母に真実から関わってみる挑戦
東京の実家に来ています。
父が他界してからは、母が一人で暮らしているのでいつも喜んでくれるんだけれど、それはそれとして僕は札幌に越して実家と行き来するようになってからこの1年ちょっと、母との関係性に自分なりにかなり取り組んでるのでした。
もともとなにかすごい悪い関係ではないんですよ。でも以前も書いたけれど、母とは真実のことばを交わし合うということが、これまでほとんどなかった。限りなくゼロに近い。
今日も機会を見つけてはそういうことをしていたわけなのです。
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今日母は話が終わりかけてたときのタイミングで、「ほんとうのことを言うのも聞くのも、恥ずかしくてとてもじゃないけどできない。でもあなた(僕のこと)は言ってくれるよね。『おかあさんはすごくよくやってるよね』とか」と言いました。
僕:「僕はこの20年、そのことには意識的にとても努力してきたんだよ。死ぬ直前になって本当に思っていることをやっと話す人生よりも・・・」
母:「普段からほんとうのことを伝えあう人生の方がいいってことね。それはそうかもね。いえないけど。」
僕:「僕はそれに挑戦してる。」
母:「じゃああなたの学びのために、私は存分に抵抗するから挑戦して(笑)」
そこから父の話になったのね。
僕:「父さんとは、死ぬ2日前くらいにそういうやりとりができた。その翌日には父さんは忘れてたけど。人生を振り返って『いい人生だった』っていっていたのを聞けてほんとうによかった。」
母:「母さんにはそういうこといわなかったのにね。」
僕:「だって母さんもいっていなかったじゃない。僕はあのころ母さんにいったでしょ。『父さんと生きてきてどれほど幸せだったか、どれほど愛していたか、ことばで伝えた方がいいんじゃない?」って(ちょっと反応的 未熟者です 笑)」
母:「やっぱり恥ずかしくてとてもいえないよ。でもお父さんが『いい人生だった』っていってたなら、よかった(涙)。わたしなんかと生きてきてよかったのかなって思うことがあるのよ(涙)。」
「そしてそれはあなたに対してもそう。千草ちゃん(弟の奥さん)の子どもへの関わりとか見ていると、私はあんなふうにはできていなかったな、すごいなあって思うし、あなたにもっといい母親がいたら、もっとよかったんじゃないかって思うよ。」
僕:「半分青いを一緒に見ていたときに言った・・・」
母:「あなたの息子でほんとうによかったってやつね、ほんとうにそう思ってもらえてるとは思えないのよ。自信がない。」
僕:「(涙)僕はほんとうに思っているよ。僕がこの家に生まれて、それで経験できたことが僕をとても鍛えてくれているし、父さんと母さんが全然違うものを持っていて、それをそれぞれ受け継いでいて、それはほんとうによかったと思ってる(涙)。」
母:「う〜ん、どうかなあ・・・」
僕:「いやいや、僕がどう感じるかなんだから、僕の話聞いてよ(ここもちょっと反応的 笑)」
母:「そうだね。それならいいけど。」
僕:「うん。ほんとに思っているよ。」
・・・というようなやりとりをしました。
今日はふたりとも、かなりこころを開いてやりとりできたなあと感じていて、とてもあたたかで満たされた気持ちになれました。母とやりとりした中では、かつてないくらいに。よかった。
まあでも、僕もまだまだです。挑戦は続く。