映画『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』
映画『チューリップフィーバー肖像画に秘めた愛』
監督:ジャスティン・チャドウィック
原作/脚本:デボラ・モガー
出演:アリシア・ヴィキャンデル/デイン・デハーン/
ザック・ガリフィアナキス/ジュディ・デンチ/クリストフ・ヴァルツ/カーラ・デルヴィーニュ
今思い出してもちょっと惚けてしまう。
直感でなんの口コミも聞かずに行ってきた映画。
選んだ私、ホントいい勘した。
映画館出てちっちゃくガッツポーズしてしまった。内緒)
ただのチューリップの話じゃなかった。
予告編観るだけだと、チューリップと経済、愛もちょっと絡めてみましたー
的な感じを受けてたけど。
チューリップがね、お話しに、いいよう~に絡んできて。
登場人物の運命を狂わせてゆく。
チューリップバブルという、
出しゃばり過ぎないのに影響力のある、時代背景。
時代背景を描き出す、その美術が素敵。
フェルメールの絵が、そもそもこの原作の、更なる根源。
そのフェルメールの絵を彷彿とさせる、
絵画の数々。
無名の絵描きが描く、愛しさを抱く女性。依頼人の妻)
青いドレス、布、光、
まるで写真のようなリアルな写実に、もっともっと観ていたくなる。
し、映画の画の美しさを固めてる。。
出てくる俳優女優陣も、とんでなく美しくて。
本能で駆け寄ってしまい出会ってしまった後の2人のシーンには、
瞳孔全開になってしまった。釘付)
いい大人が大興奮よ。。
この部分、あまりの印象にメルマガでエライ書きました。
ストーリーで細かいところは描かれてなく
衝動的で「まるでドラマ」とはこんな感じ。
それでも、惹かれ合うわずかな2人の変化に
説明がない分、こちらから見入ってしまう。
出産や女性についての視点が強烈。
女性の思考回路も行動も強烈。
同じ女だけど、女がわからねぇと言ってる男性陣の気持ちがわかる←
本当こえぇ。
だから女は面白いんだな。
分厚くて古いおとぎ話。
大人と現実も織り込まれた、大人のおとぎ話。
最後の最後、絵本でいう「めでたしめでたし」直前のエピローグ。
振り切って、それぞれのハッピーエンド。
結婚や相手がいるのが幸せ、じゃないから、大人版絵本。
胸糞悪くなってたであろう男性陣も最後の〆で後味はいいはず。お口直し)
私は好きだったな。
舞台や映画、本、絵本、
フィクションの世界に飛び込んで、現実を忘れる時間を過ごせる。
映画も舞台も、娯楽だもの。
これずっと言ってるけどね。
娯楽としての映画を、良質な作品で満たされた。
そ れ と
各国のポスターの違いが面白いし素敵やねん。
3枚目、窓に映るコルネリスがホラーみたくなってるけど←
観終えると、もう本当、切なく苦しくなってくるぜ…窓を挟んだその眼差し。
韓国版は系統がガラリと変わって
斬新すぎてビビった。
ただ、
ここまでセクシーなポスターも。
加えたチューリップに添える手が本人じゃない感じも、意図がある感じでたまらん。
フェルメール展が今、上野でやってるみたいだらセットで行く計画すれば良かったなー。
以前六本木で観たのはいつだっけか。
眼福映画。