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ZIPANG-8 TOKIO 2020 「 伝統の技 」 × 「 現代の技・アイデア 」で 未来の伝統工芸の形を創造する‐古今折衷‐「Bank of Craft」

2023.12.19 12:25

      ‐古今折衷‐「Bank of Craft」

             Concept


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デジタル技術を活用した日本人的“美意識”の伝承と向上

日本各地の風土や風習を有形物として今に伝える伝統工芸。

職人による手仕事でかたちづくられる品々には、日本人の美意識が反映されています。
しかし、経済、産業、ライフスタイルの変化によって、伝統工芸と私たちとの距離は広がり、その文化までが失われつつあります。


Bank of Craftは、伝統工芸を継承・発展させる架け橋として、日本の伝統工芸技術と、クリエイティブ・アート・デジタルなどと融合し、伝統工芸の価値の再構築と、産業への新たな収益と創造性の構築を担います。


具体的には、伝統工芸の知財やデザインデータをアーカイブするプラットフォームを提供し、明瞭な知財権管理とブランド認証によるライセンス保護をめざします。


また、様々なジャンルやビジネスと融合したビジネスモデルの形成やクリエイターと共同で工芸デザインを再構築するプロジェクトも始動しています。


これまで伝統工芸に接点を持つことのなかった生活者に、新たな表現を提供し、日本が世界に誇るものづくりである「伝統工芸」に、新たな息吹をもたらしたいと考えています。


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ものづくりの根源に宿る“日本人的美意識”を伝承していく。

それが、Bank of Craftの使命です。



「伝統の技」×「現代の技・アイデア」で 未来の伝統工芸の形を創造する「Bank of Craft」  伝統工芸のリ・デザインを活用した 4つのコラボレーションをスタート



株式会社JTBと株式会社ジェーシービーの合弁会社である株式会社J&J事業創造(東京都港区、代表取締役社長:森 保幸、以下 J&J事業創造)は、「伝統の技」×「現代の技・アイデア」で未来の伝統工芸の形を創造するプロジェクト「Bank of Craft」の一環として、現代のクリエイターが伝統工芸の文脈や歴史からインスピレーションを受け、それぞれの解釈で考案したデザイン柄=リ・デザインを活用した4つのコラボレーションをスタートしました。


今回展開するコラボレーションは、以下4つです。(1)(2)(3)は2023年11月30日からスタート、(4)は2023年12月中の開始を予定しています。


(1)企業コラボレーション

福岡「博多織」×株式会社伊藤園×Masatoo Hirano(アートディレクター)


(2)SDGsコラボレーション

群馬「桐生織」×廃棄ビニール傘から生まれたブランドPLASTICITY(株式会社モンドデザイン)×Emi Arihisa(アートディレクター)


(3)地域コラボレーション

静岡「駿河和染」×茶屋すずわ(静岡のお茶問屋)×Hal Shibata(アートディレクター)


(4)デジタルコラボレーション

京都「西陣織」×NFT※デザイン×Masahiko Kajima(アートディレクター)


伝統工芸事業者と交流し伝統工芸を知る現代クリエイター(桐生織)


伝統工芸事業者と交流し伝統工芸を知る現代クリエイター(西陣織)


【リ・デザインは現代クリエイターが“伝統”を学ぶことから始まる】

今回実施する4つのコラボレーションでは、現代クリエイターが伝統工芸柄を自身の解釈によってリ・デザインしていることが重要なポイントとなっています。


リ・デザインは単に伝統工芸の柄を新たなデザインに作り変えることではありません。

実際に伝統工芸事業者や職人の方の話を聞いたり、仕事を見学したり、伝統工芸が作られている地域を知るなどして交流し、伝統を受け継いできた人の誇りや想い、伝統に裏打ちされた高度かつ確かな技術、伝統があるゆえの美意識など脈々と受け継がれてきた “伝統”を多方面から理解します。


そしてそこからインスピレーションを得ることで、伝統を活かしながら、若い方々や海外の方々にも広く支持される新しい伝統工芸のデザインや商品を、伝統工芸事業者とともに生み出します。


※NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)はブロックチェーンを基盤にして作成された代替不可能なデジタルデータのこと。NFTには資産的価値があり、NFTマーケットプレイスと呼ばれるインターネット上のプラットフォームで売買が行われている。


