Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ZIPANG-2 TOKIO 2020 経済産業省「 伝統的工芸品月間全国大会開催! 」のご案内

2018.10.22 14:35

このたびの平成30年 7月豪雨、9月台風並びに北海道大地震により、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。


経済産業省は、伝統的工芸品の魅力をより積極的に国内外へ発信していくために、昭和59年から11月を「伝統的工芸品月間」と定め、全国各地において普及啓発事業を行っております。今年は福岡県や東京都の各地で様々なイベントを実施し、伝統的工芸品の魅力を発信します。


Ⅰ. 伝統的工芸品月間全国大会とは

伝統的工芸品月間の中心的な催事であり、昭和 59 年より実施しています。全国の伝統的工芸品が一堂に会した展示・販売・製作実演・製作体験等、経済産業省、(一財)伝統的工芸品産業振興協会(以下、伝産協会)、日本伝統工芸士会、自治体それぞれが主催する催事を併せて開催しています。初日には、記念式典(伝統的工芸品産業功労者等への経済産業大臣表彰)を実施します。


Ⅱ. 平成30年度 全国大会の概要

今年の全国大会は、昭和 63 年開催以来30 年ぶりとなる、福岡県で開催いたします。
「博多織伝来 777 年」、「久留米絣の考案者(井上 伝)没後150 年」、「小石原焼伝統産業会館20周年」などの節目を迎える本年に、大会の開催を通して、福岡から国内外へ向けて、伝統的工芸品の素晴らしさや日本の伝統文化の魅力を発信していきます。


第35回伝統的工芸品月間国民会議全国大会 記念式典

1.日時 平成30年11月1日(木)13:30~14:30

2.会場 アクロス福岡(福岡県福岡市中央区) 経済産業大臣賞(伝統的工芸品産業功労者等)を授与するとともに、大会宣言を実施。

3.参加者 経済産業省幹部(調整中)、小川 洋福岡県知事、 安藤重良伝産協会代表理事 等 


【記念式典以外の主な関連催事】

1. 日時:2018 年 11 月 2 日(金曜日)~11 月 4 日(日曜日)

2. 会場:マリンメッセ福岡(福岡市)、サテライト会場(福岡市等)

・伝統工芸ふれあい広場:全国の国指定伝統的工芸品の製作体験

・全国くらしの工芸展:伝統的工芸品の展示

・即売

・日本伝統工芸士会作品展


Concept コンセプト – JTCWがつなぐ輪

◯◯◯

時代が移り変わっていくなかで、残していきたいニッポンのものづくりがあります。歴史と伝統に育まれ、生み出された名品の数々。その「技」と「美意識」そして「ものづくりの精神」は、日本各地の職人により守り伝えられ、「伝統的工芸品」というかたちで愛され続けています。

3つの輪が重なるJAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEKのイベントロゴ。それぞれの輪は「日本が誇る伝統的工芸の創り手」「売り手」「使い手」を意味します。この3つの輪がつながることで、日々の暮らしの中でもっと日本の工芸を使って頂きたい、日本のものづくり、技術や文化を後世に残していきたいという思いがこめられています。

このイベントが、こうした伝統を守り受け継いでいく、一本の架け橋となりますように。


第35回の福岡大会は、
クリエイターと福岡の伝統工芸が奏でる
コラボレーション。

西本祐貴

鹿児島県出身。世界的な注目を集める、日本を代表する墨絵アーティスト。伝統的な技法に捕われず、大胆さと繊細さを持ち合わせたタッチで「躍動感」「力強さ」を追求した作品を展開する。龍や侍などの古典的なモチーフから、スポーツ選手やミュージシャンなどの斬新なモチーフも描いている。

ニコライ バーグマン

デンマーク出身。フラワーアーティスト。その活動の幅は広く、フラワーデザインはもとより、ファッションやデザインの分野で世界有数の企業と共同デザインプロジェクトを手がける。国内外に12店舗のフラワーブティック、3つのカフェ、ジュエリーブランド「NATUR & NICOLAI BERGMANN」を展開。

西本早希

大村美容ファッション専門学校メイク科を卒業後、福岡・大名にあるサロンにてレセプションとして参加。独自の雰囲気やシンプルな着こなしに定評があり、雑誌やその他媒体に出演中。退職後は、読者モデルやプロデュース業などで活動中。2015年に宝島社よりパーソナルブック「SAKI」「SAKI 2」を発刊。フォロワー数は芸能人も上回る19万人超え。

他、グラフィックデザイナーなど7名のクリエイターが福岡の伝統工芸とコラボレーションを展開します。


Event Information

イベント情報(現在開催中!)


