記録②化学療法【同病者のみなさま向け】
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記録①よりつづく
【入院〜化学療法 第1回〜第2回まで ②】
●2018.10.6 朝
抗がん剤の点滴が、予定量、すべて入りきって、以後は薬ではなく、アフターケアの点滴だけ。この日はえらい疲れていた。というか、無事にクスリが全て入りきって、ホッと安心したのかもしれない。ゆっくり過ごしていたら1日が終わっていた。
2018.10.7〜
とうとうすべての点滴が外れて、無事に生還した気分に。笑
ずいぶん解放感はあった。
5日ぶりにトイレに行く。すっきり。
しかし、午後に問題発生。便秘がひどくなり、トイレにこもって苦しみ出した。久々だったのもあり、排泄機能全般が、衰退している感じはあった。ここは焦らずに、便秘薬などのお薬でコントロールすれば良かったと、大反省。まさかの便秘事件は、いっときシャレにならないくらいに苦しみナースさんたちもずいぶん心配してくれたが、なんとか自力で無事に解消され、その日は疲れきってよく眠った。
投薬中は、副作用で食欲減退しているのでそもそもほとんど食べていないが、それでも何かしら少量は食べた。と言うことは、排泄は本来必要である。
この反省を生かして、次回は抗がん剤の投薬中から便秘に気をつけて、お薬の力を借りながら、排泄のコントロールをしていきたいと思う。
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入院し、こう実体験をふまえ、さらに病棟にはお年寄りが非常に多いので、色々な人の治療生活を身近にしているのですが、
人間は、
食事・排泄・清潔・睡眠
これ最低限。
ほんとーーに大事です。
病人になると、よーーーーくわかるのですが、どれも外せない。
そして、病人になると、その一つ一つが大仕事。一大事。
わたしもこうして治療していて、
「あぁ、食べものを、食べられた。」
「あぁ、きちんと、排泄できてる。」
「あぁ、シャワーが気持ちいい。」
「あぁ、痛がらずによく眠れた。」
と、おおげさに、おおげさに、
その度に深く感じます。
そして、その度に、
「あぁ、生きている。生きている。大丈夫だ。きっと大丈夫だ。人間のからだは、ほんとうに、よく出来ている。からだが、ふつうであって、ありがたい。こんな、ありがたいことはない。」
と、いちいち感動していました。
点滴が外れて、便秘事件が解決し、トイレがふつうに出来るようになった頃、トイレでよく感動していた。
わたしのからだ、ありがとうございます、って本当に心で叫んでいた。笑
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●2018.10.8 あたり〜
そんなこんなで2.3日がたち、
ここらへんの約10日間くらいは、遅れてくる副作用である骨髄抑制に備えていく。備えると言っても、おおげさにやる処置は特に無く、人混みを避けて、おりこうに病室に居るだけ。笑(なので以下の症状が無事に出なければ、わりとヒマ。笑)
骨髄抑制とは、白血球や赤血球や血小板が減少してしまうこと。それによって、発熱、貧血、出血傾向などが起こる可能性が高まってしまう。そして何よりも免疫力が落ちているので、感染に気をつけないとならない。(なので、抗がん剤治療患者は、よくマスクをしているのだ。)あ、あと脱毛も始まるころ。(ですが、10.15現在、いまだに抜ける気配無し。笑 覚悟はずいぶん前から出来ている。)
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ちょうどこのころ、
頭のボア〜っとも薄れてきて、味覚が戻ってきた感じがして、食欲が復活した。
ずっと、食べたかった、味噌ラーメンを食べた。とん汁と味噌汁ものんだ。(院内のコンビニでインスタントを買って、イートインで、お湯をもらって。)
最高にうまかった。
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元気なので、リハビリも自主トレも、よくやった。
(詳しくは「すばらしい毎日、と近況」の記事参照)
筋力づくりと、体力づくり。
身体から管が外れているので、
とてもやりやすい。
ここが、トレーニングをがっつりできる貴重な期間なので、感染にだけ気をつけて、ガシガシ筋肉貯金、体力貯金。毎日、よく歩いた(松葉杖だけど)。無心で歩くと、何かしらの考えごとが浮かんでくるので、脳みそもよく動き、気持ちも良くなる。わたしには向いているようだ。
そんな毎日を週末まで過ごしていたら、点滴が外れたあとの1週間はスッと終わっていった。
注)このBlogは、「とある患者のとある話」です。記載情報にまつわる内容は必ずしも全ての患者さんに当てはまることはなく、専門性や信用性に欠けます。的確な判断や正しい情報は、主治医や各医療専門機関にご相談・お問い合わせをお願いします。
photo by izuru aminaka