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退屈と惰性と 改

V.F.G. ケーニッヒモンスター レビュー

2023.12.24 09:37

 今回のレビューは、ノンスケール ヴァリアブルファイターガールズ より、

“マクロスΔ VBー6 ケーニッヒモンスター” です。


 “マクロスΔ” に登場したヴォルドール航空団のエースパイロット、アルベルト・ララサバール仕様の

“VBー6 ケーニッヒモンスター” がV.F.G. に登場。

 ウェイトレスをイメージしたヴァオルドール人のガールとセットになって、シリーズ最大ボリュームで発売されました。


 マクロスシリーズに登場するメインメカニック、ヴァリアブルファイター(VF)と美少女のマッチングで、ガルプラ界でも独自の地位を築いているV.F.G. 。

 劇中設定通り(完全ではないですが)に3段変形するVFと、水着イメージがセクシーなガールとのコンビネーション、両者の合体により再現されるバトロイドモードも、個人的には非常に好きなコンセプトではあるんですが、正直アクションプラモデルキットとしては粗削りな部分があり(僕自身の技量のなさももちろんありますけども)、どんどん増していくボリュームもネックになって、もういいかな? と思っていたのは事実。

 しかし・・

 クランが出る? 買わなきゃ。

 次はランカだと? それも買わなきゃ・・みたいな感じでずるずると。

 でも、前回のランカでもういい本当に卒業しようと思ってたんですよ。

 それなのに(というのもおかしいけど)、今度はケーニッヒモンスター? そんなん買うやろ!(笑)

 これまでジークフリード系、メサイア系と正統派のVFが続いてきた流れでまさかあのデカブツが来るとは思わないじゃないですか。

 でもガールが・・カナリアさんモチーフじゃないんだな。

 なんでも、ケーニッヒモンスターはΔにも登場していたそうで、今回はそちらの仕様ということなんですね。

 Δは見れてないんだよなぁ。

 なのでガールも、Δに登場するネコ型異星人、ヴォルドール人のウェイトレスとなっています。

 実際に劇中で搭乗していたララサバール大尉というのは男性だそうで、その女体化というわけでもないんですよね。

 なんでウェイトレスなのかは、それもアニメ見たらわかるのかな。

 クラン & ミシェルメサイア、ランカ & アルトメサイアの流れだったから、普通にF仕様だと思ってたし、なんでネコ耳? と思ってたんです。


 ともかくも、レビューしていきます。

 キットはパチ組みに付属のシールを貼ったのみです。


パッケージ

 でかいです。

 まぁ価格からでかくなるだろうとは思っていましたが、縦横サイズはクランやランカと同じで、せいぜい厚みが変わるくらいだろうと踏んでいたら、縦に長くなってた・・

 ただでさえV.F.G. の箱はブキヤの同クラスの箱より一回り大きいのに。

 普通にポスターくらいのサイズになってます。

 厚みもランカ箱より2センチほど増してますね。


ガール

 まずガールから。

 先の通り、無名のヴォルドール人です。

 基本水着の上にウェイトレスらしい襟やエプロンを身に着け、腕、腰、脛などにはケーニッヒモンスターモチーフのメカパーツをレイアウトしたデザインになっています。

 ヴォルドール人というとすでにカイロス、スクルドとコンビのガールが搭乗していますが彼女たちがワンピースタイプの意匠だったのに対し、今回はビキニタイプということもあってわりと新鮮。

 ただ、ボディの多くには既存のガールからの流用パーツが使われており、余剰もけっこう出ますね。

 新規造形らしきパーツでも、カラー再現のためか同形状で色違いのものがいくつか付いてきます。

 今後なんらか流用するための布石か、とくに意味はないかもしれないと思えるのがV.F.G. の面白い(?)ところ。

 ヘアピン、エプロンに付いているハート型のプレート(ネームプレートかな)、メカパーツのゴールド部分などはシールでの再現となります。


 頭部アップで。

 なかなかのでこっぱち。

 可愛いですね。

 髪の毛は茶色なのに、ネコ耳はオレンジですが、パッケージイラストも見る限り、とくにグラデーションで色が変わっているわけでもないのでこういうものなのでしょう。

 ヘアピンは先の通りシールでの再現。

 画像の白のほか、赤いシールも付属するのでお好みで。


 フェイスパーツは先の通常顔のほか、ドヤ顔っぽいものも付属。

 八重歯が可愛いけど、いい塩梅でイラッとさせてくれる表情(酷い・・)。

 プリント済みの表情はその2種類だけで、あとはのっぺら顔がそれぞれ付属。

 アイデカールももちろん付属します。

 フェスパーツについてはこれまでのガールとの互換性はなし。

 ボディほとんど流用なのに・・


 胸部装甲はなかなかのロケット型。

 なお、左右一体ではありますがわずかに上下に可動します。

 なんでここに可動し込んだ?