【伝統工芸産業の収益性を高め伝統工芸の継承・発展を図る
「Bank of Craft」】

近年、若者の伝統工芸離れなどによる需要の減少や後継者不足など伝統工芸の継承・発展が社会的な課題となっています。


伝統工芸品の生産額は1998年に約2,800億円でしたが、2020年には3分の1の約870億円、従事者数は11万5,000人から半数の5万4,000人まで減少しています(出典:一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会)。


こうした中、J&J事業創造が株式会社ピハナコンサルティング(東京都港区、代表取締役:岡本 幸樹)と2023年7月に立ち上げた「Bank of Craft」は、伝統工芸品を工芸品というモノの価値に留めず、現代のデジタルテクノロジーやクリエイターの感性などを融合して伝統工芸の価値を再構築し、伝統工芸産業への新たな収益機会の創出と伝統工芸の継承・発展を図るプロジェクトです。


「Bank of Craft」は、これまでにも企業・地方自治体との協業やイベントなど様々な活動を実施しており、そうした活動を通じて伝統工芸事業者への支援モデルの確立を目指しています。今回のコラボレーションも支援モデルの確立を目指す活動の一環として実施するもので、伝統工芸事業に携わる方の関わり方によって、商品開発に関するデザイン提供や監修・コーディネート費、または商品製造費が伝統工芸事業者に支払われます。


        「Bank of Craft」は、日本の工芸者
  これからその道に進もうとする者にとって大きな力となるだろう。 


(1)企業コラボレーション:福岡「博多織」×株式会社伊藤園×Masatoo Hirano氏

780年以上もの歴史を持つ博多織。多くの経糸に、緯糸を強く打ち込むことで厚く、張りのある生地に織り上がるのが特徴で和服や浴衣の帯として愛され続けてきました。


本コラボレーションでは、1928年創業の博多織メーカー・株式会社鴛海織物工場と、緑茶飲料の世界No.1ブランド「お~いお茶」を生産販売する株式会社伊藤園、そしてクリエイターのMasatoo Hirano氏がコラボ。


福岡空港の国際線旅客ターミナルビルに設置されている株式会社伊藤園の自動販売機1台に、Masatoo Hirano氏がリ・デザインした博多織柄をラッピングし、海外からの旅行者にも広くアピールします。


福岡空港に設置された自動販売機


<リ・デザインのポイント>

博多織の図案の構築工程とグラフィックのデザインプロセスに似たところがあるということから着想。現代はあえてピクセルを細かくすることで詳細な表現をしていくが、逆にピクセルを大きくすることで柄の構成要素を立たせ、レトロ感もあるピクセルアートのような表現にしました。


博多織の献上柄(写真左上)と華扇柄(写真左下)。右はMasatoo Hirano氏によるリ・デザイン


<商品概要>

設置場所:福岡空港国際線旅客ターミナルビル

設置期間:2023年11月30日~未定

【監修】株式会社鴛海織物工場

【デザイン】Masatoo Hirano氏

【協力】有限会社協和織工場

【協力】株式会社伊藤園

【協力】福岡国際空港株式会社


(2)SDGsコラボレーション:群馬「桐生織」×廃棄ビニール傘から生まれたブランドPLASTICITY(株式会社モンドデザイン)×Emi Arihisa氏

桐生織は「西の西陣、東の桐生」と言われ1000年以上の歴史があります。柔らかな感触と光沢が特長で、高級着物から服飾品に至るまで広く愛用されてきました。


本コラボレーションでは、1877年から桐生織の生産を開始した森秀織物株式会社と、廃棄ビニール傘を再利用するアップサイクルブランド「PLASTICITY」、そしてクリエイターのEmi Arihisa氏がコラボ。Emi Arihisa氏が桐生織から着想して制作したリ・デザインを活用し、廃棄されたビニール傘を再利用したマルチショルダーケースを販売します。


マルチショルダーケース


<リ・デザインのポイント>

織物はきれいな水が重要というお話を受けて、桐生川の水、そこから連想される生命の記憶や水の記憶から着想し、有機的なデザインへの仕上げと水のゆらぎなどの抽象性を表現することで御召織の気品のある輝きや光沢、そして滑らかさを意識しました。


桐生織の御召織(左)とEmi Arihisa氏によるリ・デザイン


<商品概要>

販売場所:Hanako Stand 各店舗

販売数 :限定50個

販売期間:2023年11月30日~未定

販売価格:6,600円(税込)

