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Lab 2107

#sciencetrivia

2018.10.21 14:35

お久しぶりです!プロビデンスはめっきり寒くなってきました!

日中の最高気温が15度以下の日が多くなり、日照時間が日に日に短くなっています。

ビタミンDの出番ですね!


本来、人間はビタミンDをコレステロールを代謝することで生成しています。代謝されて出来たプロビタミンD3が紫外線を浴びることによってプレビタミンD3になり、それが体温で熱されることでやっとビタミンDになれるんですねー。ちなみにビタミンDは、食べ物からカルシウムを吸収する為に必要であり、ビタミンD不足になるとカルシウム不足になるんです。血液中のカルシウムは微量ですが、神経伝達物質と呼ばれる、ホルモンの分泌などの指令を脳から運ぶ物質がきちんとシグナルを伝達出来るようにする為に重要な役割を果たしています。


つ ま り。要約するとこういうこと!


冬は日照時間が短い(特に高緯度地域)

プロビタミンD3が、プレビタミンD3になかなかなれない


ビタミンD3不足しがち

ビタミンD3不足により、カルシウム吸収率が下がる=カルシウム不足

神経伝達物質がうまくコミュニケーション取れない

ホルモンバランスが崩れる、自律神経が乱れる

鬱っぽくなる=季節鬱(Seasonal Affective Disorder)


ここで「カルシウム摂ってれば良いじゃん」って思った方。ここで大事なのは「血中カルシウム濃度」なんです。口から入れたカルシウムが腸を通して血管に吸収され、全身に運ばれる為にはビタミンD3が吸収してあげないといけないんです。なのでビタミンD3が大事!よくイライラしてる人はカルシウム不足って聞きますが、まぁ間違っちゃいないんだけど血中カルシウムが少ないって事なんで、牛乳ガボガボ飲めば良い話ではない笑


また、ビタミンDは脂肪に溶けるタイプのビタミンなので、毎日排泄されるビタミンCと違って、過剰摂取する危険もあります。ただね、推奨摂取量が18歳以上が1日5.5㎍(1mg = 1000 マイクログラム、サプリのボトルにはIUで表示されていることがありますが、その場合は220 IU)で、上限が100㎍なので、過剰摂取の可能性はサプリを異常なほど摂りすぎるとかでもない限り、大丈夫です。


日本にいるあなたはラッキー♪ まず東京程度の緯度では、夏に比べて日照時間が短くても生理的な問題は少ないです(北海道の方はニューヨークと同じぐらいの緯度なので、ビタミンD必要!)。そして普段からお魚を食べる文化のある日本。魚に含まれるオイルはD3が豊富です。サケや脂の乗ったな魚なんかを食べていれば1日分はクリアです。


寒い地域にいる留学生、海外在住の方は10月ぐらいからせっせとビタミンD摂りましょう:D


と、いうわけで。ちょっと初めて見た#sciencetrivia、気ままにシリーズ化していこうと思いますが、何か質問があったらコメントで教えてください!