全体開催期間 平成30年10月19日(金)~ 10月31日(水)

【メイン会場】

伝統工芸青山スクエア( 東京都港区赤坂 8-1-22)
東京メトロ、都営地下鉄「青山一丁目」4番北出口より徒歩5分

【各会場】

東京各店舗内(港区エリア・中央区エリア・その他エリア)

【主催】

一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会 〒107-0052 東京都港区赤坂8-1-22
TEL: 03-5785-1001 FAX: 03-5785-1002

【後援】 経済産業省 / 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

【制作】 メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社


About Us

私たちについて


日本には現在、国指定の伝統的工芸品が 230品目あります。(平成30年10月現在) 一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会は、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」に基づき、その振興を図るための中核的機関として設立されました。伝統的工芸品産業の振興を図るとともに、一般消費者が伝統的工芸品を正しく理解していただくことを目的として、国、地方公共団体、産地組合及びその他の機関の協力を得て各種事業を行っています。


伝統的工芸品とは

生活に豊かさと潤いを与える工芸品です。 機械により大量生産されるものではなく、製品の持ち味に大きな影響を与えるような部分が手づくりにより作られています。

100 年以上前から今日まで続いている伝統的な技術や技法で作られたものです。

品質の維持や持ち味を出すために、主要な部分が 100 年以上前から今日まで伝統的に使用されてきた材料でできています。

一定の地域において、ある程度の規模を形成してつくられてきたものです。これらの要件を全て満たし、伝産法に基づき経済産業大臣の指定を受けた工芸品のことをいいます。



加賀友禅

加賀友禅の始まりは、加賀独特の染め技法である「梅染(うめぞめ)」まで遡ります。「梅染」は15世紀の中頃には、すでに存在していたことが文献に記されています。 梅染のほか「兼房染(けんぼうぞめ)」、「色絵紋」等の染色技法が古くから加賀に伝えられており、これらを総称して「お国染」といいました。この加賀お国染の技法を基礎に、江戸時代中期に、宮崎友禅斉が絵画調の模様染めを指導したところから、加賀友禅が確立されました。宮崎友禅斉は京都で友禅染を始めた人物で、金沢で晩年を過ごし、友禅の指導を行ったと言われています。

特徴

加賀友禅の特徴は、落ち着きのある写実的な草花模様を中心とした絵画調の柄です。加賀百万石と言われた豊かな前田家の文化的な趣味を強く反映して、渋さの中にも武家風の気品を漂わせています。

作り方

正絹白生地に「藍花」による下絵を施し、糸目糊置(いとめのりおき)で防染し、化学染料・顔料を用いて手描彩色します。地染の後、蒸気で蒸して染料を定着します。最後に、余分な染料や防染糊等を落とすために水洗いします。別の技法として、型紙を用いて写し糊で捺染(なっせん)をする、板場友禅もあります。

■産地組合

協同組合加賀染振興協会 〒920-0932 石川県金沢市小将町8-8 加賀友禅伝統産業会館内
TEL:076-224-5511



井波彫刻

極めて高い技術を持っていた井波の大工が、18世紀の中頃に焼失した寺の本堂を建て直した時、京都から派遣された御用彫刻師に彫刻の技術を伝えられたのが始まりとされています。 初期の頃は大工と彫刻を兼業し、寺院彫刻が仕事の大半を占めていました。明治時代になると彫刻を専業とするようになり、住宅欄間等の一般向けの製品が考え出されました。

特徴

クスノキ・ケヤキ・キリの木を材料として、風景、花鳥、人物等を題材に、両面から「透かし深彫り」を施します。200本以上のノミや彫刻刀を駆使する高度な技術を持つ伝統的な木彫刻です。

