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僕という人間がやりたいこと

2018.10.16 03:10

年齢も30歳に近づいてきまして、身の回りの環境も少しずつ変化しつつあります。

一緒に歌ってきた仲間たちといつまでも一緒に…というわけにもいかず、様々な環境の変化や、それぞれの年齢・進みたい道によって、みんな分かれていくんだな、ということを実感しています。

そこで、自分の進みたい道はどんなかな、と改めて考えてみました。

僕が考えているようなことを考えていたり、この後に書くようなことにピーン!と来る人と会ってみたい、話してみたい、と思ってます。

あしたとあさってが一度にくるといい。


・自分が合唱にのめり込んだルーツ

やりたいことを考える上で、自分の合唱人生のルーツというか、合唱にどハマりすることになった原因を考えてみました。

①高校生の時に聴いた「北とぴあ合唱フェスティバル」の「世界の合唱」でのヴォーカルアンサンブル《EST》とGaia Philharmonic Choirのキューバとフィリピンの民謡の演奏。

②大学生の時に聴いたヴォーカル・アンサンブル カペラのCDの演奏。

③オペラシティで聴いたPro Musicaの演奏。

④国際合唱コンクールのグランプリコンクールで聴いたSofia Vokalensembleの演奏。

あたりかな、と思います。

後半に進むにつれて経験値も積んでいるので、感動のレベルがより高まっていったと思います。

ジャンルを問わず、様々な時代・種類の音楽を「無伴奏の合唱」という演奏形態で聴いて、心の底から感動する経験をしたことで、合唱の魅力に取り憑かれていきました。

特に、④のSofia Vokalensembleは色々なジャンルを自由自在に歌いこなし、何だコイツらは!と思ったことを覚えています。


【演奏への願望】

・普通の声

Sofia Vokalensembleは、色々なジャンルを高いレベルで「普通の声で」歌う団体でした。

Popsも黒人霊歌もクラシックも、普通。

普通と書くとあまりいい印象は受けないかもしれませんが、僕はこれは最高の褒め言葉だと思います。

僕は日本で合唱や声楽をやっている人の多くが「特殊」な声を出していると思っています。

聴いた時に、何か普通でないことをやっている感じ、普通の人には出せないような声を出している感じ…

そういう声を聞いていて、僕は音楽そのものに没入出来ません。

僕は、そういう声には「大きさ」「音の高さ」「母音」くらいしか情報が無くて、その音に他にどういう情報があるのか、嬉しいのか悲しいのか…が声から感じられない、と思っています。

でも、合唱業界・声楽業界では、そういう声が「いい声」と形容されることが多いと思っています。

音楽というより「声を聴いている」感じ。

僕が憧れているものは、そうではないのです。

極めて普通。

普通だからこそ自然なのかもしれない。自然だから、色々な情報が感じ取れるし、音楽の妨げにならない。

「音楽を聴いている」感じ。

言い方を変えれば、声が曲の表現にフィットしているということなのだと思います。

フレーズに合った、適切な表現、音色が選択できているからこそ「特殊」に感じない。

↑すごく大切なことだと思う。


・普段思っていること

合唱って、もともとは普通の聖歌隊の人たちが祈ったり、普通の人たちが楽しく歌ったりしたものであると思います。

そうやって西洋音楽が発展してきて、徐々に劇場の規模が大きくなり、職業歌手に求められるテクニックが難しくなってきて、歌手には長い修行期間が必要になり、より専門的に勉強する必要が出てきて…

そうやって劇場でオケを超えるソリストの発声がレベルが上がって、いわゆる「声楽」の声が生まれてきたわけですね。

ヴェルディのレクイエムとか、オケ付きの作品で、しかも壮大な作品となると、そのようなテクニックが求められると思います。

バロックあたりなら、オケ付き作品でもそこまでソリストのテクニックは求められていないというか、また違う技術が必要な感じがします。

僕が所属しているSalicus Kammerchorはバッハの演奏法として現代からバロックへ遡るのではなく、グレゴリオ聖歌の演奏法を学び、それをポリフォニーへ、そしてバッハへ活かしていくという、時系列順になぞっていくようなコンセプトで演奏活動をしています。

そうすることで、バッハの違った姿が見えてくるのではないかと。

僕は、似たようなことを声について感じているのだな、と思います。

良くも悪くも発展してきた今の形というのは、西洋音楽を演奏する上での間違いない一つの解であると思います。

でも、それを合唱音楽全てに当てはめてしまっていいのか。当時全ての歌手がそういう声で歌っていたのか。

多分答えはノーで、そういうところにこだわっていくと、作品の姿が今までと違うように見えると思います。


・普通の声でやりたいこと

僕は「普通の声」で、色々なジャンルの曲が持つ魅力を再発見したいと思っています。

例えば、先月来日したスウェーデンのバーバーショップコーラス「Zero8」は武満徹の「風の馬」の第2ヴォカリーズを歌っています。

日本では武満というと昔から演奏されてきたものなので、「武満の音はこうだよね」みたいなイメージがあると思います。

実際Zero8の演奏は武満っぽさは無かったですが、驚くほど整った和音に「あれ!?この曲ってこんな曲だったの??」っていう体験をさせてもらいました。

実際、そういう体験が出来る曲って多いと思うんですね。

古い日本語の合唱曲とか、新しい体験出来そうな曲多そうだと思います。

例えば、日本の男声合唱の代表と言えるタダタケとか。

長い時間をかけてタダタケのスタイルや音が確立してきたと思いますし、それはそれで一つの結論であると思いますが、それをバーバーショップカルテットが演奏したとしたらどうなるんだろう?と僕は思うのです。

