【茅ヶ崎市観光協会の新谷雅之さん】なにも考えてなかったし、とにかくいい加減だった。
(前回の記事はこちら→茅ヶ崎の大規模イベント仕掛人。)
■通学時間で鍛えられた
――― 新谷さんのご出身はどちらでしょうか。
新谷 私の生まれは長野県で、鎌倉市で育ちました。
小中と鎌倉市だったのでそのまま高校も鎌倉高校に行こうと思ったんですけど、親から「お前はあそこに行ったら遊ぶから」って言われて茅ヶ崎の北陵高校っていう厳しいところに行ったんですね。
――― 寒川町とほぼ隣接しているところですね。
新谷 はい。その北陵高校に行くのがとにかく大変で。
①家からバスで鎌倉駅まで行って、②鎌倉駅から横須賀線で大船駅、③大船駅から東海道線で茅ヶ崎駅、④茅ヶ崎駅から相模線で香川駅、⑤香川駅から北陵高校まで15分ぐらい歩くと。
しかも相模線は一時間に一本ぐらいしか電車が来ないので、まともに学校なんて行ってらんないわけですよ。
――― それは大人でも大変ですね。
新谷 だから香川駅に香川交通っていうタクシー会社があるんですけど、似たような連中と集まって乗り合いタクシーで高校に行くこともありました。
――― さすがですね(笑)
新谷 それで、家まで帰るのに同じコースを戻らなきゃいけないじゃないですか。
今度はなにが大変かって、茅ヶ崎駅、辻堂駅、藤沢駅、北鎌倉駅で元気の良い連中が乗ってくるもんだから、もう気の休まる暇がないんですよ(笑)
――― 新谷さんも、やんちゃな方だったんじゃないですか。
新谷 まあなんと言いますか、学生時代は・・・私もちょっとだけワルかったんですよ。
特に私なんてこういう見た目だから、やっぱり気をつけないといけなくて(笑)
気を抜くといきなり後ろから叩かれて、目が覚めたら身ぐるみはがされてた、みたいなこともあるんで、そこで結構鍛えられました。
――― 通学時間で鍛えられるというのはなかなかですね(笑)
■社長になりたい
――― 高校卒業後は進学されたのでしょうか。
新谷 高校を卒業するときに、周りは「大学に行く」と言い出すじゃないですか。
私は勉強もしてないし、どうしようかなって考えて。
で、なにを思ったかバイトをして買ったギターを持って、知り合いの紹介でとりあえず北海道まで旅に出ちゃったんですよ。
――― いきなり北海道ですか。
新谷 まあそういうことがしたかったんでしょうね(笑)
旅の途中で泊まるユースホステルには、「ミーティング」っていうお客さん同士が夕食を一緒に食べて歌って騒いで過ごす、みたいなことがあったんですよ。
そこでギターを弾いて、みんなで歌って、みたいなことをしてました。
――― 存分に旅をしたんですね。
新谷 そういう寄り道をしながら、あるとき「社長になりたい」っていうことを思いついて、浪人してから日本大学の商学部経営学科に入ったんです。
普通は、「〇〇がやりたいから社長になりたい」って思うものじゃないですか。
でも私の場合は別に深い理由なんてなくて、とにかく「社長」っていうのが先にあっただけ。
なにも考えてなかったし、とにかくいい加減だったんですよ。
――― でも日大に入ってからは、社長になるべく経営の勉強されたんですか。
新谷 いやそれが、当時は学園紛争のちょっと後の時代で、よく大学が休校になったんですよ。
「ロックアウト」っていうんですけど、大学が新聞の朝刊に「本日は休校です」っていうのを載せるんです。
学校にロックアウトされちゃうと、みんな勉強したくてもできなかったんですよね。
それで学校に行かなくても単位がもらえちゃうから、大学のバンドでドラム叩いてたらそれで四年間終わっちゃって。
↓当時の新谷さん
――― すごい時代ですね。
新谷 だから経営の勉強をほとんどしないまま、経営学科を卒業できちゃったんです。
(次回につづく→そして天狗になる。)
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【Think Chigasaki】茅ヶ崎市観光協会の新谷雅之さん
・第1話 茅ヶ崎の大規模イベント仕掛人。
・第3話 そして天狗になる。
・第4話 「道の駅」と「湘南スタジアム構想」を成功させたい。
↓茅ヶ崎市観光協会
住所:茅ヶ崎市茅ヶ崎1-2-53/TEL:0467-84-0377/公式サイト/Twitter/Facebook/YouTube
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter)
2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。東海岸商店会の公式サイトの運営や、ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。