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「猟毒人」第三十六集

2018.07.27 16:00

呂云鵬はスーツの男に会うと二人で角を曲がっていく。後を追う道陀の前に一人の男が立ちふさがった。それは呉新河の腹心の男であった。ここは楚門会のナワバリ、呉氏商会が立ち入っていい場所じゃないと道陀は威嚇するが、別の場所には銃を向ける男の姿があり道陀は動けない。新河の腹心は用事が終わったらすぐ帰るさと笑い肩をぽんぽんと叩く。

そこへ"偶然にも"王玉江を乗せたパゴダの車が通りかかった。王玉江は道陀と"親し気に"話している男が呉氏商会の者だとすぐ分かった。パゴダはやっぱり敏登が呉氏商会と組んで自分を陥れようと企んでいたのかと呟いてみせる。

王玉江は楚天南に道陀が呉氏商会の者と接触していたと報告。すぐに道陀を捕らえ敏登の部屋を捜索する。するとデスクにしまってあったブラックベリーのスマホに呉氏へ送ったショートメッセージが残っていた。 敏登は楚天南の前で、スマホは王鵬の部屋から取ってきたもので呉氏と組んでいるのは王鵬だと抗弁する。だが王玉江が道陀と呉氏商会の者が話しているところをこの目で見たと証言し敏登は固まる。敏登は跪き、王鵬が呉氏商会と繋がっていると疑い道陀に後をつけさせたのだと釈明する。楚天南は王鵬を連れて来いと命じた。


呼び出された呂云鵬はついに楚天南に対面する。

楚天南は云鵬にブラックベリーを見せお前のかと問う。云鵬は全く見覚えがないと答える。楚天南は呉氏商会のハゲ(※呉雄のこと)を知っているかと問う。云鵬は明山にいた頃に会った事があるがその時は取引は成立しなかったと答える。楚天南はブラックベリーを差し出す。「もしもし?」ショートメッセージの相手に繋がっていた…。

云鵬は沈黙ののちに声を発する「もしもし…。」

「なんだ?直接かけてくるなと言っただろ。」呉新河の苛立った声が。

「そ、そうだったか、忘れてた。」云鵬は目を泳がせながら答える。

と電話の向こうの声がこわばる。「お前、敏登じゃないな!お前は誰だ!」

「お前オレを嵌めやがったな!」敏登は思わず声を張り上げる。 楚天南はこの声は誰かと尋ねる。云鵬はわからないと答えるが敏登は呉新河だ!と声を荒げる。呉雄の甥の新河だ、オレは以前奴に会った事がある! 楚天南は顔をしかめ皆を下がらせた。


敏登は会社の経営権の多くを没収され、研究所には王玉江による厳重な監視の目が入るようになり提颯の思い通りにはいかなくなった。敏登はこうなったらブルーアイスを作れる朱教授を拉致して逃げようと考える。

提颯が朱教授が急に倒れたと騒ぎ立てる。朱教授が背負われて出ていくのが云鵬の研究室の窓からも見えた。いつも影のように存在感のない乍莱が、さっきから妙に云鵬の背後を行き来する。云鵬は警戒するが、乍莱は銃を持つ男らが車の影に隠れていたと囁く。それは王玉江の監視兵とは別だったと。云鵬は朱教授を病院へ連れていくためだろうと言うが、乍莱はこの辺りの病院は全て敏登の管轄にあると告げる。つまり、敏登は朱教授さらって楚門会を抜ける気か…。

云鵬は楚天南の居宅へ向かい王玉江に会わせてくれと頼むが門衛は認められないと追い払う。云鵬は制止を振り切って走り出し、門衛に足を撃たれて倒れた。騒ぎを聞いてやってきた王玉江に云鵬は提颯が朱教授を連れ去ったと伝える。 


云鵬は医務室に運ばれたが治療をしてくれたのはメイド長の阿香だ。会長に敏登の造反を報告しなくていいのかと問うが阿香は大丈夫ですよと上品に笑って出て行った。

と、外でマシンガンのような銃声が鳴る。邸宅の前につけた黒い車から覆面の男が次々と降りて来て衛兵を撃ち殺していく。物音を聞いた楚莹は護衛の制止を振り切って銃を手に父の元へと急ぐ。この騒ぎの乗じて江伊楠は暗号解読室へ近づくが、その姿を阿香に見られた。彼女は何事もなかったかのように去っていったが、後をつけてみると王玉江に何か報告していた。


応接間ではマシンガンでの激しい撃ち合いになっていた。衛兵らが楚莹を庇いながら応戦する。だが次第に押されて行く…。とそこへ背後から江伊楠が現れ覆面の男らを確実に倒していった。直後に王玉江がかけつけ敵を制圧する。 拘束した三人の男の覆面をはぎとり、楚莹は銃を突きつける「誰の命令なの?」答えない男を楚莹は容赦なく射殺する。そして隣の男にもう一度問う。「パゴダだ」そう答えた男をすぐさま射殺す。そして最後の男の頭に銃を突きつけた。「誰がお父様の命を狙ったの?」男は汗だくで目を瞑り言った「敏登のアニキです…。」

楚莹は銃を下ろし王玉江に手渡した。王玉江は唖然としながら受け取る。


敏登は捕らえられ楚天南の前に引き出された。楚天南は王玉江にやれと命じる。王玉江は注射を取り出した。取り押さえられた敏登は必死にもがく、どうか銃を、銃を使ってくれ、それだけは嫌だ!!だが王玉江は容赦なく注射を突き刺す。間もなく敏登は泡を吹き全身を痙攣させ、そして動かなくなった。

その様子を離れたところから見ていた楚莹は嗚咽する。その処刑の様子が、あの呂云飛を思い出させたからだ…。

「楚門会の裏切り者はあいつが最初で最後であってほしかったんだがな。がっかりだよ。」楚天南は呟く。

 * * * * * 

ぐはぁッ、楚天南と呂云鵬の対面て曹操と荀彧の逆パターンや。これは軍師連盟ファンにはたまらない!

しかし呂云鵬の(于和偉の、ではなくて)"お芝居"はたまらんなーこの役者め、こんな器用な化学者絶対おらん!