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雷霆を告げる音

Bar/alternative[映画のようなワンシーン]

2018.10.17 10:39

傷口が酷く痛み、血が流れていた。

歯を食いしばってどうにかなるかとは思えなかった。

この痛みを忘れるには、何かで気を紛らわせないと、気が遠くなりそうだ。


服を少し破り傷口に強くあてる、

少し嗚咽が出てしまった。


わかってる、ダメなんだって、

少し歩こう、この街は嫌いじゃない。


雨が降り、気温が下がり気持ちが遠のく。

コートを着ていたが、このザマなら身体は悲鳴をあげるはずだ。


なんだ?alternative?

バーか?…それなら酒でも飲もう。


酒は身体に染み渡り、軋む身体に酷く悲鳴をあげさせた。

だが、美味い、ただただ美味い。


このいざこざで、大事な写真はグシャグシャだった。

酒を3杯ほど飲み、勘定をすませた。


ーーーーーー

初めてくるお客さんだ、

彼のお金は酷く汚れていた。

震えてるかと思い、声を掛けたがそれは不要だったらしい。


小銭に微かな血の跡があったと思ったが、

私が触ってしまい、綺麗になった。






そんなことを想像してました。


それでは今日のお話が楽しめたなら、次のお酒を頼んでいただけたら嬉しいです。