「見た目レシピいかがですか?」/椰月美智子【第一印象を向上させる方法】
気持ちのよい秋晴れの下、イベントのお仕事に行ってきた。
仕事の内容とは全く関係のない話なのだけど・・・
20代半ばくらいかな。
イベントを中継していたラジオドライバー(レポーター)さんを見ながら、平成になって日本人の体型は進化したなぁと思った。
手足が長くて頭小さい子が増えたような。
・・・と思う昭和生まれである。
本当に平成生まれが進化しているのなら、うちの娘たちも、スタイルが良くなる可能性が!!!
って期待しちゃうけど、娘がナイスバディ―になっても、私が、その体系に成り代われるわけじゃないし、私は私で、昭和ボディー(昭和生まれでスタイルの良い方、すみません)を活かしながらがんばるしかないわけで・・・
そもそも、そんなことを考えるなら、早く衣替えをして、美容院に行くべきだなとも思う。
(衣替えが面倒だと思っていたら、いよいよ着られるものがなくなってきたし、産後に抜けた毛が生え変わったようで、短い毛がたくさんあって変な髪形中・・・)
今ある素材を上手に使って楽しく過ごせる方法を考えることが大切だな。
人の見た目を向上させる方法を教えるイメージコンサルティングのお話が、椰月美智子さんの「見た目レシピいかがですか?」
「見た目レシピいかがですか?」は4つの連作短編で、3つ目までは、イメージコンサルタントを利用した人のお話。
私立の女子高に通う娘がいる専業ママ、
同窓会で再開した同級生と不倫しちゃうワーママ、
メタル、ロック好きのアラサーが
イメージコンサルティングを利用したことで、周りからの反応の変化を感じることになる。
3人は、自分に似合うスタイルを知り、取り入れることのメリットを感じるんだけど、見た目を言い訳にしにくくなったことで内面の汚さと向き合わなくてはならなくなったり、変な視線に晒されるようになるなどの弊害も出てくる。
そして、4つ目のお話では、3人が利用したイメージコンサルタントが主人公になる。
ちょっとした種明かしをされているような感覚で読み進めていくと、最後にはこのイメージコンサルタントの逞しさにほろりとさせられる。
やりたいことにまっすぐと突き進み、何があっても自分の仕事の肥やしにしてしまう強さを持っているイメージコンサルタントの仕事ぶりを見て、私も頑張ろうという思いに!
見た目に関しては・・・
着飾ってもどうせ大したことない!とおしゃれを放棄するのは逃げだ。
衰えを感じるからこそ、素材を生かす方法を考えて、きれいにすべき。
・・・と、めんどくさがり屋で、言い訳して楽なところに逃げようとする私に、教えてくれたような。
昭和体型を言い訳にせず、昭和だからこそ頑張らなくてはならぬ。
それから、この作品を読みながら現場に行ったので、イベントの看板に入れて頂いた自分の写真を見ながら、カラーコンサルティングしてもらってから撮るべきだったかなぁと思った。
私のカラーは何なんだろう。
好きな服と似合う服って違うんだって。
それにしても、仕事の後のカレーパン、絶品だった。