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10月14日 【番外編】日光江戸村へ行ってみた‼︎ [日光市→日光江戸村→美浦村→香取市(242km)]

2018.10.22 09:07


本来ならば、福島県を出たところで旅は一区切り。新たに栃木県の旅を始めるところだが、事情があって、一旦東京方面へと戻ることに。 


とはいうものの、黙ってそのまま戻るというのも面白くない。


ということで、最近Kが読んだネット配信の記事で「今、日光江戸村が熱い!」、世界を放浪してきた跡継ぎの2代目社長が、江戸村を大人も楽しめる体験型アミューズメントパーク「江戸ワンダーランド 日光江戸村」としてリニューアル。


これが大当たりで、リピーター続出の密かなブームとなっていると知り、KY夫婦は何故かとても心惹かれ、早速途中で立ち寄ってみることにしたのだった。


 

いつもよりも早起きし、コーヒーを一杯飲んでから道の駅を後にする。川治温泉と鬼怒川温泉を過ぎ、あっという間に日光江戸村に到着。時計を見ると、なんと開門時間の2時間前。


「どんだけ楽しみなんや〜!」と突っ込みを入れながら、一番乗りで入場ゲート前に並ぶ。


ありがたい事に、ここはネットが繋がるので、開門まで調べ物をしたりして、文章を書いたりして時間を潰す。


 


9時の開門時間になると、関所の前でお侍さん達が深々とお辞儀をし、


太鼓の音とともに入村する客を出迎える。


街並みは流石に凝っており、身体中で江戸時代の雰囲気を感じることができる。


まずは有料で衣装を着せてくれる「変身処・時空」へ。ここには、お殿様やお姫様、同心、町娘、花魁、新撰組となんでもあり。落ち武者の衣装まである。


Yが侍の衣装に着替える。


腰や腹を紐や帯で随分ときつく縛るのだが、背筋がしゃんとして、腰に刀を刺すと気分はもう立派なお侍さんだ。足元はもちろん草履。


コスプレ撮影会さながらの記念撮影をしながらも、いくつかある劇場の出し物を漏らさず見ようとスケジュール表と睨めっこして劇場にダッシュ。


先ずは開演3分前に迫った「大忍者劇場」から。


屋根の上で、忍者がお出迎え。


さすがに忍者のアクションは素晴らしい。使命を帯びて盗み出した巻物を、追っ手の追撃をかわして守り抜くのだが、主役の忍者を演じていたのが実は若い女性で、キレのある大胆な動きは男顔負けのものだった。


あまりのカッコよさに、「生まれ変わったらクノイチになりたい‼︎」とK。


入場時に懐紙を渡され、あくまでも「お遊び」としての『おひねり』を要求される。包むか包まないか、何を包むのか(飴玉でもガムでも良い)は観客の自由。


KY夫婦、迷わずおひねりを包んで投げ入れる。


おひねりは直球でなく、放り投げるのがポイント。直球は当たると痛い。 



次は大衆演劇を見せる「両国座」だ。

 

開演前に、舞台袖から町人風の役者さんが出てくる。

ベタなギャグを交えた人情物が売りの大衆演劇では、演目が上手くいくかどうかは観客のノリの良さで決まるらしい。開演前から観客を巻き込んでしまう役者さんの話術に感心してしまう。


演目が始まると、先ほどの前説の役者さんは実は主役であった。ここで、また大爆笑が起こる。

愛娘を博打の借金のかたに取られたダメ親父の役だった。人情ものの大衆演劇は、ベタとマンネリの中にも、庶民が生きるうえでの倫理観を教えてくれるところがあり、人によってはクセになる面白さがある。両国座で演じる役者さんは、多くが浅草の役者さんが出張って来ているらしい。




続いては、花魁ショーの「文化劇場・若松屋」である。


観客から選ばれた男性が上客となり、花魁の接待を受けるという出し物だ。

 花魁の仕草が艶っぽく、彼女たちに入れあげて身上を潰した、という話はまんざら嘘でもないだろうと思わせる。


わざと舌足らずな話し方で花魁と客の機嫌をとる「太鼓持ち」の役者も、いかにも太鼓持ちという感じでキャラが立っている。


観客から選ばれた男性は、アメリカから来たエドワードさん。サクラかなとも思ったけれど、ちょんまげのカツラをつけられ楽しそうに演じており、客席から盛んに拍手をもらっていた。綺麗な花魁と一献を傾け扇子遊びとは、ちょっと羨ましい。


真ん中が太鼓持ち。



そして、「南町奉行所」でのお白州を見学。

大岡越前による人情の「大岡裁き」でお裁きが一件落着したあと、これも観客から希望者を選び、お奉行を演じてもらうという趣向があった。



これらの演目はどれも30分ほど。これを一度に楽しめるのだから、それだけでも十分元は取れた感じで大満足の二人であった。



あっという間にお昼時となり、食べ物屋さんの周囲が賑わってきたので、いい香りが漂う焼き鳥屋さんに入る。


すぐに食べられる焼き鳥弁当を注文。

ランチタイムの後は、


三味線演奏を体験したり、


越後屋さんの店の前で、いかにもワルといった雰囲気全開の越後屋ご主人と記念撮影したりしているうち、あっという間に午後2時に。


「体験処」や「お遊び処」は他にもあるのだが、後があるので終わり。


衣装を着替えて帰ることにする。スタッフ全員で客を楽しませようとする姿勢が感じられ、大変好感度の高いエンターテイメント施設だった。



その後、一行は高速道路を乗り継いで圏央道の阿見東ICへ。美浦中央病院に入院中のK母を見舞い、その足でKの故郷香取市まで車を走らす。


本日、最終日を迎えた 関東三大祭りといわれる「佐原の大祭(秋祭り」を見てから、


佐原駅前のパーキングに宿泊する。


ここは、Kの幼少期までは港だったところ。こんなところで一泊するなんて、あの頃には想像すらしてなかったなぁ。


「佐原港の川霧晴れ〜て、ヨッコラサー♪ 」って佐原小唄にも唄われていたんだから。