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WARHAMMER 40,000 の魅力

2018.10.14 15:41

【WARHAMMER 40,000 の魅力とは?】

WARHAMMER 40,000 ってどんなゲーム?どんなことろが魅力的なの?と言われて、私がまず思いつくのは「戦わせることのできるプラモデル」という表現です。


私個人のプラモデルの楽しみ方は、模型誌の誌面や模型屋の店頭を飾るような一種の「芸術作品」をつくることよりも、「自分の好きなように組み立ててカスタマイズできる玩具」としてのものであり、リアルタイム世代ではありませんがやはりガンプラバトル的なものに憧れを抱きながら育ってきました。

大抵は自分の作ったプラモデルを夢の超マシンにセットして〜というのがそのテの定番ですが、そんな超技術って案外アナログな方法で解決できるものなんだなあと、ミニチュアボードゲームというジャンルを初めて知って感心したものです。


しかしここまで、プラモデルをかじってきた人間だけが楽しめるものなのか?と言われれば答えは断じてNOです。

精巧なつくりで、ゲームの盤面自体がひとつのテーマを持ったジオラマのようでありながら、それらを構築するのは非常に簡単に、誰にでもできるようなシステムになっているのがこのシリーズの凄いところなのです。


ゲームズワークショップ社のスタート冊子等ではその魅力をビルド(組み立て)、ペイント(塗装)、ゲームという三要素で紹介していることが多く、本記事でもそれに沿って私が魅力に感じる部分を紹介していこうと思います。


【BUILD:豊富な種類と自由な組立】

WARHAMMER 40,000 のゲームに使用されるシタデルミニチュアは、プラスチックキット(プラモデル)の形態で製造販売されています。


ミニチュアの種類は、各陣営の基本的な歩兵からはじまり、軽装甲車輌、戦車、戦闘機、爆撃機、流線形の反重力ビークル、一般兵を圧倒する巨体の改造人間兵士、それらを軽々と踏み潰す巨大ロボット、それに匹敵するほどの巨体を誇る大型の生物兵器、等々SF的な欲求を満たすものはだいたいラインナップされています。


また、上記の部隊を構成するもの以外にテレイン(情景モデル)として建物の廃墟、食人植物、コンテナ、ドラム缶や弾薬箱、化学燃料プラント一式、自由に連結できる塹壕、ミサイルサイロや大口径砲を備えた要塞に至るまでが用意されています。



組み立ては簡単で、人間の兵士のミニチュアであれば、頭や胴体、手足等のいくつかの部位に分割されているものをニッパーで切り出して、接着剤で組み立てていきます。切って、好みの角度で貼り付けるだけ。少し慣れれば歩兵程度の組み立てには5分とかからないでしょう。

(実際は段々コダワリが強くなってきて腕の角度ひとつで何時間もウンウン悩んだりするのですが)


また特筆すべきはその驚異的とまで言える組み合わせの自由度の高さです。

シタデルミニチュアは、言ってしまえば「ゲームの駒」であるにも関わらず、ゲーム中で差異の必要のない、まったく同じ兵士10人が組めるボックスでも、ヘルメットの形状や、装甲の微妙な形、表情、ポーズに至るまでひとつひとつ細かな違いのある豊富なパーツが封入されており、その気になれば名も無い一般兵100人全員に個性を持たせることさえ可能です。


簡単な切り貼りとパーツの組み合わせだけで、文字通り世界にふたつとない、自分だけのミニチュアアーミーを作り上げることが可能となっているのです。


【PAINT:簡単で自由度の高い塗装】

プラモデルの塗装というとスプレーだのエアブラシだのなんだかハードルが高く、準備も片けも場所の確保もなにもかも時間がかかって億劫というイメージがつきまといます(少なくとも私は20年近くそうでした)が、これを一気に解決してくれた塗料がシタデルカラーです。

※基本的には筆塗りを前提としていますが、スプレーや、エアブラシ用のシタデルカラーも用意されています。


塗料のシタデルカラーだけで1記事書けるほどの驚異的なアクリル水性塗料なのですが、その特長を軽く挙げるだけでも

・塗料、水、筆、拭き取り紙だけあれば準備OK

・片付けは軽い水洗いだけで済む手軽さ

・塗ってから最短5分もあれば乾く速乾性

・アクリル塗料にしてはかなり強力な塗膜

    (触ることが前提のミニチュア用ならでは)

・失敗しても塗り重ねで修正できる隠蔽力の高さ

・家庭用の中性洗剤で簡単に落とすことができる

・混色不要なほど豊富な種類の色がある

・錆、土、鮮血、膿 等の個性豊かな特殊塗料あり

等々。塗装までも、誰でも手軽に仕上げることができるようになっています。


でも美術は苦手で...