まるで別の曲みたいな聴こえ方するんじゃないかな、と。

Svanholm Singersの斎太郎節とか、Pro Musicaの会津磐梯山とか、是非はともかくとして、おおっ!と思いますよね。

そういうのがやりたい。

そうやって考えてみると、僕がやりたいことというのは「合唱界や声楽界に流通している声へのアンチテーゼ」なんだな、と思います。

勘違いしてもらいたくないのは、先ほども書きましたが、現代的な声楽のテクニックも必要な時がある、とは思っています。

フレーズに合った適切な表現、音色というのが僕が考える「普通」の定義なので。

僕自身、そういう声もも出せるように勉強も続けています。

少し問題だな、と思っているのは、多くの人が勉強やレッスンを続けたために、日常会話で使うような普通の声に近い音声を「歌に不適切」と感じるようになっていくことです。



そして、普通の声から離れた、強い感情が必要なシーンは一つの曲の中に多くはない(曲によっては一瞬もない)ため、フレーズに合っていない声で歌ってしまうことが増えて、音楽というより「声を聴いている」と強く感じてしまうのかな、と思います。

・音楽のジャンル

自分自身、憧れているレベルのアカペラグループのコンサートに行くと、マルチに色々なジャンルを歌うグループが多いです。(しかもレベルが高い)

その影響か、僕自身は声で何でも出来るようになりたい願望が強いです。

色々なジャンルを歌いたいし、ボイパやノイズボイスにも挑戦したい。

自分が持っている手札をたくさん増やしたいです。

なので、レッスンには死ぬまで通うつもりですし、いずれはボイトレだけではなく、声に関することで様々なレッスンを受けるだろうと思います。

僕は、音楽のジャンルには強いこだわりはありません。

何でも出来るようになれれば最強だろうと思っています。


いくら投資すれば最強の手札を揃えられるだろう。ボイスガチャ。


・だからこそ、こだわりが強い人たちに雇われたい

自分自身が特定のジャンルに対する強いこだわりがない為、特定のジャンルに力を注いでいる人たちに歌手として使ってもらいたい願望があります。

現在でいえばヴォーカル・アンサンブル カペラやSalicus Kammerchorに歌手として使ってもらっていて、本当にいい刺激ばかり貰っています。

僕が声を使って色々なことが出来るようになりたいのは、一つは声に対する興味が強いことがありますが、こういうこだわりの強い人たちに、最後まで使ってもらえるようになりたい、という気持ちがあります。

そういう人たちが見ている景色というのは大抵は今は誰も到達していない景色だと思います。

僕はそれを一緒に見てみたいんです。

実力不足で足を引っ張ってしまうようなら切り捨ててもらいたいんですが、そうなりたくないんです。

だから、死に物狂いで頑張る。


【現実的に困っていることへの願望】

・選曲に強い人と出会いたい。

段々と話が現実的なところに向かってきていますが(笑)

僕は音楽のジャンルに対するこだわりが強くなく、知らない曲ばかりのコンサートでも演奏が感動的ならば楽しめるため、選曲があまり得意ではありません。

曲の知識も多くないです。

(そういう意味で演奏会のプログラミングとかするべき人間じゃないんだろうなあ…そもそもそれって演奏家としてどうなの…とも思ったりする)

でも、自分が主宰しているグループの演奏会はたくさんやっていきたいから、困っています。

アドバイザー的な人と出会えて、組んで仕事していければなあ、と思っています。


【合唱を教えたり、情報を発信する人物としての願望】

・声のアンサンブルへの作用の良い/悪いをまとめたい

合唱における様々な声の状態を分析してデータとしてまとめたい、良い例も悪い例も(そもそも良い/悪いはシチュエーションに依る)

そして、そういうことを一緒に考えてくれたり、データを取ったりするのが得意な人と出会いたい。

・何かしらのWebコンテンツを作ったり、ワークショップなどを開きたい

色々とまとまったら、普及活動をしていきたいです。

動画配信や電子書籍的なものになるかもしれません。形にはこだわりが無いです。

いいサウンドの団体、たくさん増えると嬉しいなあ。


【そして…】

・人並みまでいかなくとも、稼ぎたい。

これは大きいです。

今は自分のレッスンの料金設定も現実を見ていないというか、本当は年にいくらくらいお金が必要かとか、月にどのくらいレッスン出来ればとか考えて料金設定とかするんでしょうな。

行き当たりばったりでやっているので、休みなしに働いても生活はなかなか大変であります。

昔は有名な声楽家の方のように広めの練習室のある一軒家を!とかバカなこと考えてましたが、せめてちゃんと子供を育てられるように、たまーに休みが取れて家族と旅行に行ったり遊びに出たりとか出来るようには稼ぎたいなあ、と思います。

結婚して家庭があるんだし、大切にしていきたいです。

一家の柱として、頑張らねば!!


長いブログになってしまったけど、何かピーンと来た方、お会いしてみたいです。

お話したり、歌ったり、お酒飲んだり、しませんか?

DMでもコメントでも、何か新しい繋がりを広げられたら嬉しいです。