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ササモリモノローグ

映画のはなし。『ヘルタースケルター(2012年公開)』

2018.10.16 16:30



みなさんこんにちは〜🔅🔆

週3以上更新したいなって言った週くらいはせめて本当に更新したいなと思って記事を作成しました。

今日のお昼はおはぎです。どうでも良い報告でした。( ・ᴗ・ )🍴

あきです、よろしくどうぞ🐧🐧


さて。

描きたいこと、と考えて浮かんだのが①観劇感想、②本、③映画、の3つだったので、今日は私の好きな映画について語ろうと思います・:*+.\(( °ω° ))/.:+


今回は、蜷川実花さんが監督を、そして沢尻エリカさんが主演を務めた『ヘルタースケルター』(2012年公開)について。

伝説の女性漫画家と呼ばれる岡崎京子さんの同名作品が原作のようです。

ちなみに私は原作未読🐤

以下、ど素人が感性のままに書きなぐるだけなので色々と至らない部分は目を瞑ってね★


こちらの映画、何年もずーーっと気になりつつ観れていなかったのですが、機会に恵まれ先日ようやく観ることが出来ました!

観たい観たいと思っていただけあって期待値は高め。

結果、期待通りめちゃくちゃ面白かったです。後味はめちゃめちゃ悪いけど。

事前に見ていたネットの感想は見事に賛否両論で、好きな人は好き、という感じだったのですが、どうやら私はその『好きな人』の方だったようです。


以下簡単なあらすじ🐳

主人公のりりこさんは人気絶頂のトップモデル。

美しいと絶賛される彼女ですが、実はその美貌は全身整形によって手に入れたものだという秘密を抱えています。

りりこさんを担当した病院は、法に触れる程の黒い噂を持つとある美容外科。

りりこさんは、手術の末に絶対的な美しさを手に入れましたが、定期的なメンテナンスと副作用の強い薬を日頃から摂取し続けないとその美しさは保つことが出来ません。

激務故のストレスと整形の副作用で心身ともにどんどん疲弊していき荒んでいくりりこさん。

そこに、婚約者の裏切りや、天然美人の後輩モデルの出現が重なり、タガの外れたりりこさんはどんどん自滅への道を歩んで行きます...。

芸能界の頂点に君臨した美しい女王様がどん底に落ちていくまでの姿を描いたお話です。


こんな感じかな…。これなら大丈夫かな...?

気になった人は公式サイトやWiki〇ediaなんかを覗いて見て下さい。


以下感想です。

ネタバレを多大に含むのでご注意〜!! 


私は蜷川さんが過去に監督した土屋アンナさん主演の『さくらん』は鑑賞していないのですが、蜷川さんはドギツイ極彩色の華やかな舞台をお作りになる監督のようですね。

それが嫌!過剰演出!!という意見もいくつか見かけましたが、あの可愛くもあり禍々しくもある鮮やかで独特な雰囲気が私は好きでした🌸

あと、主演の沢尻さんはもちろん、脇を固める俳優陣が豪華過ぎる。実力派揃いです。

大森南朋さん、寺島しのぶさん、新井浩文さん、窪塚洋介さん、桃井かおりさんなどなど。

全国民、1人くらいは好きな俳優いるんじゃないか?ってくらいの豪華さ。

あと綾野剛さん好きのお姉さんにはぜひこの作品の金髪綾野さんを見て欲しい。

シンプルに色気がすごい。シンプルにかっこいい。結構どうしようもないやつだけどとりあえず気だるげな色気が凄いから見て。お願い。

嘘やん何でこの人いるの?って人もチョロっと出たりしてるので、そう言う意味でも楽しめる作品だと思います。


内容について。

美に執着するが故に、眼球と耳と爪と髪と性器以外の全身を整形した主人公リリコさん。

リリコさんを演じる沢尻さんが可愛らしくも妖艶でもあり本当にお人形さんみたいに美しかった。

でも中身はまさにしっちゃかめっちゃか。

りりこさんの持つ異常な部分を蜷川さんの『良い意味で気持ち悪い』舞台美術が、『ヤバさ』を際立たせます。

最初からマネージャーに水吹きかけたりするんですよ。自由奔放で我儘で自己中心的。めっっっっちゃやな奴。とにかく主役が嫌いというクチコミも頷けるなぁとだいぶ最初の時点で思いました。笑

りりこさんの行動にオイオイマジかよ...うわぁ...とドン引きしたり振り切りすぎて心配になったりと鑑賞中1秒足りとも気が休まらなくて、常に前のめりで鑑賞。

鑑賞後めちゃくちゃ疲れるって言われてたけど、なるほどこういうことかと理解しました。

また、だんだんとりりこさんが壊れていく描写の時に大音量で流れるクラシック音楽がまた舞台の世界観と合ってないのに『合っていて』、良い意味で気持ち悪いな、不気味だな、と思いました。


