「レラ」艇から、今回のJCI(中間)検査報告が届きました!
(レラ艇よりの寄稿記事)
2022年4月に海難事故を起こした知床遊覧船「カズワン」はJCIの検査対象だったと聞いていたので、今年以降のJCI検査はきっと厳しいものになるに違いないと少々身構えていました。しかし、実際に今月受けた「レラ」の検査はこちらが拍子抜けするほどスムーズに終わってしまいました。例えば、前回あった「キールのボルト検査」、「VHF無線機」、「アンカー」、「アンカーロープの劣化検査」等のチェックも省略され、マストトップの白灯点灯も晴天の昼間で点灯状態が私にはよく見えなかったのに、なぜか検査員の目には見えたらしくこれもOK、そんな感じでサクサク終わってしまいました。ですから、今回の検査のために投じた費用は、中間検査料(14,900円)と信号紅煙(4,600円)のみでした。
それでも検査終了にあたり、以下の指摘とお願いがありました。
①指摘事項
救命胴衣の場所を示すステッカーを貼っておくこと。しかし実際に貼った状態を確認する訳ではなく、100円切手同封してステッカーをJCIから買い求めればそれで良しというものでした。
②依頼事項
「浮き輪」、「ライフジャケット」には、船名だけでなく艇体番号を書き込んでおいて欲しいとのことでした。もちろん、指示ではなくお願いでした。理由は「救難者を引き上げた際、船名だけだと艇の特定に時間がかかる」からだそうです。早速、「浮き輪」にマジックで艇体番号を書いておきましたが、全部の「浮き輪」、「ライフジャケット」への書き入れはしませんでした。考えてみれば、「レラ」にゲストが乗る機会は少ないので、もし使うとすれば副長だけ?、いや自分だけ?と思ったからです。そんなわけで、搭載している検査仕様「浮き輪」、「ライフジャケット」全部にはあえて書き込まず、「浮き輪」一個だけにしました。