第一回 Leopard Gecko Festivalを終えて。

2023.12.24 13:34

去る12月16日にLeopard Gecko Festivalを開催し、盛況の中で無事に終えることが出来ました。

一属七種のみしか出品が出来ない(その内国内流通種が五種である為、実態としては五種制限)という、出品可能種の制限。

動物愛護法と照らし合わせた、出品禁止品種の制定。

イベント独自の、出品可能月齢・体重・状態の制定。


厳しいレギュレーションに加えて、第一回開催である為に全く読めない集客数。

このような条件下で当イベントが成功に終わったことは、ひとえに出展者様・協力者様・ご来場の皆様のおかげと感謝申し上げます。


さて、当イベント開催のきっかけは……事務局長である中川さんがブログで書いた通りです。

読んでね。


私はせっかくですので、重い、思い、想いを書き連ねておきます。

正直に言って、中川さんの発案当初に私がこのイベントを本当にやりたかったのか?と問われれば、それは否です。

私はあくまでもアマチュアという立場に徹する事で、良いものは良い。悪いものは悪い。好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。

自由に、好き勝手に発言をしていました。

事務局による設営が完了し、出展者による設営を待つ会場の様子。

これは金銭的にも人間関係的にも利害が存在せず、誰にも忖度する必要がないから出来る事です。

一度でもイベントの主催陣として、プロとして関われば、しがらみが生じ、ある程度の忖度をする必要があります。

好き嫌いで話をしている場合ではありません。


又、複数人数で構想するイベントである以上、私の理想通りという訳にはいかないでしょう。

これはレオパードゲッコーに対して断固たる信念を持つ私にとって、それを歪める行為そのものです。

秋さんに作って頂いたコンテスト用の展示ケース

じゃあなんでやったのよ…となるのは当然で。

私にとって中川さんとのレオパの話は楽しく、熱く、懐かしいものなのです。

私の理想や信念を本気でぶつけて、同じ熱量で自分の理想や信念を叩き返してくれる方は、そう多くはありません。

馴れ合うでもなく、混じり合うでもなく、尊重し合う。


そもそもこの人、胆力が異常なのです。

中川さんとの付き合いが始まったキッカケである『ヒョウモントカゲモドキ品種図鑑』のコラム記事だって、やんわりと断る返事をメールで出していました。

その後に電話で9時間…?位?夜通しで話をして、結局OKを出してしまいました。

私よりも楽しそうにレオパの話をする中川さんが、少し羨ましく、眩しく見えた事は今さら隠すことでも無いでしょう。


「永野さんを表舞台に引きずり出した。」

なんて中川さんは言いますし、私もその冗談によく乗っていますが。

当時、レオパ仲間の多くがレオパを辞めていく事に思い悩んでいた私にとっては

「引っ張り上げて貰った。」

と言った方が実際のように感じます。

だからまぁ…この人に頼まれると弱いのです。

いつも通りごちゃごちゃと難しい事を考えるよりも、とりあえず乗ってしまった方が面白くなるだろうと。

出展者設営完了後の様子。会場の外には待機列も出来始め、緊張感が出てくる。

結果として今回のレオパフェスのおかげで、自分の中で整理出来ていなかったモヤモヤとした感情に一つの区切りをつけることも出来ました。


今は”中年蜥蜴擬”の方が有名な名義でありましょうが、私としては”お茶会”と呼びたいものです。

この趣味を通じて本当に多くの方と出会いましたが、やはり私の原点はこのグループです。

ひぐさん、小田原レプタイルズさん、LAZURITEさん、NAOKIさん、まさ君。

そして師である、たまーんさん。


皆がレオパを続けている訳ではなく、あの時の熱量を保っている訳ではありません。

でも確かに、あの時あの場所で語り明かした熱は存在していて、その熱が冷めて、まるで最初から無かったかのようになってしまう事がたまらなく寂しかったのです。

そしてこれは、お茶会のメンバーに限った話ではありません。


ですので私は、あの時の熱い念いと、ほんの少しの呪いを。

レオパフェスという形にして、紡いでいけたらと今は考えています。

会場前の心配をよそに、盛況となった会場内。

閑話休題。

さて、本当に多くの方のご助力のおかげでレオパフェスは成功に終えることが出来ました。

改めまして、ここに深く感謝を申し上げます。


楽しみにしていたラバーバンドが届かなかったり、特定の出展者による他の出展者に対する妨害・嫌がらせ行為等のトラブルはありましたが。

99%の出展者様による多大なご協力によって、法令遵守・コンプライアンス遵守の中、健全且つ本当に楽しいイベントを開催することが出来ました。

重ねて、心より感謝を申し上げます。

真面目そうな顔をしているが、コンテストで何を喋るか土壇場で決めている中川さん(左)と私(右)

気の早い話で、中川さんと第二回開催に向けて既に動き始めております。(会場も抑えちゃいました。)

第一回では間に合わなかった・出来なかった企画がまだいくつも残っており、この中のいくつが実現出来るかは分かりません。

が、今回よりもパワーアップしたレオパフェスで、また皆さまとお会い出来ることを楽しみにしております。

草々不一