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「猟毒人」第四十二集

2018.07.28 19:00

江伊楠の元に、孫松が敵に捕まったとの報せ。時間になっても待ち合わせ場所に現れず、一枚の写真が残されていたという。椅子に括りつけられ全身殴られ出血している彼の姿だった。伊楠はすぐに喬立偉に報告する。


魏海から救出作戦が失敗したと聞いた呂云鵬は肩を落として研究室に戻って来た。それを見た朱教授は君の家族が助かるようきっとブルーアイスを完成させようと言う。しかし命を助けるために命を奪うものを作るとは皮肉なものだと朱教授はため息をつく。

終業時間にめずらしく研究所にパゴダがやってきた。パゴダは云鵬にいつものように研究の進捗を聞いた後、もし自分と楚莹のどちらかを選べと言われたらどちらを取る?と聞く。云鵬は女と友人では比べられないだろうと笑う。しかしパゴダは楚莹はただの女ではない、呂云飛もしくは孫宏宇という男の事を聞いたことがあるかと問う。あいつのようになるぞという脅しだった。


孫松の写真の背景から捕まっている場所がわかった。呂云鵬と江伊楠はすぐに向かう。防弾ベストと拳銃は一つずつしかない。伊楠は銃を持ち防弾ベストを云鵬に押し付ける。

警戒しながら建物に入る。写真通り椅子に括られぐったりとした孫末がいた。すでに息をしていない…。その途端銃声が鳴り響いた。

「銃を捨てろ。」机の上に置かれたトランシーバーから声が聞こえる。伊楠は銃を投げる。明かりがついて、銃を構えた男らが取り囲む。そして奥から出てきたのは、パゴダだった。「王鵬、すばらしい芝居だったな。まさかお前が呉氏商会と組んでたり、まさか中国警察だったとは!明山でおれを助けたのは、楚門へ入るためだったんだな!」

パゴダの銃口は云鵬に向けられている。伊楠は彼ではなく自分が警察官なのだと言う。パゴダは云鵬に銃を突きつけたままもう一丁の銃を渡す。この前研究所で言ったことを覚えているな、正しい選択をしろ。女よりも命の方が大切だろう?この銃でこの女を殺せ!

云鵬はゆっくりと銃を伊楠に向ける。が次の瞬間銃を伊楠に投げパゴダの手を跳ね飛ばす。伊楠が周りの男らを撃ちそして銃をパゴダの頭に突きつける。パゴダの銃は云鵬の額に押し付けられている。膠着状態となるが、伊楠の背後でパゴダの腹心の多猜がゆっくりと立ち上がり銃を伊楠に向けた。パゴダは笑う。

だが多猜は銃口をパゴダに向け撃ち放った。まさか…!パゴダは驚愕の表情のまま倒れ息絶える。多猜は銃を置いて言った「俺は孫宏宇のアニキの手下だ。彼が中国警察だったことも知っている。まさか中国警察がまた人を送って来るとは思わなかった…。」


パゴダが死んだことを楚天南にどう言い訳すればいい…。多猜は孫末が自力で縄を解いて銃を奪いパゴダを殺したことにするしかないと言う。だが伊楠は彼の遺体を楚門会へ持って行くことは反対する。遺体は家族の元へ帰したい。それに中国警察が来ていることが知れたら警戒しより慎重な身辺検査が行われる、それは避けたい。

楚天南はどれだけ功があろうとも裏切り者は我が子でも殺すと多猜は言う。毎年盛大な法事を行っている彼の息子も、交通事故で亡くなったことになっているが実は楚天南自身が手にかけたのだ…。

多猜は以前パゴダが密かに呉新河と会っていた時の動画があると言う。いつか使えるかもしれないと密かに撮っておいたのだ。


呂云鵬と多猜はパゴダの遺体を持って楚天南の前に出頭する。パゴダが呉氏と繋がっており、その秘密を知ってしまった云鵬を殺そうと襲って来たため反撃して殺してしまったと。多猜の動画を見せ、パゴダが裏切り者だったと言う。しかしそうなると敏登が言っていた証拠の録音は真実で、敏登は冤罪死だったということだ。云鵬は当時パゴダが呉氏と繋がっているということを知らなかったと弁解した上で、敏登を追い詰めたのは事実なので罰を受けると申し出る。

楚天南はしかし、今必要なのはブルーアイスであり三か月以内に完成させればこの件は不問とすると云鵬に命じる。

帰っていく云鵬の後姿を見て楚天南は奴は危険だと呟く。だがブルーアイスを手に入れるまでの三か月は手を出すなと王玉江に命じる。王玉江は最近楚莹がよく接触している云鵬があの男を思い出させてならないと言うのだった。

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多猜役の薛景瑞、どっかで見た事あるような気がするんだけどなぁ・・・。タカトシのトシに似てるw