年の1月に仔猫6匹を生んだそう。
オス・メスを合わせて6匹。
避妊去勢手術の費用は出せない。
放飼いですから繁殖します。
それが地域で問題になり、近所の方々が避妊去勢もしてない猫たちがこのままではと、保健所に連絡して保護のお願いをしたそう。
この方は地域猫にしたいそうで、近所の人には地域猫という制度があるって話しても、お世話する若い人がいない現状のため、地域猫にする制度についての了解は得られないそう。
保健所に捕獲されれば、そのあとどうなるか分かってても、近所の方々は、飼う意思もなく責任がとれない限り、無責任にこれ以上の放置ができないから保健所へ連絡をしたのです。
この投稿された方は、自分でも飼うことはできません。預かることもできません。しかし、このまま餌やりをされて育った猫たちを保健所行きにしてしまうことはしたく無い一心で、時間の限られるなか里親さんを必死で探しておられる。という内容の投稿のようでした。
懸念しました…
あちこちで見かける多くの投稿のように、処分という言葉だけが問題のようにクローズアップされて、殺処分に対する行政への批判、地域の批判、近所の方々への批判です。
餌をあげる人が猫たちの今後の問題に対して、責任を持てないという解決できない現状と問題からは程遠い議論になるんじゃないかという懸念もしました。
実際こんなコメントもありました。
今は保健所が野良猫は受け入れずに、地域猫として見守るという自治体が増えてきてるんだから、山口県もそうするべきです!と多くの人が山口県に苦情を送れば、野良猫殺処分するのやめてくれないですかね。皆さんどんどん山口県に苦情を送ってほしいです。市にも苦情送ります。
このような事が招く事態を多くの保護活動や団体の方々が啓発を続け、今は行政へのクレームが尊い活動の妨げとなることを理解を寄せてくださる方々が多くおられるのに、未だに…といった気持ちがして愕然した思いも感じました。
結果的に多くの自治体のサイトには、情報の拡散に必要な動物の画像や文書の転写や複製は著作権として禁止をされたり、情報の取り扱いについての注意書きも増えました。
これでは必要とする飼い主さんたちにとっては予期せぬ被害も生じます。(もちろん「所有者明示措置」を守っていれば良いのですが。)飼い主と動物のためを願うならば、行政と市民の間の壁を作らず、より開かれることを願っていくべきなのに…。
「地域猫」の提案について
地域の猫と一言でいっても、これも制度を求めるばかりでは機能はしません。1代かぎり、その猫の終生を見守り、地域というコミュニティー全体で該当する市民で飼うということの責任が生じるわけです。これについて近所の方々は、お世話し飼っていくことは難しいと判断されたわけで、この方は出来るが1人では出来ないということ… これでは現時点では時間もなく、地域一丸となっての飼育の協力を得られない限りはどうにもならないのですよね。
上の方のコメントはストレートですが、とても分かりやすいものでした。
「里親」の提案について
こちらの方は自身の経験を通してのアドバイスでした。見ず知らずの他人に大切な命を託す責任も重いものです。まして地域で生まれ育ち餌をもらい慣れているかたに飼い主となってもらうことが一番でしょうから、この方のように出来ればと私もそう願うように思いました。
上は投稿主さんの返信ですが、これもまた私個人としては同感の思いと考えを持っています。以前のブログに書かせていただいたことがあるけれど、私の今は以前と違って自身の生活状況や仕事環境や年齢や災害時のことを考えるようになって多頭飼育はしないというか出来ないという考えをもっています。そんな私にも出来る啓発活動と地域で役に立てることをフォローさせていただいてる現在です。これだけしか出来ない、これだけしか責任は持てないと線引きを持っています。
しかし時に預かる立場でもあるため、慎重に考える必要がある個人的には痛いほどわかる心境なのです。が、飼えない、怖くて預かれない、責任は持てない、けれど処分はさせたくない、飼い主を探し見つけたいとなると… やはり残念ながら簡単なことではなく、せめて預かりでもできて時間をかけることが出来ればよいのですが、それも無理となれば何もかもが難しくもなってしまうものなんですね。
さまざまな声…
賛成、そして同感…
助けてってね、無責任な発言であるわけですよね。その言葉にも責任があることを理解して発言しなければならない事です。
特に餌を与えていたひとが「助けてあげてください。」避妊去勢もせずに飼い猫に生ませた子猫たちを「もらってください」などという投稿には、無意識にモノ扱いしてること、その命の一生を左右する責任の重さを無視した身勝手な動物愛護であることを理解してほしいものです。殺処分されず貰われることが幸せとは限らない、幸せにできないなら不幸な命を生ませないことです。
私自身も里親募集についてのブログは積極的には書きません。ステキな家族や家庭に巡り会える良縁を願う気持ちは皆さんと同じ、どの動物にも人と暮らすことでの幸せを願うのですが、可哀想や殺処分の言葉だけで救えることでもなければ、まして幸せになどできるほど簡単なことではない。里親となる方々の後の悲しみや苦労、そこから招く不幸や悲劇も身をもって知っているからです。
この猫たちが猫を飼う予定でおられる良い方々へ情報が繋がり、運良く飼い主さんに恵まれたとしても、問題の原因を理解して解決しようとしないと、目の前の「助けて」の繰り返しですからね。解決に向けて本気で取り組まない限り、いずれにせよ限界はきます。
現に子猫と言われてるこの猫たちも避妊去勢もされてない今、直ぐに繁殖する時期を迎えることになります。
