術後3年10ヶ月経過致しました。癌の勘違いと不安について 江東区北砂 癌サバイバー美容師
2018.10.15 03:12
みなさんこんにちは
本日、がんけん有明病院にて
術後3年10ヶ月の検診を受けてまいりました。
結果は、無事クリア。
頸部悪性腫瘍除去、及び、リンパ郭清術から、3年10ヶ月が経過致しました。
↑2階頭頸科前
ご心配をおかけしている皆さま
いつも応援ありがとうございます😊
さて、最近というか
ずっと書こうと思っていたのですが、
インターネットや、フェイスブック、ゴシップ紙などでよく流れて来る
[抗がん剤は毒だ!!抗がん剤に殺される!!]の記事。
僕なんかは既に冷静に見れるので、
記事の下の方に、サプリメントや健康食品が売ってて笑わせていただきますが、、、
そのような記事をシェアする方は、
身内を抗がん剤で殺されたことがあるのでしょうか?
もちろん新しく増える細胞を攻撃する薬なので毒ですが、細菌を殺す抗生物質も毒ですよね?
麻酔などもそうですが、毒を持って毒を制す。これが薬の一面だと思います。
お客様で薬を研究開発されている方がいます。
「また新しい薬が出るんですよ〜」
「あともう少しで人類は癌に勝てるかも」
なんて、笑顔で話しを聞いていると大変心強いですし、
本気で病気と闘っていらっしゃる。
「毒薬を売って儲けてやるぜ!!」
とは、感じることは出来ません。
ただし、薬の研究開発には莫大なお金がかかるとのこと。
話題のオプシーボのお話も聞きました。
薬価が安くなり、研究費が削られると
新薬の開発が遅れる、、
そんな心配をされておりました。
新しい 光治療も始まりそうですし、
癌の治療は日進月歩なのです。
僕達の間では少しでも長く生きられれば、治せる時代が来る。それが合言葉。
話しを戻しますと、
こういった記事を、これから化学治療を受ける予定の、不安で押しつぶされそうな患者さんが見たらどう思うのでしょうか?
実際に僕の所にご相談にいらっしゃるお客様も、治療前は不安で涙をポロポロ流されてしまう方も多いです。
抗がん剤=ツルツル、ゲーゲーのイメージですよね?
個人差があるので断言できませんが、実際は寝込む期間は短期間で、通常の生活を送りながら治療をされている方が多いです。
(手や足、皮膚、など末端、おそらく細胞の分裂が活発な所に副作用が多く出る印象です。)
*あまりにもツライ、白血球が上がらないなどの理由で治療を断念するお客様もいらっしゃいます。
そんな真実を
僕の目を通して伝えていくのが、
サバイバーの僕がブログを書いている意味だと思います。
もちろんこの病気は、今やっと
回復に希望が持てる段階に来た所。
↑以前ブログを書かせていただいた、Yさんが先日お亡くなりになられました。
僕がまだ病気にかかる前に、初めてウィッグをカットさせていただいたお客様。お付き合いは15年以上になります。
Yさん ありがとうございました。
そして、おつかれさまでした。
お別れはツライですが、そんなに遠くない先に僕達もそちらに行きますので、またカットさせてくださいね。
その時はよろしくお願いします^^
今日も命を与えられた僕達は、
一体何が出来るのか。
毎日を楽しんで、術後4年に向けて
前を向いて歩いて行こうと思います。
ありがとうございました。
*今回の記事について
薬の効果、副作用は個人差があります。
治療方針や計画も基本的には個人の自由です。冷静により良い選択が出来ると良いと思います。薬を否定も肯定もしていません。