【 アンケート 】「視覚障害者の外出や点字ブロック、利用デバイス」に関するアンケート結果
2018.10.29 05:27
「視覚障害者の外出や点字ブロック、利用デバイス」に関するアンケート
一般社団法人PLAYERS 自主調査
実施期間:2018/10/3〜10/17 調査方法:Webアンケート
視覚障害者:45名(1級 31名 / 2級 11名 / 4級 2名 / その他 1名)
視覚障害者 45名 に聞きました
ひとりでの外出について
Q ひとりでの外出時、どんな事で困りますか?(複数回答)
- 方向が合っているか不安になる 84.4%
- 目的地への行き方など事前の調べ事が大変 60.0%
- 手助けを求めても人が捕まらない 60.0%
- 初めて行く場所には同行する人が必要になる 53.3%
- 事前に調べた事を記憶するのが大変 53.3%
Q どんな時、ひとりでの外出を諦めてしまいますか?
- 基本的に外出は諦めており、どうしても外出したい時はガイドヘルパーを利用している。
- イベントなど普段は行ったことがない目的地で、家族もガイドさんも頼めなかった時は、外出を諦めてしまう。
現在の支援制度では限界があり、外出をあきらめたり、日程調整をしなければならない時がある。
- ガイドヘルパーの予約が通常1週間前なので、急に予定が入った場合、外出を断念した。
- 介助者がいても、人混みや暗い所、階段の多い所、トイレが複雑な所、狭いごみごみしたお店などなどなど、諦めることばかりです。
- 旅行はあきらめている。行きたい催しやお店にもよほどでない限り行かない。散歩もしない。
- 観光地やイベントへの単独参加をあきらめた。
- 花火大会やお祭りなど、人混みが多い所はあきらめています。
リフレッシュのためにブラッと散歩したいが、じめての場所を散策するのはエネルギーが必要なので、精神的に余裕がないと出かけない。
美味しそうなお店がある時、1人で出かけるのは億劫なので、いかなかったことがある。
行きたいなと思っても、行った先で起こりそうな不便な事やトラブル(トイレや予定外の買い物など)を考えると、テンションが下がり、行くのが面倒になってしまう。
正直億劫になることはある。一人でたどり着けるか、聞く人が捕まるか、教えてもらった通りに歩けてるかなど。
- 外出先で他の人の手を焼いてしまうんじゃないかと言う不安があって、外出を諦めたことがある。
- 一人でのんびり買い物をするのが好きだが、商品がなんなのか分からないのと、人に尋ねたりすると最後まで親切につき合ってくれたりして逆に気を遣ってしまう。
- 温泉が好きですがもう一人では行けないですし、行くとなると相手にも気を遣わせてしまうので友人にも言い出せずにいます。
友人からイベントに誘われることがあります。行き帰りは一人で行動しなければならず、初めて行く場所となると難しい事が多い。せっかく誘ってくれているので申し訳ないと思いながらも、積極的に行けずにいる。
→ 視覚障害者の外出には、ガイドヘルパーの存在が欠かせない
→ 大変さと同時に周囲の気遣いを心配し、外出を諦める場面が多々ある
点字ブロックについて
Q 点字ブロックを利用されていますか?
