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2017年10月合宿

2018.10.15 14:49

以前の更新から大きく遅れてしまいました。溜まっていた分どんどん更新していきます。

10月14日15日の合宿報告です。

この合宿では大きく分けて2つの作業を行いました。


①新しい外壁の珪藻土塗り


②地震対策の耐力壁のスタディ



まずは前回勢いよく取り壊した外壁、、、

今回の合宿までの間に建具屋さんと工務店の方に協力してもらい、新しい外壁が出来上がりました!!

前回合宿のとき

建具と外壁下地によって新しい外壁が誕生!!

そして今回は新しい外壁を守るために仮の外壁を取り付けていたので

それを取り外す作業から始まりました。

それでは作業に移っていきたいと思います!


①新しい外壁の珪藻土塗り


現在の外壁は下地の石膏ボードが張られているだけの、つるつるの裸状態です。。

この外壁に仕上げ材を塗っていかないといけないのですが...


外壁の仕上げにはどんな種類があると思いますか?


実は数多くの仕上げ材があり、少し紹介すると、

サイディング(板状の外装材を貼り合わせた外壁で、近年では主流の工法となっています。アルミ、スチール、セメントなど様々な素材があります。)


モルタル(ラスという針金の網にモルタルを塗り付けた外壁材。1980年代までは主流でしたが、手間がかかるため、最近ではあまり用いられることがなくなりました。)


レンガ(厚みが70~90mmあり、断熱性、耐火性、遮音性に優れています。寿命が長いですが日本ではあまり用いられていません。)


タイル(粘土、陶土、長石、石英などを砕き、成型し高温で焼き固めた外壁材です。デザインやカラーバリエーションも豊富です。)


漆喰(石灰を利用し、水酸化カルシウム・炭酸カルシウムが主成分でできている外壁材です。古くから左官壁に利用され、調湿機能があります。)


珪藻土(植物性のプランクトンの死骸が水中で堆積して泥状になったもの。無数の穴が開いていて断熱性、脱臭性、調湿機能があります。)


この他にもたくさん種類がありますが、

この中から私たちは珪藻土を選びました!!


珪藻土の利点としてはたくさん上げられますが、その中でも一番の理由は


デザインの自由!!


今回は自分たちで左官するということだったので、この古民家にあったデザインにしたいと思い、

学校で試し塗りしてみました!!

カラーバリエーションも豊富で、塗り方ひとつで表面のデザインも自由に作れます!



学校で試し塗りもして、勢いよく塗り始めたのですが、、、

人によって癖が全然違う。。。


そこである程度揃えるために、外壁は表面を平に仕上げることにしました。

それでも中々難しく下手くそな人がすると、

こんなことになります。

コツをつかむのが難しく、思っていたよりも作業が進まず、次回の合宿に持ち越しとなりました。

②地震対策の耐力壁のスタディ


外壁の仕上げと並行して、一番外側の柱の間に入る耐力壁のスタディをしました。


なぜ耐力壁が必要かと言いますと、

以前、一番外側の柱の間には外壁が入っており、その壁が少なからずも

柱と柱の間を支える水平材となっていました。


ところが、その壁を取っ払い、少しセットバックしたところに新しい壁を作ったので、

一番外側の柱が地震の時水平に折れてしまう可能性がでてきてしまいました。


そこで、柱の間に耐力壁を入れることとなり、そのスタディが開始しました。



学校でも模型を作り色々なスタディを重ねました。

パンチングメタルを用いた案

木材を格子状に組んだ案と、積層させた案


実際にショールームに足を運んで見学もしてきました!

パンチングワールド神戸本店


学校で作って、持って行ったモックアップでもスタディしてみました。

大きめの格子案  

格子に瓦をはめる案

パンチングメタル案


現場でも即席のスタディも行いました

ちょっとずつアレンジを加えたり、

シンプルな案に戻ったり、試行錯誤です。


しかし、、

なかなか決まりません。。

悩み苦しんでいる様子

耐力壁のスタディはまだまだ続きそうですね。


まとめ

外壁の形が見え大きく前進しましたが、やはり自分たちで行う箇所はなかなか上手く進みません。

ただ様々なことに挑戦して、その都度スタディを積み重ねたり、悩んだり話し合いながら進めていく過程は大学では学べないことです!

実際に街の人の声や、工務店の方からのアドバイスを基に進めていく、この現場感は楽しくて仕方がないです!!笑

これからも無事に怪我無く完成に向かっていきたいと思います!

(文責:北條)