韓国大統領の末路
韓国大統領の末路
前・大統領と前々大統領の二人が監獄に入れられている。
しかも、前・大統領の朴キネ氏は懲役25年である。
しかも朴・キネ氏は60歳を超えている。つまり、一生刑務所に居ろ、と言う事である。
前々のリミョンヒャク氏は、逮捕主管され、それから取り調べである。
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なぜ韓国の大統領はいつもそういう結末を迎えてしまうのでしょうか?
★一説によると、家族・親族の結びつきが強く、身内贔屓が当たり前な国民性がそういった結末を招いているとのことですが、本当のところはどうなのでしょうか。
★韓国大統領の末路一覧
理由を解説する前に、まず過去の大統領の結末をざっと見ていくことにしましょう。
1)李承晩(イ・スンマン/り・しょうばん)初代〜3代の大統領。
数々の独裁的な政策を強引に断行した李承晩は、1960年4月の大統領選で圧倒的不利な状況だったため、不正の限りを尽くして得票率100%というありえない数字で当選しました。
これを受けて不正を糾弾する大規模なデモが発生、やがて暴徒化し、政府が非常厳戒令を宣布するまでに至りますが、それでも抑えきれず、5月に李承晩は夜逃げのような形でハワイに亡命します。
亡命から5年後、養老院で90歳にて死去しています。
2)尹潽善(ユン・ボソン)第4代大統領
朴正煕による軍事クーデターで大統領を辞任に追い込まれるが、その後も野党第一党の党首として大統領選の候補者になるなどの活動を行っています。1990年に92歳で死去。
3)朴正煕(パク・チョンヒ)第5〜9代の大統領
軍事クーデターでトップの座についた朴正煕は、日韓基本条約の締結で、『漢江の奇跡』と呼ばれる高度経済成長を成し遂げ、当時最貧国だった韓国を豊かにしました。
それらの評価は好悪分かれますが、1963年から1979年までの長い期間、大統領の座にあり続けました。
が、最後は、古くからの友人で、当時、中央情報部の部長であった金載圭に、なかば私的な恨みから拳銃で暗殺されています。
犯人は政治的な意図をもって暗殺したと主張していますが、犯人と朴正煕との関係がこじれていたことから私怨で射殺されたという見方が優勢です。
4)崔圭夏(チェ・ギュハ)第10代大統領
朴正煕の暗殺後、急遽大統領の座につき、1年弱の間トップにあり続けた崔圭夏でしたが、突然朴正煕がいなくなった間を埋めるだけの存在でした。
最後は、再び起こった全斗煥を中心とした軍部主導のクーデターにより、大統領辞任を余儀なくされています。
5)全斗煥(チョン・ドゥファン)第11〜12代の大統領
クーデターで主導権を握った軍閥出身の全斗煥。いろいろな思惑がありながらも韓国の民主化を進めました。
彼は同じ軍部出身の盧泰愚に大統領の座を譲る形で退任した後、盧泰愚に反旗を翻され、財閥からの莫大な不正な献金を受けていた不正蓄財の罪に問われて、無期懲役の判決を受けています。 (ただし大統領特赦で釈放)
6)盧泰愚政権が終わり対立勢力であった金泳三、金大中らの時代がやってくると、過去に金泳三たちを弾圧した際の罪を問われることになり、今度は死刑判決を受けます。
(やっぱり大統領特赦でのちに釈放)
7)盧泰愚(ノ・テウ)第13代大統領
全斗煥の後任となった盧泰愚は、韓国の民主化をさらに進めた大統領ではありますが、やはり退任後に不正蓄財の罪を問われ、さらに全斗煥と同様、金泳三らの勢力弾圧時の罪も着せられて懲役刑を受けています。(のちに特赦)
8)金泳三(キム・ヨンサム)第14代大統領
金泳三自身は、退任後も不正を追及されてはいませんが、次男が斡旋収賄と脱税の容疑で逮捕されています。
9)金大中(キム・デジュン)第15代大統領
金大中も自身は不正を追及されていません。が、長男、次男、三男が、いずれも職権乱用の不正蓄財容疑で逮捕されています。
10)盧武鉉(ノ・ムヒョン)第16代大統領
盧武鉉は、大統領在任中に兄が斡旋収賄の罪で逮捕され、自身も在任中に弾劾訴追を受けています。
★大統領在任中に、罷免にはならなかったものの、退任後に不正献金疑惑が浮上。これを苦にして2009年に飛び降り自殺。
★自殺前には「大統領になろうとしたことは間違いだった」との文章を残しています。
11)李明博(イ・ミョンパク)第17代大統領
大統領在任中に、国会議員でもあった兄が斡旋収賄で逮捕されています。
本人についても複数家族を巡る政治資金不正使用などの疑惑があり、今後追求が激しくなりそうです。
12)朴槿恵(パク・クネ)第18代大統領
朴槿恵は、知人である崔順実という人物に国政介入させたとして弾劾され、大統領としての職務停止後、韓国の大統領としてはじめて罷免されました。
★大統領退任後には、同疑惑にからみ18件の容疑で起訴されている。
★なぜ韓国大統領は悲劇的な結末を迎えるのか?
では、一通り「末路」を確認したところで、次になぜそのような結末を迎えてしまうのかをわかりやすく解説していきましょう。
冒頭で述べましたが、基本的に韓国のお国柄として、儒教の国であることから家族の結びつきが強いという特徴があることをもう一度確認してから解説を進めましょう。
続く、