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「猟毒人」第四十三集

2018.08.01 15:00

楚天南は疑り深い、今の話も決して信じはしなかっただろう、だが奴はブルーアイスを手に入れるまでは殺しはしないはず…呂云鵬が警戒しながら自室に戻ると、そこには楚莹が待っていた。云鵬になぜパゴダを殺したのか、楚門会で仲間を裏切ることは父が最も忌み嫌う事だと言うが、云鵬はあの時殺さなければ自分が殺されていた、死にたくないという人間の生存本能で仕方なかったと答える。楚莹は徐麗(江伊楠)と一緒だったのかと問う。彼女は昨晩云鵬に会いに来たが不在で、徐麗を探したが彼女もいなかったのだ。云鵬は一緒にいたわけではないし徐麗がどこにいたかなど知らないと答える。


王玉江は徐麗(江伊楠)に昨晩どこに行ったかと問う。伊楠は部屋にいたと答えるが、楚莹が訪問した際に居なかったと言う。ちょっとだけ外へ出たと言うとそれを証言できる者はいるかと追及された。伊楠はそういえば阿香に会ったと答える。阿香が呼び出され、昨晩徐麗に会ったかと問われたが確かに会ったと答えた。

…やはり阿香は自分を助けてくれている、確信を持った伊楠はその晩密かに彼女に会い、孫宏宇(呂云飛の偽名)の名を出す。すると阿香は、ずっとあなた達が来るのを待っていたと目を潤ませるのだった。


呂夢瑶は呉新河のオフィスを訪ねる。新河は不在なので戻ってくるまで中で待っていればいいと言われ夢瑶は部屋へ。デスクを漁ると分厚いファイルから一枚の写真が落ちてきた、それは母を看病する自分の姿だった。ファイルを開くとそこには叔父や父、それに死んだ弟の写真とタイ語で書かれたプロフィールらしきものが。新河が自分達家族が目的で近づいてきたことを確信し夢瑶は愕然とする。


呂云鵬はパゴダの供養のために寺へ。和尚に彼の命を奪った弾丸をどうするかと問われた云鵬は全て任せると答える。すると和尚は弾丸を骨壺に入れた。

そこへ楚莹がやってきた。彼女は実兄と義兄の両方がいなくなってしまったと自嘲気味に話す。一方は交通事故で、もう一方は自業自得で…。と、云鵬は彼女の実兄・楚梟の死は交通事故ではなかったと聞いたと言う。パゴダの手下が楚梟の遺体を処理したが遺体には銃で撃たれた跡があったと言うのだ。その手下はパゴダが口封じに抹殺してしまったのでもういないが、本当に銃で撃たれたのであればパゴダと同様、その銃弾が骨壺に入っているかもしれないと告げる。

楚莹は急いで兄の祭壇へ行きその骨壺を開ける。そこには確かに銃弾が入っていた…。


楚莹は父に兄の命を奪った銃弾を差し出す。お兄様は絵を描くのが好きだった、でもお父様は反対して彼の絵をみんな捨ててしまった。そして強制的に楚門会の仕事を手伝わせた、その時から兄様は笑わなくなってしまったわ。お父様が兄様を殺したのね!そう突きつける楚莹に楚天南は仕方なかったのだと弁解する。楚梟は我が楚門会の不利な証拠を集めて警察に突き出し私を捕らえ裁判にかけようとした、この私に親子の縁を切ると突きつけ、我が楚家をめちゃくちゃにしようとしたのだ…。

しかし楚莹は激高して父をお前呼ばわりし(注:父親、パパ等と呼ばず楚天南とフルネームで呼んだ。日本の感覚でいうとお前呼ばわり。)自分にたてつく者が気に入らないなら実娘である自分も殺すがいいと噛みつく。楚天南は怒りのあまり脳溢血を起こして倒れてしまった。


楚莹は責任を感じて落ち込む。だがこのままでは楚門会の存在自体が危うくなる。楚莹は父が回復するまで代わりに楚門会を背負って立つことを決意する。

まずは父の状況を外部に漏らさないこと。余計な内乱を防ぐためだ。次に麻薬取引を一時停止させる。楚天南は裁判の二審を控えており、それまで目立った動きをすべきではないからだ。それから敏登が資金の不正流用をしていた可能性があり遡って監査をすること。この三点を王玉江に命じる。

 * * * * * 

あかん楚天南に同情してしまう。云鵬一人のせいで まーあこれでもかと引っ掻き回されてるなぁ、かわいそう…。