【監修】森秀織物株式会社

【デザイン】Emi Arihisa氏

【協力】PLASTICITY(株式会社モンドデザイン)


(3)地域コラボレーション:静岡「駿河和染」×茶屋すずわ(静岡のお茶問屋)×Hal Shibata氏

室町時代に織物とならんで発達した染色業をルーツとする駿河和染。様々な染技法や染料があり、着色部と白のコントラストがはっきりした力強さが特長です。


本コラボレーションでは、静岡ならではの天然染料を使ったお茶染めに、製造工程で出る商品にならない茶葉を使い環境にも配慮した技法を考案したお茶染めWashizu.(鷲巣染物店の5代目)と、170年こだわりのお茶を作り続けてきた茶屋すずわ(静岡のお茶問屋)、そしてクリエイターのHal Shibata氏がコラボ。Hal Shibata氏が静岡の代名詞でもある、駿河湾や富士山から考案した新しい駿河和染のデザインで、お茶染めWashizu.が茶染・型染による茶巾袋を制作し、茶屋すずわがブレンドした煎茶、和紅茶、和烏龍茶を詰めたお茶パックを販売します。


茶巾袋とお茶パック


<リ・デザインのポイント>

生産地域の代名詞である、富士山と駿河湾が共存する静岡の環境から着想。筆記体にも見えるようなデザインで、和の要素と洋の要素を混在させた抽象的なデザインとしました。


お茶染め Washizu.が考案した柄(写真左上)および生産地から見える駿河湾と富士山(写真左下)。右はHal Shibata 氏によるリ・デザイン


<商品概要>

販売場所:Hanako Stand 各店舗

販売数 :限定100個

販売期間:2023年11月30日~未定

販売価格:3,300円(税込)

【製造協力】お茶染めWashizu.

【デザイン】Hal Shibata氏(GIGANTIC)

【協力】茶屋すずわ(株式会社鈴和商店)


(4)デジタルコラボレーション:京都「西陣織」×NFTデザイン×Masahiko Kajima氏

西陣織の源流は1200年前に遡ると言われており、奈良~平安時代に朝廷の命令により、高級織物としての生産が開始されました。


本コラボレーションでは、西陣織の織元である京都西陣おおば、株式会社安田、今河織物株式会社の3社の後継者が西陣の新たな文化を発信するために立ち上げたグループ「N180(ニシジンワンエイティー)」と、クリエイターのMasahiko Kajima氏がコラボ。NFT購入者にはMasahiko Kajima氏が西陣織柄から考案したデジタルデータと、その柄を使用して「N180」が織ったテーブルランナーをセット販売します。


Masahiko Kajima氏が西陣織柄から考案したデジタルデータ(イメージ)


<リ・デザインのポイント>

織物と対極にあるデジタル的な要素を織物にも表現できないかという着想から、西陣織の縦織や丸い糸の束を円と線で表現したタイポデザインを制作しました。当プロジェクト名である「Bank of Craft」と西陣織の職人チーム「N180」をマテリアルとし、ランダムにレイアウトした幾何学的なグラフィックとなっています。


<商品概要>

販売場所:未定

販売期間:2023年12月予定

【監修】N180

【製造協力】今河織物株式会社

【デザイン】Masahiko Kajima氏




【J&J事業創造について】

株式会社JTBと株式会社ジェーシービー(JCB)が共同出資し設立した合弁の事業開発会社。両社の経営資源を生かした企画開発及び推進等、先鋭的な事業開発に取り組んでいる。

会社名 : 株式会社J&J事業創造

所在地 : 東京都港区西新橋1-6-21 NBF虎ノ門ビル7階

代表者 : 森 保幸


事業内容: 「訪日インバウンド領域」「会員サービス領域」

      「決済サービス領域」「人財サービス領域」

      「地域活性化領域」を主要ドメインに、

      グループ内外パートナーと連携した事業開発



          渋沢栄一


『夢なき者は理想なし、理想なき者は信念なし、信念なき者は計画なし、計画なき者は実行なし、実行なき者は成果なし、成果なき者は幸福なし、ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。』



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使


協力(敬称略)

紅山子(こうざんし)


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


石川県金沢市 「国立工芸館」


「第5回金沢・世界工芸トリエンナーレ」は「工芸が想像するもの」をテーマに、公募展と企画展で構成され、公募展では、時代とともに変化し拡がる工芸芸術を世界的視野で捉え、表現力と想像力に富む新しい工芸作品を紹介。


