大麻やCBDを使う高齢者が急増!痛みの緩和に
多くの州で合法化が進み大麻への注目が集まる中、高齢者の間でも痛みを緩和する手段として大麻やCBDを日常的に使う人が急増しています。
その中でも特に高齢者に関しては、毎日の耐え難い痛みから解放されるとあってつよう人数が急増しているのだとか。
大麻提供企業の見解
「オクタビア・ウェルネス(Octavia Wellness)」は、カリフォルニア州の高齢者を対象に大麻を提供している会社です。
コンサルタントを務めるマクベスさん曰く、
「好奇心と興味を持った数多くの高齢者が、痛みと睡眠障害を取り除くため訪れる」
そうです。
高齢者の大麻への関心は非常に高く、老人ホームで行う大麻製品の説明販売会は、白髪の潜在的顧客で常にあふれてしまうとのこと。
1969年に社会現象にもなった音楽フェス’’ウッドストック’’世代が今ちょうど高齢者なのではないでしょうか。
大麻研究の著者、Joseph Palamarさんはこう述べています。
「個人的には高齢者の大麻使用について警鐘を鳴らす必要があるとは考えない。彼らの多くは何らかの意味で経験者であり、大麻使用で自身や他人を害するようなリスクは高くはない。」
そう考えると中には、説明会を受けずとも、「若かりし頃を思い出してもう一度楽しむ」という考えの方も少なくなさそうです。
商品は、チンキ剤、スプレー、食品、ローションやオイルなど。
服用者は気分の高揚なしに広範な病状を緩和することができるそうです。
サンノゼで行った説明会では、高齢者だけで400人も参加した様子。
複数の調査データによると、アメリカで大麻利用者の拡大が最も進んでいるのが高齢者。
このままいくと、大麻消費量で若い世代を追い越す可能性があることが明らかになっています。
最大の利点!副作用なし!!
アメリカの薬物使用と健康に関する全国調査によると、65歳以上のマリファナ使用者は、2006~2013年で250%も増加。
また、50歳以上を調べた調査では、2006~2016年に71%の増加が明らかにされいます。
現在、医療用大麻は29州で合法化されています。
カリフォルニア州では、大麻の売り上げが2020年までに65億ドル(7200億円)に達すると予測されているのです。
高齢者の主な使用目的は、
・関節炎から神経症
・不眠症
・慢性痛
など。
さまざまな病気の治療のために多くの高齢者が大麻に目を向け始めていると言っていいでしょう。
処方薬による副作用を避けようとする理由が一番多いのではないでしょうか。
大麻がもたらす高齢者への効果
高齢者の中には、1日に飲む処方薬が20を超える人もいるでしょう。
抗生物質は初めはとても効きますが、飲み続けていくうちに体が慣れてしまい効果が薄れることが多いく、副作用もあるため、別の安全な代替手段があれば飛びつきたいはずなのです。
大麻を使用することで、痛みが緩和されるだけでなく、自分の体についてより深く知ることができます。
サンフランシスコ、ブレントウードの高齢者居住地区で、住民のメリールー・モリナロさんと共同で大麻クラブを立ち上げたジョンソンさん。
「3月にクラブを発足させ、最初の会合には160人が参加した。参加者らが心配していたのは、医療用大麻の利用、あるいはそれへの興味について、他人に知られることだった」と説明。
やはり、気になるのは今まで違法だったものに興味を示すことによる世間の目なのでしょう。
ですが、モリナロさんは、大麻の医療目的での利用と高揚感を得るための利用を同一視する人には「私を見て。ハイになって歩き回っているように見える?」と質問するそうです。
そして、「自分に合う適切な製品を使うことで、ヘロヘロにならずに苦痛から解放される」ことも説明。
日本でも一部の高齢者と安倍昭恵首相夫人が大麻合法化を支持しています。
THC・CBDで脳が若返る、高齢者の医療費削減
ドイツのボン大学とイスラエルのヘブライ大学の研究チームが、THCやCBDの定期的な摂取によって、脳の加齢による劣化を防ぐ働きがあることを明らかにしています。
若いマウス(生後2ヶ月)と成熟したマウス(同1年)、老いたマウス(同18ヶ月)を対象に実験を行い、1ヶ月の間定期的にTHCを与え、物体の認識能力や迷路からの脱出能力を測るテストをした。
成熟したマウスと老年のマウスはTHC・CBDを摂取すると、パフォーマンスを向上させたのです。その活動力や記憶力は、若いマウスに匹敵する結果だったとのこと。
しかもその影響は数週間に渡り継続したそうです。
また、「ガーディアン」というイギリスの雑誌では「どの年齢層のマウスもTHCの影響で奇妙な行動をとることは無かった」と述べています。
この研究結果は、年をとるにつれて劣化する脳の内在性カンナビノイドへの刺激が、脳の活性化を促すという仮説を裏付けるものになっていますね。
同じ研究チームが、THCが人間の高齢者の脳に与える影響の臨床試験を予定しているそうですよ。結果が楽しみです!
「脳を若返らせることが出来れば、5年から10年の間、特別なケアの必要が無くなる。」
認知症などに悩まされることがなくなる。介護側の負担も軽減される。ということになります。
イスラエルではすでに大麻を処方する老人ホームがあったりと、高齢者社会の中でも今注目の話題、いや救いの手なのです。
「ティクン・オラン」では乾燥大麻に加え、大麻成分入りのオイルやクッキー、ドリンクなども販売しています。
店の中に医療大麻の使用法の相談クリニックが設けられ、顧客はそこで看護師から自分に合った治療法を学べるようになっているようで、安心して使用できる環境が整えられています。
日本の高齢者も安心して興味を持てるように早く世間の考えが追いついてきてくれると良いのですが。。。
60代や70代の高齢者の中には若い時は嗜好用大麻をよく吸ったが、その後仕事や家庭を持ったりするなかでだんだん吸わなくなった。でも、年をとってさまざまな病気や体調不良に苦しめられるようになり、医療大麻を使うようになったという人が少なくないようだ。
このように、時代背景と副作用のない鎮痛剤と考えると、高齢者こそ必要なツールなのだと思います。