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【第5回】新人脚本家◆小野ヨイコ◆プロデビュー企画エッセイ

2023.12.17 05:24

ゆっくりと少しずつ実績を重ねる5月。
焦らない焦らない。


■会社員+子育て+プロ脚本家の3本立ちはできるのか?!

このコラムは、

シナリオ作家集団トキワに所属した新人作家小野ヨイコが、

会社員で生計を立てつつ、暴れ男児2名を育てつつ、

トキワのプロ作家のみなさんから刺激やアドバイスをいただき、

1年で大きく市場デビューするぞ!というチャレンジ企画です。

タイムリミットまであと214日!


初回コラムはコチラ☟

【第1回】新人脚本家◆小野ヨイコ◆プロデビュー企画エッセイ


■たまたま締切日が重なる案件たち

5月末にむけて4件の執筆締切が集中しました。(このコラムを含めると5件…)


① オトギカンバセーションズ(企画プロデュース 難波 望氏)

トキワ所属ササキタツオ氏との共作で進めている脚本です。

特に苦労したのは、人物描写。

「ワンシチュエーション&登場人物2名」という設定の中で、深みのある人物描写が求められました。

極端にしすぎればコントに寄ってしまい、作品の雰囲気を壊してしまいます。

小さな違和感を削りながら、リアリティのある人物へ近づけました。


共作の初期はお互いのスケジュールを確認しながら、1週間ごとに同じ原稿をやりとりし、ト書きやセリフの修正を何往復も繰り返しました。


最終稿提出の前にササキさんと予定を合わせ、直接お会いして修正&確認作業をしました。

1時間で終わりました。顔を突き合わせての作業ほど効率いいものはないですね(^^;)


そうして、ササキさんと私のイメージを形にしたものを難波さんへ提出して、また難波さんとササキさんと3人でWEBミーティングをしてと、時間をかけてより良い作品を目指しました。


② 企業が制作するブランデッドムービーのシナリオ

先月、企画が通った案件のシナリオ執筆も今月が山場でした。

依頼してくださった企業様が「ワクワクして制作できる」シナリオを目指しました。

いろいろと盛り込みすぎてしまったので、改めて監督と打ち合わせをして、内容を削ぎ落としていきます。


まだ詳細が伝えられないのがもどかしいのですが、私自身が「こんなのが見たい!」と企画したものを、企業様側が賛同してくださったことが嬉しく、映像として実現することが本当に楽しみです。

私も撮影現場へ足を運んで勉強させていただきます。


③ トキワ分科会用企画書

トキワに加入して早1年半。プロの先輩たちとの会話や、様々な案件の依頼を受けるたび、徐々に自身オリジナルの企画案が増えていきます。


「次はこんな話を考えています」「このキャラクターはどう思いますか?」

参加メンバーで企画内容を精査していく大切な分科会です。

オリジナルの企画をいくつも持っているのは脚本家の強みであること。

その中から、監督の趣向に合わせた企画を提案できるか、そんな内容を学んでいきます。


④ 映画祭参加用 1分×全6話 短編動画シナリオ

急遽、急ぎの案件をお引き受けしました。

監督のイメージを、自分の中に落とし込み、シナリオとしてアウトプットする作業。

5月21日にご依頼をいただき、6月14日には公開予定の短期集中決戦です!

アプリのSlackチャットでほぼ毎日監督と意見交換しながらイメージを伝え合いました。

一日だけ直接お会いして、最終確認のホン打ちをさせていただきました。

監督のアツいパッションを生で感じ、ますます完成が楽しみとなりました。


■5月のワーママ執筆術

GWと緊急事態宣言で、執筆時間はいつもより少なめでした。

しかし、抱えている案件はいつもの倍以上。


ついに「子供がいる横で集中して書く」に挑戦です。

意外と書ける?いや、ぜんぜん書けません!

子供2人から話しかけられ、あとからあとからタスクが追加され、原稿にまったく集中できません。

タスクというのはだいたい「ぎゅーにゅーのみたーい」「うわああああブロックがこわれたー!!」「トイレまにあわなかった―」などなどです。


子供がいる時間帯は、印刷やフォーマットを整えるなど作業系しか無理かもしれません。

それでも、上の子(5才)がipadのマイクラに集中していて、下の子(3才)がHuluとNETFLIXを観てくれている時間は狙い目です。1時間ももたないんですが。

ちなみに今は、上の子はヒカキンさんのマネをしてマイクラでファミマを作っていますね。

辺境のガタガタの丘にひっそりと佇むファミマ。


そうこう書いているうちに2人でソファをトランポリンにしだしたので、注意してきます。

それでは今月はこのへんで…。


2021年5月

ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

また次回まで、皆さま健康で楽しくお過ごしください。


小野ヨイコ

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