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それぞれブログ。~夢は東西二拠点OL生活

「早寝早起き推奨の観光地」でいて欲しいというわがままな願い

2018.10.20 11:17

「奈良は夜、店が閉まるのが早い」

たまにそういう意見を見かけることがあります。

(いわゆる”まちづくり”系の文脈で見ることもある)


極端なもの(←失礼)ものになると

そのことを「宿泊客が少ない」ことの理由にして、

「もっと夜も楽しめる街にしよう!」みたいな言説を見ることもある。


うーん・・・・・・・・・・

・・・・そのままで良くない? だめ?


たしかに、夜遅くまで空いている店は少ない印象はあるけれども。

世界有数の観光地であっても、夜も深まると人通りはほんと少なくなる。

静かになる。

「賑わい」が消えたように映る。(のかもしれない)


でも・・・それは「改善すべき悪い点」なんだろうか・・・?

そのまま「個性」として活かす思考がもっとあっても良いのでは。


もやもや、ぐるぐる。


わたしは、関東と奈良を行き来する時に

夜行バスを使うことが多いので、「早朝の奈良」に降り立つことが多いのですけど。


6時台に到着した後のちょっとした1、2時間、

「せっかくだし」と、周囲を散歩して回ることがよくあって、

そりゃあもう!!美しい風景があちこちで見られるのですよ。


ぽかぽかした朝陽を浴びながら、鹿がのんびり歩いている公園でベンチでぼーっとできる春や夏。

(ほんと、この時間は至福・・!)

夏も、早朝はまだ涼しくて、生き物や植物の息吹を感じられ。

冬は冬で、夜明けの澄んだ空気から太陽が昇ってくる空の色は、

毎回、「私が写真家だったらここから離れない・・!」と思わせてもらえるものです。


まだまだ限られた場所しか自分自身行けていないけれども、

それでも、古来からの大きな神社仏閣がたくさんあるこのエリア。

「神様が起きだす時間」を体感できることの貴重さをいつも感じます。


だから「夜が早いからダメ」じゃなくて

「夜は早く寝られるから、朝を楽しみやすくて良い」ってことじゃないの?と。

それこそが「古都を訪れる楽しみ」の一つでもいいよね・・?とか思ってるわけです(力説)。


私は関東で住んでいて、そこで知り合った奈良出身ではない「奈良好きの友だち」もたくさんいるのだけど、

その人たちも「静かな奈良」を楽しんでくれているように思う。

「夜も煌々と灯りのついた奈良」を求めている人は・・・少なくとも自分の周りにはいない。


例えば、お祭りの日とか「ハレ」のときに

「今日は夜遅くまで騒ごう」な日はあってもちろんいいと思うし、

それはそれで楽しいんだけど。

普段は「夜は静かに過ごす」文化の街があってもいいのかなあ・・とか、

いつも、つらつらと考えます。


年がら年中「繁華街」になる必要はあるんだっけ?

本当にそうしないと「街・観光地として生き残っていけない」んだっけ?


ぐるぐる。


「夜は寝よう、朝は早起きしよう、それが人間としての営み・・!」みたいな

「自然派正義論」を言いたいわけじゃないんだけど。


自分自身、新宿や銀座や大阪や・・・大きめの繁華街の「夜」の姿を満喫するのは大好きだし、

なんならそこで朝まで飲んだ後の「繁華街の夜明け」の風景は、かなり好き。

なんてゆうか、「人間の欲望の残り香」みたいなものが

空気中にほわーっと漂っていて、それはそれで美しいと思う。


けど、全部の街が同じ方向を目指す必要あるんだっけ?と不思議なのです。


それとも、観光業、とかを考えると、たくさん人を集めること、

「賑わっていること」を優先させなきゃいけないのかなあ・・・


色んな立場の人には、その立場の人なりの見えている景色があると思うので、

一概に「これがいい、こうすべし」が言えるものではないし、

機会があれば地元の人ともたくさん話してみたいけど。


なんか、なんでもかんでも「発展」を目指すことが金太郎飴みたいに感じてしまう今日この頃。


こういうことを思うのは「時代について行けない人」かもしれないけれど、

「夜が早い街」には夜が早い街なりの、人を惹きつける魅力が絶対ある!

自分なんかはそう思うので。


少なくともわたしは、奈良市に滞在した日は「早朝を楽しむ」ような

タイムスケジュールをもって動きたいな~と、いまは思うし。


その気分を忘れないようにここに書いておくことにしました。


 #ちなみに

 「夜に空いている店が少ないので、奈良ではゲストハウスのゲスト同士の交流が盛ん」という

  話を聞いたことがあります。それはそれで街の個性として大事にして良いものですよね~・・・

  (真偽のほどは不明です)


*****************以下は、告知です*****************

 上に書いたような思いをふつふつとたぎらせていたら、

 ご縁あって、奈良のゲストハウスで

 「穏やかな夜を過ごし、早朝の朝をさんぽする」イベントを開催できることになりました。

スマホを脇に置いておいて ”ゆっくりした奈良の時間”を楽しんでみませんか、という会です。

 地味~なイベントですが、心地よいゲストハウスでゆったりした時間を過ごそう、という試み。

 ほんと、こういう思いを共有できる方と知り合えたことが自分はとても幸運。

 このゲストハウスがとても好きなので・・主催者の自分が今からわくわくと楽しみにしています。

 もし良かったらお越しくださいませ。


 「奈良でプチデジタルデトックス~スマホを手放し、心身リセット~」。


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