「猟毒人」第四十五集
翌日、朱教授と示し合わせた呂云鵬は先にトイレに立つ。駐車場にはトラックが到着して原材料を運び出している。王玉江がいつものように巡回に来た。云鵬がトイレで10分待ってから出てくるとトラックには実験で出た廃液が積み込まれまさに出発しようというところ。そこへ王玉江が来て、廃液缶の蓋を開けて見せろと言う。一つずつ開けていくが中は実際廃液だ。云鵬は玉江を制止するように、ブルーアイス研究の進捗状況を書いた報告書を楚莹に持って行って欲しいと言う。云鵬に促され研究室へ入るが朱教授の姿が見えない。彼なら原材料の運び込みを自らやると言っていたと云鵬が言うと、王玉江は急ぎ部下に召集をかけて廃液を運び出していったトラックを追って行った。
…そのわずか数秒後、云鵬が配電盤に仕掛けた小さな時限爆弾が爆発、回線がショートして建物全体が停電する。云鵬は懐中電灯片手に研究室内の廃液缶をノックする。と、そのうちの一つに朱教授が隠れていた。
うまく王玉江を出し抜き朱教授を連れ出した云鵬は彼を江伊楠に託し急いで戻る。その頃、阿香は楚天南から勐卓を出るための通行証を奪う。動けず声も出せず抵抗できない楚天南を嗤う。「いい気味だわ、あなたの楚門会がみるみるうちに崩壊していくさまをその目で見るのよ。」実は彼女は呉新河の手下だったのだ…!呂云鵬は呉新河を利用したと思い込んでいるかもしれないが、彼は利用されているに過ぎないのだ。
そろそろ伊楠が阿香と合流する頃…云鵬が阿香に電話してみると、ちょうど車が見えたと言う。「云飛さんは私の命の恩人ですから、私も命をかけて朱教授を助けますよ。」阿香はそう言って電話を切り、伊楠の車に乗り込む。
……あれ、彼女は"云飛さん"と言ったのか?兄はここでは孫宏宇と名乗っていたはずでは?!云鵬は急ぎ伊楠に連絡する「伊楠!阿香は仲間じゃない、呉家の手下だ!」 阿香は即座に銃を伊楠に突きつける。伊楠は急ハンドルを切ってその手を躱す。銃声が数発響き、車はガードレールにぶつかり停止した。阿香は心臓に銃弾を受け即死していた…。
朱教授に逃げられたと知り楚莹は激怒する。阿香が父の通行証を奪い共に姿を消している。朱教授を狙うということはおそらく阿香は呉家の人間だったのだろう。
王玉江は坎納に忍び込ませているスパイから中国警察が緬川に来ていることを知らされる。中国警察が派遣した者は松江というコードネームで、孫宏宇が遺したUSBと彼の協力者を探しているらしい。既に楚門会に潜入している可能性もある、楚莹はすぐに内部を捜査し、孫宏宇のUSBを破壊して情報が読み取れないようにするよう王玉江に命じた。
江伊楠はあの後乍莱に朱教授を託し、教授は無事魏海に保護された。しかし中国警察が来ていると知った楚莹が勐卓を封鎖し検問を行わせ厳重な警戒体制をしいたため呂云鵬らは身動きがとれなくなった。云鵬は呉新河がわざと楚莹に中国警察がやってきていることを伝えたのだろうと推測する。
喬立偉の調べで楚門会の経理部長の孫穎が実は呂云飛の協力者である可能性が高くなってきた。彼女が楚門会の不正の証拠を握っているはずだが、楚莹がスパイを疑って捜査させている今その確信を掴むのは至難の業。それよりも今優先させるべきは云飛のUSBを入手することと呂夢瑶らの救出だ。
伊楠は浮かない顔をして一服しているアンディに近づき、暗号を解読できなければ永遠にここから出られないと言い、もしUSBを渡してくれたら脱出する手立てをつけてやると持ち掛けた。
呂云鵬が戻って来ると門扉に手紙が落ちていた。無記名で、「あなた達はもう私の正体を知ったのでしょう、今晩会いましょう」と書かれていた。孫穎だろうか。江伊楠はあまりに出来過ぎていて罠に違いないと制止するが、云鵬は彼女が我々に助けを求めているのなら見捨てることはできないと言う。伊楠はそれなら自分が行くと言う。云鵬はしぶしぶ落ち合う場所を告げる。もし私に何かあったら、あなたは乍莱と一緒に楚門会を出て逃げて。伊楠は云鵬にそう言って約束の場所へ。だが時間になっても誰も現れない…。
云鵬が教えたのはでたらめな場所だった。手紙の主が書いた場所へやってきた云鵬。そこへ現れたのは…。
* * * * *
いやもう声でわかっちゃうけどなんて引き!オイシイなー。
そして今回は阿香ちゃんにびっくらこいたよー。まっさかの展開ー。
楚天南がまじかわいそすぎるって!泣けてくる。