「猟毒人」第四十六集
手紙の主が書いた場所へやってきた呂云鵬。そこへ現れたのは、王玉江と孫穎、そして彼らの部下ら。手紙を書いたのは王玉江だったのだ。云鵬は連行される。
王玉江は楚莹に中国警察のスパイの松江とは王鵬だったと報告。孫穎はかつて孫宏宇(呂云飛)に横領の証拠をネタに脅迫され彼に協力していたことをカミングアウトする。その彼女が書いたと思わせた手紙にひっかかってきたのが王鵬だったのだ。
自分が教えられた場所が嘘だと気づいた江伊楠は急いで戻って来るが云鵬が連行されて行くのを見る。急ぎ魏海に連絡し、USBを奪取したら多猜に託し自分が本当の中国警察だと正体を明かすと言う。魏海は早まるなと制止するが、伊楠は自分が松江であって、楚門会へ潜入するために王鵬を騙し近づいたということにすると頑なだ。
王玉江は王鵬(呂云鵬)に真実を吐かなければ殺すと銃を手にするが、云鵬はできるわけがないと笑う。お前は常に命令に忠実だ、調査を投げ出して殺すなんてことはできないに決まっている。だが王玉江は以前にも言った通り楚莹の心を傷つける奴は生かしておかないと睨みつける。しかし云鵬は自分を殺せば楚莹は悲しむかもしれないぞと笑う。
魏海は呉新河に電話する。呂云鵬が捕まった、奴を助けなければお前が望む物も手に入らないぞ、手を貸せと…。
魏海は坎納のとある派出署へ行き、中国警察の松江だと名乗り署長に会わせろと凄む。だが受付の警察官はやる気なさそうに返事する。そしてその背後で会話を聞いていた一人の警察官が素早くメールを打つ…。
その夜、魏海は一人うす暗闇の寺院へ。スマホの情報は全て削除した。吸ったこともない煙草に火を点けてくわえる。その彼の胸を銃弾が貫いた…。
今判断を誤れば楚門会の存在自体が危うくなると急かされた楚莹は王鵬を処理するようにと王玉江に命じる。
王玉江は王鵬を門の前の広場へと連行、そして彼に銃を向ける。がその時徐麗(江伊楠)が現れた。何しに来たと問う王玉江に「私が…」伊楠のその言葉を遮るように云鵬が言う「君は俺を見送りに来てくれたんだな、たとえもう愛してなくても、恨んでいるのだとしても嬉しいよ。」
王玉江はニヤリと笑うと再び銃口を云鵬に向ける。伊楠が隠し持つ拳銃に手を掛けようとしたその時、手下がかけてきて王玉江に伝える。松江が現れた、奴の正体は明山麻薬取締局副局長の魏海だった、だが殺したと。呉氏商会へ潜伏させている部下からも松江の正体が魏海だったと連絡が入った。だがその部下には実は呉新河の銃が突きつけられている。呂云鵬を救うための魏海の命を代償にした取引なのだった…。
しかし王玉江はそれでも王鵬への疑惑を捨てきれない。あまりにタイミングが良すぎる…。王玉江は明山の魏海ならお前達もよく知っているだろうから今から行って遺体を埋めるのを手伝いに行こうと云鵬と伊楠を誘う。二人は断ることはできない。雷が鳴り激しい雨が降る中、云鵬と伊楠はずぶぬれになりながら魏海の遺体を埋めた。雨に涙が紛れかえって都合が良かった…。
その頃、楚莹は孫穎を呼び出していた。私の愛した男をあなたは裏切った…楚莹は孫穎を射殺する。
王玉江が戻って来ると孫穎の遺体とソファには横になって死んだように眠る楚莹の姿。
と、楚天南から電話のコールが。急ぎ部屋へ行くと楚天南はとある書類を指し示す。
翌日、呂云鵬は楚莹に呼ばれた。楚莹は夢を見たと話す。そこには久しぶりに彼が出てきた、と。誰の事かと聞くと、その写真立ての彼だと言う。以前裏返しにされていた写真は表向きになっていた。楚莹と呂云飛が仲良く腕を組んだ写真…。
彼は孫宏宇、本名は呂云飛で中国警察のスパイだったと楚莹は話す。そして孫穎は彼の仲間だったので昨日殺したと告げる。
云鵬は楚莹と兄の写真を見て気づいた。写真の中で兄が身に着けている時計、そして楚莹が身に着けているネックレス、これらは兄が最後に空港から送った小包に入っていたものだ…。
云鵬と入れ替わりに王玉江がやってきて楚天南から預かった書類を渡す。警察に潜ませた手下に調べさせた王鵬の正体がそこには記されているのだ…。
* * * * *
魏海…(TдT)
そりゃ最後絶対伊楠のために死ぬよなって思ってたけど、あまりにあっさり…。後半ほとんど出番なかったし可哀想…。
残り話数わずかということで怒涛の展開となって参りました。楚天南と、あと王玉江が意外と健闘したけどそろそろ退場じゃないかな。呉新河が最後に活躍せんといかんのでそろそろね。