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旅する身体

ヨガ、瑜伽の呼吸

2018.10.17 01:47

月曜日はあざみ野でヨガ、そして昨日は瑜伽の稽古でした。本厚木の稽古場では瑜伽、稽古という表現をしています(今後変わるかもしれませんが)。ヨガといえば良いのですが、瑜伽の方がしっくりくる感じがあるので使っています。稽古も練習と言えば良いじゃないかと思われるかもしれませんが、こちらも稽古の方がしっくり来ます。意味はヨガ、練習と捉えてもらってあまり差異はないです。




あざみ野のヨガでは準備運動、身体遊び、アームバランス系の動きをやっていきました。これはちょっと無理かなと思っているアーサナでも、やってみると思ったよりいけたという事があります。今回はそんな感じで、皆さん意外といけてると嬉しくなりました。



そして昨日の稽古では、いつもより呼吸に注目して準備運動やアーサナを行なっていきました。いつもが10だとすると7、8くらいの伸びに留めておいて呼吸に意識を向けていく。どこに入れてどこから出て行くか、どのように入れてどのように出て行くか、どういう道筋を辿るか、どういう息が入って来て出ていくか、どれくらい入れてどれくらい出すか、など呼吸と一口に言っても様々なやり方があります。




ヨガだと呼吸法は一般的にはプラーナヤーマと言われます。プラーナとは生命エネルギー、中国や日本でいう「気」のようなものでしょうか。ただ、プラーナはすべてのものにあるという見方もあります(一見無機質なコンクリートとか鉄とか)。もちろん身体にもプラーナのエネルギーは巡っています。言葉のついでですが、「気」という概念については当たり前のものという認識でいます。どうしても気というと超常的なものと思われる方がいらっしゃいますが(それはそれで良いですが)、ここで使っている気は、「元気」、「換気」、「正気」、「勇気」、「気持ち」、「気になる」、「天気」、「空気」、「寒気」、「気配」、と言ったごくごく日常で使われている気の延長線上です。日頃、意識してなくてもこのくらい「気」という言葉は日本人には当たり前で馴染んでいるんですね。




さて、ヨガでは身体には72000本のナディーと言われる管があると言われています(もちろん解剖しても出て来ません)。中国の経絡と似ています。その中でも特に重要なのが、イダー、ピンガラー、スシュムナーです。普段はこれらのナディーは不純物で詰まっているので掃除が必要な訳です。川が堰き止められて水が腐って不衛生なのと似ています。呼吸法や浄化法は掃除の為に必要な事なのです。




身体は魂が宿る神殿という言葉があります。神殿が汚いと、そこに宿る魂まで汚くなってしまうのでしょう。家も汚いままで換気もしていないと嫌な感じです。キレイにして換気をすると家も生きてきます。家は人が住まなくなるとすぐに朽ちてきます。あれは不思議な感じですが、もしかしたら川が堰き止められている状態で水が腐っていっているのかもしれません。身体もそのようにキレイにしておくと気持ちもスッキリします。ただ、身体は家のように単純ではないですから、キレイすぎても敏感になり過ぎてしまいます。私はたまには毒を入れてバランスを取った方がいいと思います。ヨガはバランスとも言われます。



プラーナヤーマの話から脱線気味でしたが、身体遊びのような事もしてみて研究してみたり、瞑想もしています。和やかな雰囲気でやっていますので、気になる方は一度来てみてください。



あざみ野はスタジオ癒樹さんで、毎週月曜日にやらせていただいています。本厚木の雲山稽古場では火曜日は毎週、日曜日はイベントとクラスがあります。詳細はこちらから。身体って面白いですよ。



※写真は癒樹での一コマ、雲山でも撮りたいな。