BricoCross Rapencross Lokeren UCI2
嬉しかった。とても嬉しいレースだった。喜んでる場合でもないんやけど、とりあえず、このレースは自分を褒めようと思えた。初戦の走りを踏まえ、やはりヨーロッパスタンダードでバイクにも乗らないといけないと改めて思った。そこから何が正しいかわからないけれど、色々と試し、この日を迎えた。
コースは細かい登りがあり、またこれが急こう配でめっちゃきつかった。コースは細かく日本的なコースの作りに感じた。結果のタイム的にはあと一分前がトップアマチュア、そこから先はプロの世界。とりあえず、あと一分。目標。
でも、この日はなんかいい日だった。素直に嬉しかった。
では、レポートをどうぞ。
連戦の週末。初日はこのRapencrossUCI2、二日目はSuperPrestigeUCI。二日目のことはあまり考えず、このレースはこのレースで目一杯走ろうと考えていた。
この大会は通常ならKruibekeという場所で開催されていたが、今年から場所が変わりLokerenとなった。コースも初めて走るコースだった。小高い丘を合計4回昇り降りする。それ以外は平地でコース幅も狭く、コースの所々で大きな堀のようなものを超えていく。堀をジャンプする選手もいたけれど、大多数は地面をなめるように走った。試走は計4周回した。空気圧は迷わない、ただ、コースのラインどりや、シケインのジャンプの練習などしていたら4周回する必要があった。天候はよく、ドライコンディション。タイヤはこっちに来てからずっとChallengeTireのCHICANE一択のレースが続いている。
この日も気温が高く、ボトルをつけてレースに挑む。32人出走。
スタートは混乱もなく、すすむ。初戦のMeulebekeでは当たり負けしていたけれど、今回はしっかり自信を持って走ったし、後ろからくる選手の動きもコントロールできた。1周目は出遅れたトッププロ選手と同じパック。しかし、2周目後半から遅れだし、3周目にはそのパックからちぎれたアマチュア選手と2人のパックで進める。そこからペースを上げていくためにパックの前に出てラップタイムの回復に努めてる矢先にリアタイヤをパンクさせてしまう。幸い、ピットまでの距離も短く、20秒前後のタイムロスでバイク交換し、再び前を追う。3周ほどかけて、もとの2人パックに戻った。
身体がしっかり動いていた日だったので結果が欲しかった。残り4周ほどから、再度単独になる。ラップタイムが落ち着きだした。喉の渇きとボトルの水分の残量を計算しながら、水分補給しつつ走った。残り2周の時点で残り1周の気持ちで全力で走った。調子の悪いトップ選手に追いついたが彼はすぐ目の前で落車、危うく踏むところだった。残り1周に入った時はさすがに少し安心した。それが目標なわけではないけれど、とりあえず一安心。
フルラップの5分32秒遅れ、19位でゴール。Top20に入れたのは嬉しい。ベルギーのトップ20はプロばかり。彼らのトラブルや不調でTop20に滑り込んだ形だけど、今日は僕自身もパンクもしてタイムロスしてもそこから諦めずに最後まで走り切れた。バイクコントロールもうまくできていたし、よく踏めたとも思う。
ゴール後は脱水と疲れで意識が遠く、しばらくふらついた。久々にこんなに追い込めたと感じたが、同時に翌日のSuperPrestigeはどう考えても走れる気がしなかった。