ローテーターカフ 肩関節の回旋と安定だけでなく
2018.10.17 09:06
ローテーターカフ(回旋筋腱板)と言われる筋肉群の中でも棘下筋と小円筋は肩関節を外旋させる働きを担っています。
それだけでなく上腕骨を身体の中心に引き込み、安定させる働きをしています。
しかしそれだけではありません。
肩関節を120〜150度くらいの外転位で棘下筋・小円筋を意識的に外旋方向にアクティブにすると、前鋸筋が働いて肩甲帯の上方回旋がしやすくなります。
そうすると肩関節にひっかかりや違和感がなく、腕を大きく動かす感覚や、重い物を頭上に挙げる感覚がつかめるようになります。
例えばオーバーヘッドスクワットのこの腕の位置で安定しやすくなる。
実は立位でこの位置が取れる事と大臀筋が使える事は連動しており、その時に腹筋が抗伸展に働く事で姿勢を維持する事に繋がる。
そしてその時には足の裏の指から踵まで全体を使って中心で重心を捉える感覚が大切。
つまり姿勢とは全身の連動で作られるものなのですね。
「クエスト」での昨日のセッションでもまさに棘下筋・小円筋の活性化から足の裏の意識を使って姿勢の改善のためのアプローチをしましたが、それだけで胴部にも臀部にも一定の筋活性が感じられるようになりました。
こんな風にまさにミクロとマクロの視点がパーソナルトレーニングでのアプローチでは重要ですね。