 後ろの襟は可動。

 ただ基部パーツのはめ込みがかなり浅いため、外れやすいです。

 ただ組んだだけだと頭部や腕、胸部を動かす足袋にほぼ確実に外れますので、接着をお薦めします。


 エプロンも上下に可動。

 わずかですか前方に引き出すこともできますが、とくに脚部の可動域が広がるわけではありません。


 腰部リアアーマー、サイドアーマーもそれぞれ可動。

 サイドアーマー自体もボールジョイントで可動します。

 尻尾もボールジョイントで可動。

 尻尾は、画像のわりとクセのある曲がりかたをしたものしか付属していません。

 まっすぐ伸びた状態とか、何パターンか付けてほしかったかな。

 カイロスとかには付いてたような・・


 パンツパーツはアーマーを付けないタイプのものも付属しています。

 今回は余剰扱いですけどね。

 そちらに付ける軸接続(3㎜じゃない)の尻尾も付属。茶色成型ですが。

 茶色成型、ボールジョイント接続の尻尾も付いてきます。

 でもやっぱり全部曲がってる。


 なお、ガール本体にはスタンド用の3㎜穴とがありません。

 尻尾の接続径がボールジョイントの場合は3㎜なので、尻尾を外せば一応3㎜経接続の汎用スタンドが使えますが、なんでV.F.G. はそのへん無頓着なんだろうな・・


付属品

トレイ

 ウェイトレスの必須アイテムが付属。

 表面にはパッケージイラストにも描かれているお店の看板のロゴと同じものが造形されていますね。

 劇中に出てくるお店なのかな? 

 裏面にはなんだろう? 謎の窪みが。

 肉球のイメージかと思いましたが、たぶん平手で持たせる時に、指をこの窪みに合わせるんだと思います。

 こんな感じに・・

 あまりフィット感はなく、不安定ですが。

 ここは専用の持ち手も欲しかったところ。


VBー6 ケーニッヒモンスター

 第1次星間大戦(初代マクロスの時代)に投入された大型陸戦兵器、デストロイドモンスターを再設計した機体。

 非変形の事実上固定砲台に近いものからVF=可変戦闘機と同様にシャトル、ガウォーク、バトロイドの3段変形が可能な機体として生まれ変わっています。

 VBとはヴァリアブルボマーという意味。

 シャトルモード時の全長は一般的なVFの1.5倍以上とかなり大型になっていますが、それでも原型機よりは小型化され、火力そのものも相応に落ちてはいるようです。

 アニメの初登場はFですが、その時点で就役から30年以上が経過した旧型機ということでした。

 今回はΔ仕様ということですが、ΔはFのさらに8年後の物語なので、ほぼ40年選手になりますね。


シャトルモード

 VFのファイターモードに相当する形態ですね。

 デストロイドモンスターの欠点であった機動性の低さの改善が、そもそもケーニッヒモンスター開発の最大のポイントだったようですが、その巨体ゆえに標準的なVFのような高速飛行やドッグファイトは不可能で、兵員・物資輸送や地表への爆撃が主な用途だったようです。

 本来の持ち味である高火力も、この形態ではほとんど発揮できませんからね。

 キットはノンスケールなので、これまでに発売されたキットのファイター形態と設定通りのサイズ感が再現されているわけではない感じですが、それでもやはり過去最大ボリュームで、重量もかなりのものになっています。

 当然、構造もVFとはまったく違うものなので完全新規造形。

 さすがにカラーリングは成型色での完全色分けとはいかず、一部シールで補う部分もあります。

 しかしこれ、パーツ割りを見るに今後F仕様の発売も見越してる?

 ノーズアートや部隊章などのマーキングの再現については水転写式デカールも付属していますが、とりあえず今回はすべてシールにしました。


 機首周り。

 キャノピーはクリアレッドのパーツに外装部を被せる二重構造。

 先端部部の窪みはミサイルランチャーですかね。

 微妙に隙間が空くのが気になりますが・・これでよいのか、僕の組み方が悪いのか。


 主翼の根元部分も、なかなか綺麗に合わせられません。

 相変わらずなかなかタイトな設計というか、可動部、ジョイントともに固い部分があったり逆に緩い部分があったりと粗さはちらほら。

 ブキヤキットもそれなりに気を遣いますが、V.F.G. は比じゃないよなぁ。

 まぁ個人的な苦手意識も多少はあると思いますが・・


 機体側面のマーキング。

 これはヴォルドール航空団の部隊章か、ララサーバル大尉のパーソナルマークですかね。


 後ろ姿も密度感ばっちり。

 多数のスラスターが集合している様には興奮を覚えます。


 底部、前方部には1対2基、

後部には1基のランディングギアを備えています。

 説明書での言及はありませんが、前方のものはそのまま収納可能。

 変形時は毎度取り外して付け直すような指示になっていますが、付けたまま変形可能です。

 矢印はスタンド用に使える3㎜穴。

 ただかなりの重量なので3㎜軸1本で支えるのはわりと危険です。

 なお、例によってキットにスタンドは付属しません。

 さっきガールのときにも触れましたが、V.F.G. は一貫してスタンドを付属させませんね。

 なんで?