ご安心ください。シタデルペイントシステムという塗り方のガイドラインがあります。

塗装というとなんだか難しく感じるかもしれませんが、ざっくりとした言い方をすれば「立体塗り絵」です。

ガイドラインに沿って指定された順に、指定された塗料で色を重ねていくだけでどんな初心者でも雰囲気的に公式作例に近いものに仕上がってしまうのです。


勿論このガイドラインたるシタデルペイントシステムは絶対的なものではなく、混色による美しいグラデーションや反射表現を使った芸術的な作品を仕上げるペインターの方も数多くいます。


ミニチュアをペイントするにあたっては、公式設定に存在する部隊/組織だけでも豊富なカラースキーム(配色例)が用意されており、壮大な背景をもつアーミーに想いを馳せて筆を走らせてもよし、はたまた自分だけのオリジナルカラーに塗ってもよしと、こちらも高い自由度が保証されています。


「あまりに広大な宇宙にはまだ誰も知らない君だけのアーミーが存在するはずだ!」と、個々人のオリジナリティでさえ公式に盛り込まれて保証されているのがなんともアツいところです。



【GAME:奥深く拡張性の高いルール】

WARHAMMER 40,000 のゲームは自分で組んで塗って編成したミニチュアを、立体的な盤面に並べて戦わせるボードゲームです。

ゲームは実際にミニチュアの目線で視界を確認して、メジャーで測った距離で部隊を立体的に360度自由に動かし、6面ダイスで攻撃の成否判定を行うという没入感の高い、戦略的でエキサイティングなシステムになっています。


基本ルールは2017年6月に最新の第8版に改訂され、従来よりシンプルかつスピーディでありながら奥深い駆け引きのあるゲームが楽しめるようになりました。


この第8版では、根幹となるコアルールをベースに3種類のプレイスタイルが用意されており、

制約が少なくシンプルに遊べる「オープンプレイ」

物語的な楽しみ方のできる「ナラティブプレイ」

細かく調整された対戦用ルール「マッチプレイ」

と、好みに合わせた遊び方を選択できるようになっています。


また、基本ルールに追加する形で豊富な拡張ルールも用意されており、地平線を埋め尽くすほどの大軍同士が激突する「アポカリプス」や、重要拠点を巡って攻防側に分かれて戦う「ストロングホールド・アサルト」、立体的な地形を生かした市街戦「シティズ・オブ・デス」、制空権を争う白熱のドッグファイト「デス・フロム・ザ・スカイ」に至るまで、様々なシチュエーションに特化させることも可能です。


また「双方のプレイヤーが合意していればルールをアレンジしても良い」とされており、公式に用意されたルールやミッションを遊びつくしても、オリジナルのレギュレーションや追加ルールを用いて、プレイヤーの発想次第で文字通り無限に遊ぶことができます。


ここまで簡単に紹介しましたが、上記の三要素のうち、ビルド・ペイントだけで模型作品としてミニチュアやジオラマを仕上げることもできれば、逆にペイントにこだわらず、その場で開封して簡単に組み立てたミニチュアでゲームを遊ぶことも可能です。

どれかひとつの要素を極めるもよし、全てかじってもよしと、楽しみ方まで自由です。


ちなみに私はゲーム寄りの全部派ですが、ゲームで自分のアーミーをリアルな戦場に並べることがペイントのモチベーションに直結しており、ある意味好循環になっているのでは?と思っています。


そんな楽しみ方の自由度の高い、一生かかっても遊び尽くせないほどのプレイバリューを秘めたWARHAMMER 40,000


あなたもはじめてみませんか?