「猟毒人」第五十集(大結局)
江伊楠は下流で必死に呂云鵬を探すがその姿は見つからない…。
辺りはすっかり暗くなった。手傷を負った警察官を助けながら山の中を逃げる呂夢瑶と李玫。そこへ足音が近づいてくる。夢瑶は銃を手に構える。だがそれは乍莱と陳童だった。
江伊楠は一晩中呂云鵬を探し山を彷徨い歩いていた。そして同じく夜通し歩いてきた呂夢瑶らと合流した。国境で待つ喬立偉は目印に国旗を掲げさせる。そのたなびく赤い旗を陳童が見つけた。そして彼らはついに中国へ生還したのだった。
呉雄は朱教授も呂夢瑶と李玫も奪われた責任をとれと呉新河に銃を渡す。自害しろという意味だ。新河は震える手でゆっくりと銃を手にし、そして呉雄に向け引き鉄を引いた!だが何も起こらない…弾は入っていなかったのだ。
「お前には失望したよ。親族としてゆくゆくは仕事を預けたいと思っていたのに。」呉雄は無表情に告げる。
ネックレス、そして腕時計に刻まれた文字がやはり暗号のカギだった。警察ですぐにUSBの解析が行われる。
警察が呂云飛のUSBを解析しその証拠を持って逮捕に来る…その情報を先にかぎつけた王玉江は直ぐに海外へ逃げるよう楚莹と楚天南を促す。だが楚莹は逃げて外国で隠れてびくびくしながら一生を終えるのはまっぴらだと言う。そうこうする内に屋敷は警察に取り囲まれた。おとなしく出て来いという声が聞こえて来る。銃を手に出て行こうとする王玉江を、楚莹は撃ち殺した。そして銃の指紋をふき取ると、ゆっくりと父・楚天南の膝に乗せる。お父様、もう終わりにしましょう、と…。
三か月後。休暇をのんびり過ごす江伊楠。濱江に帰った呂夢瑶はまたバレエをはじめたという。楚天南と楚莹の裁判が始まったというニュースが。楚莹は父がどんな商売をしているかなど微塵も知らなかったし、結婚式で起こった事件は全て王玉江が呂云鵬への嫉妬にかられて行った凶行で自分はむしろ被害者だと証言する。そして警察が屋敷を包囲したあの日、王玉江に銃を突き付けられた自分を助けるために父が王玉江を銃殺したのだと答える。検察に再現してみろと銃を渡された楚天南は不自由なその手を必死に動かして銃を手に取った。
結果、楚天南には終身刑が、楚莹には無罪が言い渡された。
だが楚莹は釈放されて間もなくひき逃げされ死亡した…。
呂云鵬は生きている、突然の報せを受け江伊楠は喬立偉の元へ。
喬立偉は新たな任務だと言って金庫から極秘と書かれた書類を差し出す。そこには「呂云鵬による1206作戦のサポート」と書かれていた。
…河に落ち流れついた先で地元民に発見された云鵬はすぐに病院へ運ばれた。見舞いに来た濱江の趙局長に、云鵬は兄と同じく悪と戦う捜査官になりたいと申し出たのだった…。
伊楠は云鵬のいるバンコクへと飛ぶ。若者らに人気のクラブですでに名の通った旦那の身分を確立している云鵬の姿があった。「やあ、どこかで会ったかな。」
伊楠はニッコリ微笑みいいえと答える。
「じゃあ、」云鵬も笑う「これからよろしくお願いしたいものだね。」(終)
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うっわキザな終わり方!でもやっぱ于和偉は髭面の方が圧倒的に男前☆
USBの暗号がそないに簡単に解析されてしまうんかいって大いにツッコミ所。あんなに翻弄されて最後は流れ弾に当たって死んじゃったアンディがあまりにもかわいそうだ。