- いつも利用している 73.3%
- あまり利用してない 22.2%
- まったく利用していない 4.4%
Q 点字ブロックの不満な点を教えてください
- 点字ブロックの上に立たないと、点字ブロックの存在に気づかない。
- 黄色でない点字ブロックは見つけられない。
- 細い点字ブロックや小さな警告ブロックだと、自分の歩幅では気づかず通り過ぎてしまう。
- 公共施設でも施設内は点字ブロックがない。
- 仕方のないことだが、途中で切れてしまうのが残念。
- 点字ブロックが管理者が異なる時に、連続性が無くなる。
- 公共施設までは点字ブロックはつながっているが、民間施設までは最寄駅からつながっていない。
- 駅など下がツルツルしてると点字ブロックは分かりやすいが、道路などアスファルトの上だと分かりにくい。
- 店先までの案内がないのに、店内の役立たない所に点字ブロックがあった。
- 点字ブロックに落葉や雪が積もると、全くといっていい程に役に立たない。
- 突起の高さがまちまちで、低いものだと弁別できないものもある。
- 点字ブロックに誘導されると、遠回りをしなければならない。
- 曲線の歩行方向なのに直線でつながれていて、カクカクと歩かされる。
- 広く敷かれている箇所だと、方向が分からなくなる。
- 足元の点字ブロックが、どこに向かって伸びているのかが分からない。
- 点字ブロックがどこにつながっているのが分からないので、初めて出かける場所ではあまり役に立たない。
- エスカレーターの場所や位置がよく分からない。
- マンホールと接触して敷設されているなど、敷設方法が適切でない箇所がある。
- 横断歩道手前の警告ブロックが、渡る方向に対して斜めに設置されていることがある。
- 点字ブロックが古くなり確認が難しい場所がある。
- 摩耗していたり、はがれていたりするところが放置されていることがある。
- 敷設されてから年数が経ち過ぎるなどの事情で、点字ブロックの凹凸が少なくなっていたりブロック自体が割れていたりするのを、そのままにしている場所がある。
- 以前引いてたものを撤去せず、新設してる所は、わかってないと勘違いする。
- 点字ブロックの上に路上駐車している車をよく見かける。
- 点字ブロック上で人にぶつかって心ない言葉を言われたり、点字ブロック上に停めてあるトラックにぶつかって怪我をしたという話もある。
- 点字ブロックの上に人がいたり、物が置いてあり通れない事がある。
- 点字ブロックの上で立ち止まっていたり、荷物を置いたり、自転車や自動車を停めていたりと、健常者の方々の点字ブロックへの理解と配慮が足りていないと感じることがある。
- なかなか全部の歩道に点字ブロックがついて無い。
→ もっと多くの道・施設に、点字ブロックを敷設して欲しい
→ 点字ブロックの存在に気づかない、分かりにくいことがある
→ 点ブロックの動線が途切れていたり、遠回りさせられる
→ 道案内の情報として、点字ブロックだけでは不十分
→ 点字ブロックが適切に管理されていない
→ 点字ブロック上に物が置かれているなど、健常者の理解が不足している
その他、点字ブロックへの要望
- 駅のホームでは点字ブロックが端っこに設置されており、ホーム転落の不安を感じる。もっと真ん中に設置して欲しい。
- 「エスカレーターの入口」にも誘導してほしい。逆走しそうになるのも避けられると思う。
- 病院の中などに点字ブロックがあれ、ば大きい病院でもひとりで行けるのにと思います。
- カーブした点字ブロックは方向がわからなくなるので、なくしてほしい。
- なぜか点字ブロック上や延長線上に水たまりが多い。
- 大きさ(幅)を半分にして2倍設置してほしい。基準もあるので難しいとはおもいますが)
- 雨でぬれていると滑る。
- 空港などキャスターの荷物を持っている時に邪魔。
利用デバイスについて
Q スマートフォンを利用していますか?
- 利用している 75.6%
- ガラケーを利用している 2.2%
- 利用していない 22.2%
→ 視覚障害者の76%がスマートフォンを利用している
Q 日常的に利用しているスマホアプリを教えてください
- LINE 62.2%
- 地図アプリ 31.1%
- Facebook 31.1%
- Twitter 22.2%
- メールアプリ 20.0%
- ニュースアプリ 17.8 %
- BlindSquare 17.8%
- 乗換案内アプリ 15.6%
- OCRアプリ 15.6%
- Radiko 6.7%
- ことばの道案内 6.7%
- Instagram 6.7%
- YouTube 4.4%
- BeMyEyes 2.2%
→ 視覚障害スマホユーザーの60%以上がLINEを日常的に利用している
Q ご自宅でスマートスピーカーを利用されていますか?
- 使っていない 64.4%
- 使っていないが利用してみたい 17.8%
- Google Homeを使っている 8.9%
- LINE Clovaを使っている 4.4%
- Amazon Echoを使っている 4.4%
→ 視覚障害者のスマートスピーカー利用率は17.8%。
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