作り方

欄間の場合、原木を数カ月以上乾燥させた製材を用います。図案作成から木材に絵付けし、荒落とし、荒彫り、仕上彫り、枠付けを経て駄目直しの調整をして完成します。

■産地組合

井波彫刻協同組合 〒932-0226 富山県南砺市北川733 井波彫刻総合会館内
TEL:0763-82-5179



二風谷アットゥシ

紗流川流域に古くから伝わり、江戸時代には紗流川流域の物産として他地域との取り引きが行われていました。 二風谷アットゥシは、百年以上前に使用されていた道具とほぼ同様の道具を現在も使って作られています。

特徴

アットゥシとは、アッニ(オヒョウ)等の樹皮の繊維で糸を作り、アットゥシカラペ(機織り機)を使って織られた反物のことを言います。水に強く、通気性に優れ、天然繊維としては類稀な強靱さと独特の風合いを持っています。

作り方

オヒョウ、シナノキの樹皮を剥いで加工し、2mm程度の幅に裂いて糸状にします。機結びにより紡いだ糸に撚りをかけ、糸延ばし、受け糸取りの後、座って機を織ります。

■産地組合

二風谷民芸組合 〒055-0101 北海道沙流郡平取町二風谷80-10 TEL:01457-2-2584


編集後記

日本には現在、国指定の伝統的工芸品が 230品目あるそうです。

こうした全国的に存在する様々な伝統的産品は元来、地域の自然素材を巧みに活かした伝統技術による賜物です。それらは、時代に応じたニーズに適応しながら新たな形や色彩、用途等へと変化し得る無限な価値を秘めています。当に地域のお宝、ひいては国の誇るべき財産だと言えましょう。

一方で、村や町の奥深くを訪ねると工芸品という概念ではなく、古から生活の中で必要に迫られ代々家業として受け継ぎ、作り続けている職人さんが存在することにも目を向けたい。それらは、その土地ならではのニーズに応じた特有の生活用品なのかもしれません。

歴史は繰り返す!かって民芸という活動が花開きました。地方創生が話題となっている今、同時に伝統生活用品再生にもスポットを当てたいものですね・・・


鎹八咫烏 記
伊勢「斎王」の明和町観光大使


協力(敬称略)