美術・工芸都市 金沢 国立工芸館 周辺地図


石川県立美術館


金沢21世紀美術館 夜間ライトアップ


企画展では、国立工芸館、石川県立美術館、金沢21世紀美術館の収蔵作品を一堂に集めるとともに、ロエベファンデーションクラフトプライズ2022の受賞作品を加え、多彩な表情を紹介します。

工芸の素材と技術の特徴が発揮された作品を鑑賞することで、想像される表現の拡がりや、新しい可能性をきっと、感じていただけることでしょう。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-6 TOKIO 2020第5回金沢・世界工芸トリエンナーレ ~工芸が想像するもの~ 開催!
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/38548418/



博多織


今年の全国大会は、昭和 63 年開催以来30 年ぶりとなる、福岡県で開催いたします。

「博多織伝来 777 年」、「久留米絣の考案者(井上 伝)没後150 年」、「小石原焼伝統産業会館20周年」などの節目を迎える本年に、大会の開催を通して、福岡から国内外へ向けて、伝統的工芸品の素晴らしさや日本の伝統文化の魅力を発信していきます。



経済産業省は、伝統的工芸品の魅力をより積極的に国内外へ発信していくために、昭和59年から11月を「伝統的工芸品月間」と定め、全国各地において普及啓発事業を行っております。今年は福岡県や東京都の各地で様々なイベントを実施し、伝統的工芸品の魅力を発信します。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-2 TOKIO 2020 経済産業省「 伝統的工芸品月間全国大会開催! 」のご案内
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/5062913



国宝・初音の調度 【江戸時代 寛永16年(1639)】 徳川美術館蔵


千代姫は三代将軍家光の長女で、寛永16年(1639)、わずか数え年三歳で尾張徳川家二代光友にお嫁入りしました。千代姫の婚礼調度は、調度の意匠が『源氏物語』の「初音」の帖に因んだ「初音の調度」が47件、同じく「胡蝶」の帖に因んだ「胡蝶の調度」が10件、さらに染織品・金工品を加えた総計70件が現存し、一括で国宝に指定されています。


漆(うるし)で絵や文様を描き、それに金粉や銀粉を蒔きつけて装飾を施す「蒔絵」は、日本文化において長きにわたり和様の美の象徴であり続けています。


本展覧会は、MOA美術館、三井記念美術館、徳川美術館の3館が共同で開催するもので、平安時代以来の各時代を代表する名品に、現代の人間国宝を加えた選りすぐりの蒔絵を展観します。

さらに国宝「源氏物語絵巻」(徳川美術館蔵)をはじめとした物語絵巻や屛風、仏教経典、書跡、能の道具などを合わせて、3館で国宝25件、重要文化財50件を含む、計188件を紹介して、日本人が生み出してきた美の系譜をたどります。

本展覧会が蒔絵のみならず、漆工をはじめとした工芸や日本美術、日本文化の理解を深め、次代に伝えるきっかけとなることを願っております。


国宝 源氏物語絵巻 宿木一(絵)平安時代 12世紀 徳川美術館


藤原定信

重要美術品 石山切 藤原定信筆 平安時代 12世紀 MOA美術館蔵


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-7 TOKIO 2020大蒔絵展&国宝・源氏物語絵巻【徳川美術館】
https://tokyo2020-7.themedia.jp/posts/42553079/



<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>操作画面 東京国立博物館


デジタル技術が可能にする博物館のあらたな鑑賞体験

≪デジタル法隆寺宝物館≫は、常時展示がかなわない法隆寺ゆかりの名宝を、デジタルコンテンツや複製でくわしく鑑賞、体験する展示室です。2023年1月31日からは法隆寺献納宝物である国宝「聖徳太子絵伝」を、8月1日からは「法隆寺金堂壁画」をテーマに、臨場感あふれるグラフィックパネル(複製)と、大型8Kモニターで絵の詳細まで自在に鑑賞できるデジタルコンテンツを展示します。また、仮面や装束の当初の姿を考証した復元模造では、かつて人々を魅了した伎楽(ぎがく)という芸能の色鮮やかな世界観にふれることができるでしょう。


第六号壁 阿弥陀浄土図/「法隆寺金堂壁画」(部分)


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)