ホントにそうなんですよ。
助けてほしい気持ちはわかるけど
助けたい気持ちもわかるけど
厳しい言い方かもしれないけれど、こんな窮地になるまで、この方も高齢者の人の餌やりを知りながら放置してきたこと。必要な時間に使えばよかったのではと思います。
私は飼えない、けれど誰か助けてって… そんなことが誰でも何処でも認められ許されるようなら殺処分は減らない。だから私は餌やりを認めるような発言もしないし加担もできないです。
本当に減らしたいから…。
不幸なペットや動物を殖やしたくないし減らしたい。行政や職員の方々にも殺処分をさせる苦痛を与えたくない。
餌を与えたなら責任はそこにある。
しかし飼わないし飼えない。
せめて連れて行かれるまえに里親募集して助けようとされてるのは分かります。こんなことになると凄く苦しいですね…。誰だって、行政も職員の皆様も処分なんて望んでないのだから。
飼えない事情が「仕方がない」のと同じように、殺処分もまた同じ。
飼う覚悟もないのに、慣れさせ犬や猫を信頼をさせて、猫だけでなく、多くの人たちを悲しい思いにさせてしまう無責任な餌やりなんて、誰も幸せにしない!許し難い酷いことですよ、本当。
過剰な感情的な反応や感情に任せたコメントが目立つ一方で、こちらに貼らせていただいた皆様のコメントのように、慎重に状況を把握し真剣に考えられてる意見や考えや冷静な判断にも触れることが最近になって少しずつ、ほんの少しでも増えてる気がして、それは光明が差すような感じにも思うことがあります。本当に動物たちにとって大切なのは、こうした強き優しい心なのだと思うから。
活動されてる現場の方々が、すべてを救えず泣いたり悔しい思いを重ねた分だけということを言われるように、じゃなきゃ犬も猫も幸せにもできないし、守ることもできやしない。責任とか覚悟とかって、こういうことだから。
他にも親切から団体を紹介されるかた、避妊去勢について、さまざまなアドバイスやアイディアを親身になってコメントされてる方々もおられましたので、皆さまの思いが身を結ぶことができればと願っています。
なんのための「餌」なのか…
気の毒なのは殺処分ではなく、餌だけ与えられてきた猫たちの末路です。
迷子の犬や猫を見過ごして放置しておけば思いもよらない危険と不幸を招くように、こうした猫の問題も同様、本来なら防ぐことができたはずのことです。地域の皆様が他人ごとと見過ごすことが招く不幸は、餌を与えるときに責任もって判断と行動をすべきです。
他県の野犬の繁殖による問題や避妊去勢措置をしないペットの多頭崩壊のように起きてはならない手に負えない事態を招きます。
「誰か」もらってください
「誰か」助けてください
これ、私にいわせたら
「モノ扱い」だと感じてるんです…
誰でも良いわけがないよ。
ペットショップで安易に犬や猫を買う人たちに対して批判されてるくせに。
法も条例も知らないと平気でいえて調べない学ばない守らない。
義務も責任も持たない。
飼育不適切な人が多すぎる。
虐待虐待と騒ぎたてるけれど、そういう原因を生んでるのはどこにあるのかは問わない。
ペットを買うことが悪にされ
殺処分だけが悪にされ
原因も理解せず、原因となる理由は問わない意識が問題なのに…
命を預かるって
共に幸せになるって
そんなに選択できることじゃないよ、お金も時間も環境も何もかも「負担」という「責任」をもつ「覚悟」をもてる「愛情」を持ち続けて終生を誓わなくてはならない。
人間が幸せも不幸も左右する。
その「意識」さえ、誰もが持てば少しずつ変えられるのに…。
猫たちを救う時間は幸せにする時間
私たちが充実した1日を努力や楽しんだりして過ごすには時間が必要です。
朝も昼も夜も欠かせない大切な時間です。
時に24時間では努力しきれずに、もっともっとと時間が足りないとさえ感じた無我夢中になれた30代のころもありました。最近では、歳を重ねて余暇さえ疲れてしまうこともあり、自宅で愛犬たちと過ごす、ただのんびりと一緒にいるという時間も足りないと感じるようにもなりました。
ペットと暮らすという時間は、人間だけの時間では互いに十分な豊かさを感じることはなかなか難しいものです。
犬も同じ、猫たちにも時間が必要です。野良の環境から家庭で暮らす猫とするリハビリの時間も必要です。猫たちの飼い主さんを探す時間もまた必要です。なにかも思うようにはいかないのは、時間も必要だからです。
この日を迎えるまで放置をせず、少しでも早く餌を与えることを注意し話をして、地域で声をかけあって里親を探すことを目標に預かり先を探して、避妊去勢ができなければ、適切な管理を努めていればという思いは拭い去れませんでした……。
この猫たち、この地域の方々、この地域の行政も、そして投稿された方も誰もが望んだ事態ではありません。
もしも、この地域にお住まいの皆様で猫たちを預かることを検討してくださる皆様、預かりからの里親募集に協力をしてくださる皆様、飼い主となることを検討してくださる方々がおられるようでしたら、こちらの投稿されてる方へ連絡を差し上げてくださいませんか。
そして皆様のまわりで餌を与える人たちや、似たような環境が身の回りに思い当たる皆様、どうかお願いです。
このような窮地を防ぐために、殺処分を招かないために、不幸な動物を生まないために、少しでも早くに行動を起こしてくださいませんか。
Lovely days CHIKA'S MIND TRIP
猫を飼う皆様の猫への確かな愛情
- 室内飼育をして放し飼いにしないこと
- 避妊去勢手術措置をすること
- 迷子札やマイクロチップの装着
- 終生飼育を誓い努めること