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'13 有馬記念 / オルフェーヴル(池添)

2023.12.23 09:46


「突き刺された、スリル」


危うさに魅了された時。

人は個性と名付け、

類稀なる才能として愛でる。


彼が生み出した、波瀾万丈も。

最後に見せた、8馬身差の圧勝も。

観客にとっては、永遠の宝。

その価値は、まさに黄金。


さらば。

最も競馬を謳歌した、暴君よ。


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[補足1]

オルフェーヴルとは、フランス語で金細工師の意。

二つ名は、暴君。



[補足2]

三冠達成の菊花賞でもお構いなしに、騎手を振り落とす。

阪神大賞典における、大逸走からの盛り返し。

勝利寸前の凱旋門賞における、斜行、急失速。

かと思えば、引退レースの有馬記念で、8馬身圧勝。

とにかくやりたい放題。

それぐらいの暴れん坊でありながら、史上最強馬論争でも本命候補に挙げられるほどの、圧倒的実力を併せ持つ。

そのピーキーさで、人々を魅了しました。

もし当時が。

現代のようにSNSのトレンド上位を、競馬が独占するような世の中だったら・・・。

とんでもない数のファンを獲得していたのでは…と思わせます。

なお、三冠+凱旋門賞2着2回の実績は、彼以外に存在しません。



[補足3]

彼の父は、“愛さずにはいられない”、ステイゴールド