「猟毒人」第三十五集
提颯に毎日作業をチェックされてはこちらがわざと研究を遅らせていることがばれてしまう…呂云鵬は思案に暮れるが、窓の外の駐車場で提颯がタイ人の男と話しているのをが見えた。なにやらひそひそ話をしてタイ人男性は提颯にカードをそっと手渡す。袖の下のようだ…。
翌日云鵬は作業報告書を提颯に提出する。その際に書類を落とし、拾い集める合間にこっそり提颯のデスクの裏ににスマホを貼りつけ録音アプリを立ち上げる。
後日録音した音声をパゴダに聞かせた。提颯は敏登から賄賂を貰って王鵬の研究を足止めし朱教授のブルーアイスを入手しようとしていることが明らかに。研究所は提颯が牛耳っている以上こちらに勝ち目はない。何か方法はないのかと問われた云鵬はある策を授ける。云鵬は研究所でこっそり薬品を調合しそれをひそかにパゴダに渡した。
翌日、楚天南が出掛けようとしたその時突然爆音が鳴り響く。外の車が爆破されていた。敷地内は常に厳重な警備がなされており外部からの侵入者の情報はない、つまり内部犯行ということ…楚天南は怒りに震えすぐに王玉江に犯人を探し出すよう命じる。
楚莹が父を心配して飛んできた。楚天南は我々を傷つけられる者などいないと言って娘を慰める。
魏海の元へ、江伊楠からすべて順調だと連絡があった。ただ楚天南はアメリカから暗号解読のスペシャリストを呼んでいる、おそらく呂云飛の遺したデータの解析のためだろう。彼らがその内容にたどり着く前になんとしてでも入手せねば。
喬立偉は伊楠をサポートするため新たに孫末を緬川へ派遣する。また魏海にはひそかに呉氏商会の本拠地・坎納に入る準備を整えるようにと指示する。
楚莹は検証を終えた王玉江を呼び出す。現場では尿素と硝酸アンモニウム溶液を検出したがこれはどこででも簡単に入手できるものだ、もちろん研究所にもある。
楚莹は王玉江を連れて研究所へ。云鵬は有毒ガスが発生する実験中だと言って扉を開けない。数時間経ってやっと扉を開けた云鵬に楚莹はここでこの爆発物を作れるかと書類を見せる。云鵬はここでは材料があっても作る暇がなく、もし自分だったらもっと効率的な爆薬を作ると答える。
敏登は爆破事件の犯人がパゴダだという証拠を掴むため、提颯に王鵬(呂云鵬)を見張らせる。ある日云鵬は車に乗って出かける。その後を提颯がこっそりつける。云鵬は呉新河に電話する「ちょっと協力してほしいんだが…。」
帰って来た云鵬は使っていたブラックベリーのスマホをデスクに片づけ鍵をかける。と、見計らったかのように提颯から今すぐ来いと連絡が。提颯はいつものようにスカイ2の進捗を訊いただけだった。部屋へ戻って来るとデスクの鍵が開けられておりブラックベリーが消えていた。 王鵬から盗んできたブラックベリーには呉氏へ送ったショートメッセージが残っていた。王鵬は呉氏商会と組んでいる…いい証拠を手に入れたと敏登はニンマリする。そして決定的な証拠を手に入れるため部下の道陀に王鵬から目を離すなと命じる。
またある日云鵬は街へ出かける。ぶらぶらして屋台で買い物をしただけだが、後をつけている者がいることに気づく。
また明くる日、云鵬は出かける。その後を道陀がつける。
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楚天南が良い人にしか見えない・・・。この演出からいって呉雄は本当に悪役だろうけど、楚天南は下手したらクサい親子の愛情ものに転がりそうだ。大丈夫か?