経済産業省〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。


参考

平成30年度伝統的工芸品産業功労者等表彰者一覧 

功労賞〔組合役員等〕21名

1 長谷部 嘉勝 はせべ よしかつ 仙台箪笥協同組合 副理事長 仙台箪笥 宮城県

2 日景 義雄 ひかげ よしお 秋田杉桶樽協会 前会長 秋田杉桶樽 秋田県

3 佐藤 剛 さとう ごう 笠間焼協同組合 理事 笠間焼 茨城県

4 明石 庄作 あかし しょうさく 益子焼協同組合 理事 益子焼 栃木県

5 露木 清勝 つゆき きよかつ 小田原箱根伝統寄木協同組合 専務理事 箱根寄木細工 神奈川県

6 広田 陽一 ひろた よういち 山梨県水晶美術彫刻協同組合 副理事長 甲州水晶貴石細工 山梨県

7 武藏川 義則 むさしがわ よしのり 伝統工芸高岡漆器協同組合 副理事長 高岡漆器 富山県

8 柳瀬 清 やなせ きよし 伝統工芸高岡銅器振興協同組合 元副理 事長 高岡銅器 富山県

9 小川 甚次郎 おがわ じんじろう 協同組合加賀染振興協会 前理事長 加賀友禅 石川県

10 山本 良吉 やまもと りょうきち 飛騨一位一刀彫協同組合 前代表理事 一位一刀彫 岐阜県

11 中内 中 なかうち ひとし 三重県組紐協同組合 理事 伊賀くみひも 三重県

12 饗庭 智之 あいば さとし 京都扇子団扇商工協同組合 理事長 京うちわ 京都府

13 兼松 俊明 かねまつ としあき 京都漆器工芸協同組合 理事長 京漆器 京都府

14 田中 善茂 たなか よししげ 京表具協同組合連合会 理事長 京表具 京都府

15 久保田 昇治 くぼた しょうじ 大阪欄間工芸協同組合 副理事長 大阪欄間 大阪府

16 岩佐 俊秀 いわさ としひで 雲州算盤協同組合 代表理事 雲州そろばん 島根県

17 丹羽 宏 にわ ひろし 熊野筆事業協同組合 元理事長 熊野筆 広島県

18 田中 昭人 たなか あきと 香川県漆器工業協同組合 理事 香川漆器 香川県

19 太田 哲三 おおた てつぞう 小石原焼陶器協同組合 元理事長 小石原焼 福岡県

20 原田 昌行 はらだ まさゆき 博多織工業組合 前副理事長 博多織 福岡県

21 中川 進 なかがわ すすむ 鹿児島県絹織物工業組合 理事長 本場大島紬 鹿児島県


功労賞〔伝統工芸士〕23名

1 森 肇 もり はじめ 結城紬伝統工芸士 結城紬 茨城県

2 塚原 アイ つかはら あい 結城紬伝統工芸士 結城紬 栃木県

3 青木 成公 あおき しげただ 岩槻人形伝統工芸士 岩槻人形 埼玉県

4 原田 稔 はらだ みのる 村山大島紬伝統工芸士 村山大島紬 東京都

5 笹川 德英 ささがわ とくひ で 新潟・白根仏壇伝統工芸士 新潟・白根仏壇 新潟県

6 石本 則男 いしもと のりお 木曽漆器伝統工芸士 木曽漆器 長野県

7 源 謙次 みなもと けんじ 高岡漆器伝統工芸士 高岡漆器 富山県

8 大村 洋子 おおむら ようこ 加賀友禅伝統工芸士 加賀友禅 石川県

9 北濱 幸作 きたはま こうさ く 輪島塗伝統工芸士 輪島塗 石川県

10 山田 義明 やまだ よしあき 九谷焼伝統工芸士 九谷焼 石川県

11 清水 源三 しみず げんぞう 常滑焼伝統工芸士 常滑焼 愛知県

12 中村 全宏 なかむら まさひ ろ 豊橋筆伝統工芸士 豊橋筆 愛知県

13 駒本 長信 こまもと たけの ぶ 越前漆器伝統工芸士 越前漆器 福井県

14 清水 弘司 しみず ひろし 彦根仏壇伝統工芸士 彦根仏壇 滋賀県

15 河波 悦雄 かわなみ えつお 京石工芸品伝統工芸士 京石工芸品 京都府

16 小玉 早千子 こだま さちこ 西陣織伝統工芸士 西陣織 京都府

17 山本 富士夫 やまもと ふじお 京仏具伝統工芸士 京仏具 京都府

18 佐々木 義隆 ささき よしたか 大阪浪華錫器伝統工芸士 大阪浪華錫器 大阪府

19 林 克彦 はやし かつひこ 紀州漆器伝統工芸士 紀州漆器 和歌山県

20 佐藤 満 さとう みつる 宮島細工伝統工芸士 宮島細工 広島県

21 隈本 好高 くまもと よしたか八女福島仏壇伝統工芸士 八女福島仏壇 福岡県

22 西頭 哲邸 にしとう てつや 博多人形伝統工芸士 博多人形 福岡県

23 青木 妙子 あおき たえこ 伊万里・有田焼伝統工芸士 伊万里・有田焼 佐賀県


奨励賞 7名

1 石川 浩太郎 いしかわ こうたろう 東京鼈甲組合連合会 青年部員 江戸べっ甲 東京都

2 大島 太郎 おおしま たろう 石川県伝統産業青年会議 前会長 山中漆器 石川県

3 勝山 龍一 かつやま りゅういち 西陣帯地青年会元幹事長 西陣織 京都府

4 牧野 俊之 まきの としゆき 京都府仏具協同組合工部青年部元会長 京仏壇・京仏具 京都府

5 物部 泰典 ものべ やすのり 協同組合京都表装協会青年部元部長 京表具 京都府

6 讃井 勝彦 さぬい かつひこ 博多織工業組合青年会元会長 博多織 福岡県

7 西山 陽一 にしやま よういち 博多人形商工業協同組合青年部会長 博多人形 福岡県