「猟毒人」第四十四集
江伊楠は経理チーフの孫顆が不正に関わっていると睨んでいるが、彼女の作成する書類も監査した書類も問題点は見当たらない。
伊楠は呂云鵬に、阿香も呂云飛の仲間であったことを告げる。云飛が遺したメッセージでは協力者は6人…3人は云飛が殺された後に処刑されたと多猜が証言している、これで全員見つけたことになる。しかし楚門会の不正を握っている者がまだいるはずだ…。
云鵬はまた楚莹に呼び出された。行くと楚莹はワインを飲んで酔っているようだ。彼女は父の代わりに会社を、楚門会を率いる重荷に疲れ切っていた。今晩は一緒にいて。そう言う彼女を云鵬は抱き上げベッドに運び、部屋の明かりを消す…。
夜中、部屋の扉が静かに開き廊下の明かりが差し込む。云鵬はゆっくり扉に近づき様子を窺うが廊下には誰もいなかった。
楚天南は意識を取り戻したが全身麻痺の後遺症が残り喋る事もできなくなった。口に筆を加え必死に文字を書く…『王鵬呂云』そこまで書いて墨をひっくり返してしまい苛立ってうめき声を上げる。その声を聞いて王玉江がかけつけた。机の上の紙に『王鵬』と墨をこぼした跡が。それを見て王玉江は王鵬の事はしっかり見張り調べますと言うのだった。
呂云鵬が楚莹と一夜を共にしたことを知った江伊楠はいよいよ後戻りできない危険に踏み込んだ彼を心配する。ミイラ取りがミイラにならないようにと。云鵬はそれこそもう後戻りできない、進むべきは道は一つしかないと答える。
明くる日もまた楚莹に呼び出された。案内する王玉江は忠告する、自分はお嬢様が小さい頃から護衛してきた、彼女を傷つける者は必ず殺す、と…。
楚莹はブルーアイスの研究を云鵬一人に任せると言い出した。云鵬は朱教授がいなければ3か月どころか2年はかかるだろうと答えるが、麻薬取引は一時停止しておりブルーアイスの完成も急がなくなったので大丈夫だと。3日与えるので朱教授から教えてもらえることは全て教えてもらえという。楚莹は父の第二審で確実に無罪を得るために三日後に政府の調査団を招き公開調査させるというのだ。それはつまり、朱教授を口封じのために殺すということだ…。
3日以内になんとかして朱教授を救わねば。云鵬は伊楠に相談するが、あまりにも時間が短すぎる…。と云鵬はひらめいた、呉新河だ。
云鵬は呉新河に連絡し、楚莹が朱教授を殺そうとしているのでブルーアイスを作りたいなら彼を助けに来いと言う。原材料を運び込み廃棄物を運び出すトラックに朱教授を隠し脱出させる、と。
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もーマジで楚天南かわいそうすぎ!
てかなぜ王鵬=呂云鵬だと気づいた?王玉江が知らないってことは勘なのか?