ZIPANG-6 TOKIO 2020デジタル技術が可能にする古代美術のあらたな鑑賞体験

東京国立博物館
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/38708943



日本・地域の宝を~デザイン・色彩~で目覚めさせよう

未来コンビニ

わが国にはどの地域にも世界1になれる宝が、よく見ると沢山潜んでいる。それらをデザイン・色彩で目覚めさせよう。

今話題の未来コンビニは高知香美市から人家も稀な、四国山地の見上げる絶壁と谷底を気にしながら二時間半の旅。そして突如妙に違和感のある木頭北川限界集落に、地域の産物「柚子の黄色」がテーマカラーの未来コンビニが現れた。

日本の「限界集落」現象は、国中の都市部にも始まっている。そこに一石投じたのがこの「未来コンビニ」であろうと考える。


オープンな建物は本来日本建築の特徴 周辺環境との融和は景観デザインの必須要件


山の特産の木材と箸その他の触感映え


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-6 TOKIO 2020 デザイン・色彩実践講座 6−2 世界1の「未来コンビニ」は日本の未来を救えるか・・・寄稿文 林 英光
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/38708943



井波彫刻の町並み、メインストリート八日町通りの両側には井波彫刻の工房が軒を連ねる。正面は井波別院瑞泉寺(山門、本堂)


瑞泉寺の再建に端を発し,宮大工の鑿 (のみ)一丁から生まれた華麗にして豪壮な井波彫刻と,その木彫刻職人たちが造りあげたまち井波。彫刻工房と町家が軒を連ねる石畳の通りには、木槌の音が響き,木々の薫りが漂う。通りには至るところに七福神や十二支などの木彫刻が飾られ、まちはさながらに木彫刻の美術館のようです。

春には井波彫刻で飾られた曳山や屋台,獅子舞がまちを練り歩き,地域の安泰や五穀豊穣を祈ります。

地域の暮らしに根づく井波彫刻は,その高い技術力や芸術性を広く全国から認められ,今や日本の木彫刻文化の護り手となっているのです。 


現代の名工 卓越技能日本一 井波彫刻「野村清宝」

井波彫りの欄間は枠よりも中の景色が外に飛び出してより立体的に見える。その代わり厚い板をわざわざ削り込んでいるため恐らく手間は倍以上かかるのでは・・・


ZIPANG-2 TOKIO 2020~『日本遺産』井波彫刻とは~「木槌の音が響き、木々の薫りが漂うまち 井波(壱)」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/5076087




有限会社 正次郎鋏刃物工芸 火を操り、鉄を操る。


正次郎鋏刃物工芸の当代・石塚洋一郎さんは、五代目の正次郎である。店名に「鋏(はさみ)」の一文字が入るが、遡ると初代は刀匠だ。


明治の廃刀令に伴い造る刃物の姿は変わっていったわけだが、工房を訪れると「初代は刀鍛冶」という話に納得がいく。鋼を打つ力強い音が鳴り響き、真っ赤な火花が飛んで暗闇を照らす。


日頃の物腰の柔らかな洋一郎さんから想像できない、男性的な力強い仕事に圧倒される。「総火造り」と呼ばれる伝統的な製法は、人が金属と火を操ることで刃物の形を成し、またその機能である切れ味を生み出す。


例えば鋏の持ち手である「輪拵(わごしらえ)」。あの美しいカーブも、洋一郎さんは一塊の鉄を叩いて形作っていく。一切、型などは使用しない。実直な職人らしく、切れ味を左右する鋼をたっぷりと使って、一度手にした人が「もう他は使えない」というほどの刃物を生み出していく。


「総火造り」で鋏を造るには、高度な職人技を要する。洋一郎さんはラシャ切り鋏の名人と言われた石塚長太郎を祖父に、その次男でやはり名人と言われた正次郎を父に持つ。そして名人の技は、息子である六代目正次郎、祥二朗氏に引き継がれる。工房には、親子二人の鋼を打つ音が力強く響いている。


ボトル・アーマー 株式会社 忠保(江戸甲冑)海を渡る、甲冑。


日本の甲冑は形、彩りともに豊かで美しい。機能はもちろん美しさでも、群を抜くことを競った武将たちの美意識が、そこには息づいている。雄々しい前立(まえたて)や鉢に見られる兜の金工を始め、漆工、木工、皮革工芸、組紐、京織物など、あらゆる匠の技が結集する甲冑。甲冑が「総合工芸」だと言われる由縁である。


