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森の音ピクニック

2018.10.20 20:06

こちらにもきちんと残しておきたいと思うので。


変な時間(朝の四時)に起きてしまい、ボウヤが寝ている今のうちに記録。


10/8森の音ピクニックというイベントが関川村の大石ダム公園にて開催されました。


このイベントは地域おこし協力隊の斎藤ちゆきさんが企画し指揮をとり、関川村の方々と胎内のお母さんがたによって運営されていました。


1人ボスがいて組織が動くって男性的な動き方ではなく、ボスであるちゆきさんが土台にいて、その土台の上でみんなが感覚的に全体的にやわらかく変化していくような動き方をする運営の仕方。

みんなへの信頼というのがベースにある。



そしてなんというか、日々の暮らしを大切に営む方々がその暮らしと平行させて作り上げて行ったもの。

市役所の人や企画会社の人が「仕事」で、というイベントではなく、手弁当で長期間にわたって、アイディアや技や才能を持ち寄って作り上げたもの。

それでいて、大きなイベントで且つ、すごくセンスのいいイベントになっていました。


これはもう企画のちゆきさんのセンスとチョイスと持っていきかたが上手かったとしか言いようがない。


毎回すごいなー、この人は。とただ感心。


この人のベースにあるものはたしかパーマカルチャー。

ご本人もオーガニックとかナチュラルとかを当たり前に暮らしているけれど、イベントはそれだけじゃない。

全ての人の居場所を作りたい、誰もどんな主義主張もはねのけない場所にしたい。そうでないと意味がない。そんな想いが溢れているのを感じました。

田舎に移り住んだ人だからこそわかるその大切さでもあるのかな。

そこがとても尊いと思った。


そしてそれこそが本当にパーマカルチャー的であることなのかもしれないと思いました。



私がなぜ今回関わらせて頂いたかというと、

3年ほど前にツバメ市役所で行われた「ひろちゃんいち」(障害のある人もない人もみんなが楽しい居場所を作ろうという、お母さん主導の素敵なマルシェ)で私がダウン症の子と一緒に作った初めてのコミュニティダンスを観てくれたちゆきさんが感動して(泣いてくれたそう!)これを森の音ピクニックでもやりたい!と声をかけてくれたことが始まり。


私のやってることは常に新しすぎて(笑)、なかなか新潟でイベントに誘ってもらうことが少ないのでふたつ返事で参加が決まり、1年前から楽しみにしていたのでした。


今回は私が普段教えている子供達と、当日参加の子供達がみんなで踊って一つの作品を完成させるという構成で、私と一歳半の息子も出演。


関川村と胎内のお母さん達に茜で染めた衣装を作ってもらい、ついでに私の衣装まで胎内市在住の高橋和歌子さんに茜染で作ってもらうという贅沢ぶり。


まさにみんなで作るダンスとなりました。


実は当日、急遽会場が変更になりダンスをするステージも当日にロケハンして場所を決めインプロでギリギリにステージング。


結果的に完璧と思えるロケーションになりました。


当日の音響も村のおじさまがやってくれ、おそらく村の方が作ったティピの前で、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんに見守られておどる子ども達。


一生忘れられない思い出になったことでしょう。


衣を染めること。

一枚の衣を作るのにたくさんの時間と労力がかかること。

人間は自然に生かされていること。

人の手で文化が作られていること。

本来の食べ物のあり方。

自然から作られたもの自然に還nっていく事。

自然に還らないプラスチック製品を使うことがすごく不自然である事。(森の音ピクニックでは基本的にプラスチックの食器は無しでマイ食器の持ち込みを推奨)

暮らしは循環の中にあることが本来の当たり前だという事。


ダンスをする以上、感覚的に敏感でいてほしいから、そういうことを知っていて欲しいし、将来的にそういう生き方を選択して欲しい。


なるべく偏らずに、多様な見方で世の中を見てほしいし、ダンスを踊って美しさを表現するように、

暮らしの中でほんとうの美しさを表現していてほしい。

ほんとうの美しさは絶対に他から奪わないし傷つけない。頂くことはあっても、奪わない。


調和がとれていてバランスの中にいる。

減ることがなく、増えすぎることがない。

そういうバランスの中にいてそのように暮らしていくことがダンスという表現を学んで深めて生きていく上でとても大切。

そうでないとダンサーはアーティストではなく、肉体労働者になってしまいます。


どの分野でもアーティストというのは自然の摂理を学んでそれ調和を図って生きています。

そうでないとたくさんの矛盾に

敏感な感性が苦しみ始めるから。

(村の人たちを見ているとみんなアーティストだなぁと思う。暮らしがバランスを教えてくれるし、アーティストでないと暮らしていけない。)


そんなことをこのイベントを通してみんなに体験してもらえればと、子供達の出演を決めました。


ほんのひとしずくでも伝わっていたらいいなと思います。



そして忘れてはならないのが、私もここで舞わせて頂いたということ。

本当に久し振りに1人でひとつの歌を舞いました。


子ども達の準備に駆け回っていたから息つく間もなく、きもちもうまく切り替えられず、直前に緊張してしまった本番。


踊り始めると会場に満ちていたエネルギーが、山の木の空の土のエネルギーが手の先足の先にドワーっと流れてきて、氣持ちよく涙が溢れてきました。


もういいやー、これでいいやー。

という感じ。笑


踊りって難しくて、けど心地よい。


もっと踊りたい。

もっとこの感覚の先を知りたい。


そう思いました。

神さま、どうか私にまた自然の中で踊る機会を与えてください。

私はあの中で学んで深めていきたいです。


思わず、そうお願いをしました。



私がいつもレッスンに来ている子供達に伝えたいと思っていることをそのまま伝えられたこの森の音ピクニック。


まるで神様が作った理想の世界みたいだったけれど、まぎれもなく1人の人間が想像して動き始め、大勢の人が一緒に動いて、作ったもの。


そんな風に自分が動いて、理想を現実にしていく実行力のあるオトナになってほしいなと思います。


みんなで素敵な世界を作っていこうね。


世界はダンスでできている。