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kojinkai

オームの法則の応用演習。

2018.10.13 15:10

「電熱線Pと電熱線Qは、電熱線Pの方が抵抗が大きい。

今、この電熱線PとQを一つずつ直列につないだ回路と

並列につないだ回路を用意する。

この時、4つの電熱線のうち、

どの電熱線の消費電力が最も大きくなるか?」


これは、中学受験でも問われるような問題です。

計算によってではない、電流・電圧・抵抗の関係を

いかに感覚的に理解しているかを問う問題です。


計算さえしていればよかった問題はむしろ楽で、

こういった形で問われると本質を理解していなければ

解答にかなり時間がかかってしまいます。


SAGAテストの対策で、この領域を仕上げておきたい

中3生たちと一緒に様々な応用問題に取り組んでいきました。



「そもそも、直列につないだやつは論外でしょう。

消費電力において、直列と並列は比べるべくもありません。

今から簡単な比で説明します。これは、小学生に

教えるための手法ですが、中学生に足りない思考を

補うには十分な方法だと考えられます。」



不器用そうに仮の数値を置いたり文字で置いたりして

解いている子たちを見ていると、まだ本質に届いていない。

これは一瞬見ただけでそうだと分かるくらいに

”理解”をしなければならないことです。


確かに解けてはいるのですが、それをもっと自由に

使える知識として高めることが必要でした。



「やっときなよ」と言ったことは確実に遂行され、

「それもやってきたの?」と、休みの日のうちに

膨大に取り組まれた問題の跡もあり、よく自立しています。

この学年は私とは完全に個人として結びつき、また、生徒たち同士も

議論相手として、一緒に成長していく相手として、

認識し合っていると思います。


次のSAGAテストでどういう結果になってゆくか、

テストを受ける今日の生徒たちの点数動向が楽しみです。