AIは人間の頭脳にとってかわる
AIが人間の頭脳にとってかわる日は、決して遠くない将来に起こりえることだと思っています。
30年近く前にアナログ回線でメールができた時、私は直感的にこれは凄いものができたなと思いました。今後はメールで連絡することが当たり前の世界になるだろうと予測し周囲にもそう言っていました。しかし、その当時はまだまだPCに触ったこともない人も多かったので、そんな話に耳を傾けてくれる人はいませんでした。
私の予想どおり10年後には、パソコンや携帯電話が普及し、多くの方がメールをするようになりました。現在は SNS や LINE等の新しい通信手段が次々と現れ、私の想像をはるかに超えた世界になったと思います。
そう遠くない未来に AI が日常の中に入って、我々の知識を補助してくれることはまず間違いありません。
単なる補助ではなく、 AIが予測した正しい答えを聞けば詳細に出してくれる可能性があります。
今からでは想像もできないような世界がきっとくると思います。
そうなると人が記憶するということが必要なくなってくる世界がやってくるわけです。
AI は、今後最高のテクノロジーになってくると思いますが、もし、そんな AI に本を書かせたとしたらどういうことが起こるでしょうか?
きっとAIは売れる本を書き続けるでしょう。しかし、 AI にとって売れない本を書くことは難しいのではないかと思います。
売れない本を書けないAIは、本当にそれが成功になるのか?
とても興味深い内容ですよね。
「学習が早くて記憶力が良いことは脳にとって良いことではない。」
「学習が遅くて記憶力が悪いことが脳にとっては良いことだ」
人は失敗し続けて成功をつかみます。
つまり失敗から成功を学ぶ訳です。
失敗があったからこそ、学習能力が遅かったからこそ、記憶力が悪かったからこそできる成功があるということをAIは知ることができません。
とても逆説的ですが的を外していない内容ではないと思います。そしてこれは人間だけがなせる業なのです。
AIからしてみれば、非合理的で理不尽なものかもしれません。しかしその理不尽を許容しているのが人間だとも言えるわけです。
何度も何度も失敗して、失敗をした時にいかに失敗をしたかを学び、その学びから許容力がでてくるわけです。 この許容力こそが人間にしかない能力だということです。
この話はとても面白い話だと思います。