創業1964(昭和39)年の忠保は、端午の節句に男児の健やかな成長を願って飾られる五月人形の甲冑づくり一筋に取り組んできた。忠保の甲冑は、入念な時代考証のもと、細部にわたって武将の美意識を再現する本物志向。鎧一つを例にとっても、5000を数える製作工程数で作られる。一つ一つの工程で、熟練の職人が美意識をカタチにしていくが、その技は今、節句人形としての甲冑ではないものに注がれている。


ボトル・アーマー。酒瓶に着せ、その美を愛でる甲冑だ。受け継がれてきた伝統的な技と美意識を、意表を突く姿で、現代の暮らしに問う。企てたのは、忠保の当代・忠保の大越保広さん。そして「もっと多くの人々に日本の美意識、甲冑の美しさを知ってもらいたい」と目を向けたのが海外市場。


ボトル・アーマーの開発当初は日本酒の瓶に着せることを想定していたが、海外市場に合わせてワインボトルに変更し、サイズや形状も微調整した。大越さんはボトル・アーマーを手に、海外に挑む。甲冑は、海を渡る。



「東京手仕事」プロジェクトとは

東京の伝統工芸品は、進取の精神に富む江戸職人の匠の技と心意気によって、磨かれ、洗練され、 そして庶民に愛されて連綿と受け継がれてきました。「東京手仕事」は、そんな伝統の技に光を当て、 匠の繊細な「手仕事」の魅力を国内外に発信していく取組。

その粋な味わい、優れた機能性・日常性を広く知らしめ、東京らしい感性溢れる新しい 工芸品にもチャレンジし、伝統工芸品に囲まれた潤いある豊かなライフスタイルを提案。


商品開発

伝統工芸品事業者とデザイナー等で開発チームを結成し、海外での需要も視野に入れた高品質で デザイン性の高い新商品を開発。


普及促進

プロモーション活動の実施や国内外での展示会出展等により、伝統工芸品等の新たな販路を開拓するとともに、東京の伝統工芸品のブランド価値を高め、国内外への普及を支援。

(上記開発支援商品に加え、既成の商品も支援対象としています。)


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「東京手仕事 職人とデザイナーのコラボレーション 東京の伝統工芸品を新しく現代に創生(その2コラボ編)」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/4240518



渋沢栄一アンドロイドシアター


    2023年8月10日(木)13時より一般公開開始

埼玉県深谷市(市長 小島進)は、「近代日本経済の父」と呼ばれ、

2024年7月発行予定の新1万円札の顔となる渋沢栄一の生誕地 築約130年の「中の家(なかんち)」を大規模改修。2023年8月10日(木)13時にリニューアルオープンをします。


「中の家(なかんち)」全景


今回の大規模改修は、2019年から約3年間を掛けて行われ、主屋の耐震補強工事をはじめ、漆喰による伝統的な工法で瓦屋根や壁の細部まで当時に近い形で復元されました。今回のオープンに合わせ、外からの見学のみとなっていた主屋内部を、立ち入り可能な形で一般公開します。

旧渋沢邸「中の家」主屋の見どころ

(1)【初公開】主屋内部の見学(立ち入り)が可能に

 これまで外からの見学のみとなっていた主屋内部を初めて一般に公開

(2)【世界でここだけ】渋沢栄一アンドロイド・シアター

 大阪大学 石黒浩教授の技術により誕生した80歳頃の渋沢栄一アンドロイドを公開

(3)【新たな遺構を発見】煉瓦製カマド跡

 改修工事中、床下から発見された東京駅の赤レンガ駅舎で知られる

 日本煉瓦製造の煉瓦で作られたカマド跡を公開

(4)【大河ドラマの世界観が再び】中の家セットや衣装、小道具などを展示

 大河ドラマ「青天を衝け」の劇中セット、衣装、小道具を再現


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-7 TOKIO 2020~新1万円札の顔・渋沢栄一ゆかりの建物、約130年の時を経て甦る~旧渋沢邸「中の家(なかんち)」主屋・令和の大改修により主屋内部初公開
https://tokyo2020-7.themedia.jp/posts/46174321/



※現在、2200件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。


ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
https://tokyo2020-7.themedia.jp/


ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
https://tokyo2020-6.themedia.jp/


ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/


ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/


ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/


ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/


ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/


新サイトの記事をご覧いただけます。

ZIPANG-8 TOKIO 2020 (VOL-8)
https://tokyo2020-8.themedia.jp/