正直りりこさんは、控えめに言ってクズすぎるのですが、でも何故そうなってしまったか、という部分を、少しずつ明かされる過去の部分から推測すると、私はどうしても嫌いになれなかったし、何となく美に執着する気持ちは理解出来るな、と思ってしまいました。

特に後輩モデルのこずえちゃんの登場辺りから。


全身整形で圧倒的な美貌を手に入れたりりこさんと違って、後輩モデルのこずえちゃんは、スタイルから顔から素のキャラクターまで、全てが天然ものの美人。

実際の姿もハッとする程美しくて、水原希子さんがとってもはまり役でした。

手脚が長くてお顔も綺麗で、目を引く存在感もある。

でも本人は無頓着で、スカウトされたから何となくモデルになっただけ。

それなのに、圧倒的な美しさとあっけらかんとした飾らない性格で、無自覚にりりこさんを追い詰めて行きます。


私自身、容姿に関するコンプレックスを昔から拗らせてるので、可愛い人や美しい人に対して抱く感情は決して綺麗なものでは無いです。

だからこそ、こずえちゃんが登場した時にりりこさんが感じたであろうどうしようも無い劣等感、今自分が得ているものが脅かされるのではないかという恐怖、胸を引き裂かれる程の嫉妬と羨望が想像出来て、見ていて辛かったです。

こずえちゃんは、人間は皮を剥げばみんな同じだと思っているようですが、それは彼女が『人から容姿を貶められたことがない程恵まれたルックスを持っている』から思えることだと私は思います。

容姿による劣等感というのは、他者が思っているよりずっと大きなものです。

だからりりこさん行方不明後の、縁ある人物達へのインタビューシーンで彼女があっけらかんと言い放った「なんであんなに執着してたんですかね?」という台詞がもう...個人的にグサッと来て...もう...もう...ねぇ...こずえちゃぁん...(´;ω;`)ってなりました(語彙力)

芸能界はりりこさんにとって、劣等感の塊だった容姿を全て作り替えたことにより得ることが出来た『居場所』だから、たとえ煩わしくても死ぬほど辛くても、手放したくなかったんだと思います。

それこそ、犯罪にまで手を染めてしまいそうになるほど。

薬の副作用で幻覚を見るほどに狂ってしまったりりこさんが最後、意識を失う直前に呟く

「もっと綺麗にならなくちゃ…」

という台詞が、美醜への執着をとても表していて個人的にとても好きです。すごい辛いけど。

全てが明るみになってしまった後の世間の反応がまたね。うん。

現実って辛いなぁと。みんなゴシップがすきだなぁと。 

救いのない現実が痛々しかったです。



また、『若さがもつ価値』についても言及されていて、これまた心にきました。

大森南朋さん(余談ですが個人的にめちゃくちゃ好きな俳優さんです。めっちゃ余談。)が演じる検事さんが、『若さは美しさだか、美しさは若さではない』と言う旨の台詞を言うのですが、私はこれを聞いた時なかなか複雑な気持ちになりました。

十代を名乗れなくなった時に感じた漠然とした不安。

自分をかたどるブランドのひとつが剥がされていくような感覚を年々感じている私にとって、もっと視野を広く持てと言われた気がしました。

永遠なんて無いのに、若さに囚われるなんて滑稽だ、と。

外見や体裁だけを気にして取り繕う薄っぺらくて浅い人間だと、目を背けていた現実を叩きつけられた気がして苦しかったです。


容姿に関するコンプレックスは、こじらせてしまうと本当に生きづらくて仕方なくなりますね。

多分人から見たら絶対分からないような『むくみ』とか、『1kg増えた』とか、ほんの些細な変化でも気の持ちようは変わったりするし。

ましてや顔やスタイルなんて、鏡見る度治したいと思うところが多すぎて、『こんな容姿で外に出てごめんなさい』って思うし。

人間見た目じゃないって言うけど、1番始めに目に入るのはやっぱり見た目だし。

特別に可愛くなりたいし。

誰よりも可愛くなりたいし。

現実が伴っていませんが、常日頃から見た目に固執している自分にとっては色々と心に響くものが多い作品でした。

またしばらくしたら見たいな。

気になって見てくれた方、既に見たことある方は後でお話して下さいね。


余談です。

後輩モデルこずえちゃんの事を書きましたが、彼女は同作家様の別作品『リバースエッジ』にも登場しているそうです。

今年の2月に二階堂ふみさん主演で映画化してましたね。

あらすじを読む限り、結構重要人物な模様。

そこで描かれるこずえちゃんの姿は、もしかしたらこの映画で見た印象とは違うかもしれないので、近いうちに見てみようと思います。あと原作も。


それでは今日はこの辺で。

明日はもーっといい日になるといいね、ハ〇太郎。(・ω・)


みなさん良い夢見てください。


以上!

あきでした🐧🐧🐧


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