限りなくエモいボディーワークレポート 2018/10/21
(本ワークショップはからだ部vol.12に当たります)
【限りなくエモいボディーワーク】ですが、「エモいな〜」という言葉が出たのは、みんなで街中に出かけた時に見た夕日の時だけでした。
前半は対話をしながら、ゆったりとボディワークを行います。
力をゆるめたり、人の力で動いたり。
座る、寝る、歩くなどを繰り返します。
空間の中でお互いを感じあう場を作ります。
それらを通じて日常の時間からゆったりと抜け出して徐々に非日常へと移行します。
〈中休み〉
街にたたずむコト
(夕暮れどきの光に包まれて非日常から日常へと出かけてゆきます。)
選定した場所は池袋のサンシャイン通り。
その雑踏の中に各々がなんとなく身を置いてゆきます。
ちなみに私が身を委ねたのは電話ボックスの中。
都会の雑踏の中にある電話ボックスで、電話をかけずにたたずむことで、異邦人になる感覚を覚えました。その他にも本当に多くの発見をしました。
ただたたずむことで見えてくるものは本当に多くあります。
15分ほどたたずんだ後、会場に戻って20分ほど自分が感じたことを紙に書いてゆきます。
そして、個々に気づいたことを共有しあいます。
そこで4人の気づきを誰とは言わず記します。
・街中の人々を観察することでそこにとどまる人々を発見する
・雑踏の人の流れが川のように見える
・自分が社会の中で目的を失った存在になる
・人々の様々な匂いが街に溶けてゆく
・人の財布など簡単に盗めそうな気がした
・自分が見られているような気がしてくる
・公衆電話のボックスは小さな箱型ガラスケースの美術館であった
・人は自分が存在するための目的や理由や役割を求めたくなる
その他、多々。
その後、各自が好きなところでたたずんで過ごすワークを30分ほどします。
・トイレの中でぼんやりするもの
・窓の外から見える首都高を眺めるもの
・歩道橋でただずむもの
・ぶらぶらして帰り支度を始めるもの
そして、それぞれがそこで感じたことを最後にみんなでシェアして終わりました。
(そこでの気づきは控えます)
全体を通して気づいたこと
WSの場は、ファシリテーターのコントロールから離れることで、(ある意味では無責任な放置プレイを託すことで、)非日常の体験が日常へと接続して地続きになります。
要するにWSという非日常の空間が日常の時間に溶けてゆきます。
その結果スムーズに日常へと帰ってゆくような感じがありました。
また今回のプログラムでは、感じたことを言葉にすることを繰り返すことで、過不足なくうちにあるものを出し切れたように感じます。
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「力でやらない」
そんな場を、
今後もそっと生み出せたら、
いいなあと思います。
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ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます。
日時 2018/10/21 13:00〜18:00
会場 上池袋コミュニティセンター 和室
ファシリテーター 坂尾菜里、青剣
参加者 4名
写真撮影・レポート作成 からだ部