 後部のランディングギアは収納できず、取り外すのみ。


 今回はシャトルモードでのガール搭乗はとくに考慮されていないのですが、がウィークおよびバトロイドモードでの搭乗時に保持するハンドルパーツを露出させることはできます。

 外装を一旦開く必要がありますが。


 では、ガウォークモードへと変形していきます。

 今回は、ごく一部パーツを付け換える必要こそありますが、ほぼ完全なかたちでの単体3段変形が可能になっています。

 画期的。


 まず、主翼を根元から後方にスライドさせてジョイントを外し、

基部ごと下に下ろします。

 機首を折りたたみ、

先端部分を押し込んで先ほど下ろした脚部基部とジョイントして固定。

 正面のゴールドのパーツを一旦開き、収納されていた機銃を展開します。

 機銃の展開はピンセットかなにかと使わないと難しいですね。

 ゴールドのパーツを閉じ、機首の表面パーツを上げます。

 後端のスラスター中央にあるジョントを外します。

 ただこのジョイントがかなり固い。

 説明書でも注意喚起されてますけど、ご覧の通り鉤型になっているので、上下を押し込むような感じで外さなければならないので、どうしたって負荷がかかるんですよね。

 なんでこんな形状にしたんだろう? 普通に軸かダボをはめ込むで十分だったと思うんだけど・・

 とまぁ、そんな感じでジョイントを外たあと、

全体のパーツを下げて先端部を折り込みます。

 左右の外装(腕部)を開きます。

 折りたたまれていたレールガンの砲身を展開します。

 レールガンをを起こします。

 本体中央辺りのジョイントパーツを下ろし、

脚部基部とジョイント。

 股関節を開きます。

 膝アーマー、膝裏のカバーパーツを開き、脚部を曲げます。

 足の接地面は各部を展開しておきます。

 踵部分を伸ばします。

 ハンドルを展開し、シートを後方にスライド。

 腕部基部をゴールド部分から外側にスライドさせたのち内側にたたみ、

ウイングをたたんだ肩アーマー部を約90度回転させます。

 シートを戻します。

 このとき、たたんだウイングを挟むことで腕部基部を固定します。

 ガール用のフットペダルを展開。

 ランディングギアを基部ごと動かして脚部基部に沿わせます。

 腕部ミサイルランチャーを前方にスライド。

 これで完了です。


ガウォークモード

 全身機であるデストロイドモンスターのイメージを色濃く残した姿で、本機の基本となる形態。

 標準的なVFのガウォークモードと違って、この形態ではおそらく飛行は不可能。

 かといって歩行もあまり得意そうではないですし、やはり固定砲台的な運用になるんでしょうね。

 脚部はいわゆる逆間接の鳥脚状態で可動性もあまりよいとは言えず、足首も一応左右スイングできる構造ではあるのですが実際の可動域は微々たるもので接地性もイマイチ。

 やや前傾姿勢でなんとか自立はできますが、この形態でのアクション性にはあまり期待しないほうがいいですね。

 シャトルモードと底部にあったものと同じ3㎜穴がスタンド用に使えます。

 完全に歌状態で飾るのはやはり怖いですが、自立補助には使えると思います。


 ガール搭乗。

 背部にハンドル、シート、フットペダルを備え、付属のガールを登場させることが可能です。

 ガールを固定するためのジョイントなどはとくになく、各部のフィット感も微妙ですが、ほぼ跨がらせるだけなのでストレスは少ないかと。

 ペダルくらいにはジョイントがあってもよかったかも・・

 足パーツもほぼクランやランカと同じもので、踵にはダボ穴もあるので。


 シートパーツを外してフットペダルを収納、さらにレールガンの左右をジョイントさせて前方に向けることで、劇中本来の姿により近付けることも可能です。

 ハンドルは収納できないんですが。

 なお、説明書のなかではとく触れられていませんが画像は載っているという状態です。


 レールガンの左右ジョイントはわりと甘めで外れやすいです。

 シートはただ外すだけですね。

 なにか代わりのパーツもあればよかったけど・・


武装

対地対空機銃ターレット

 本体正面に装備される小型の機銃。

 かなり小さいパーツのためディティールは最小限で、銃口も開口されていません。

 回転は可能です。


ライセオン/新中州 3連装対地対艦重ミサイルランチャー

 左右の腕部に装備する・・というか腕そのものの3連装大型ミサイルランチャー。

 普通に腕部として可動するのでかなり自由に可動、広範な斜角を有しています。

 設定上はシャトルモードでも展開して攻撃可能らしいのですが、今回のキットではとくに触れられてません。

 できなくはないんですけどね。


新中州/ビガース 320㎜レールガン

 メイン武装となる4連装のレールガン。

 シャトルモードでは砲身を折りたたんだ状態で収納。主推進器も兼ねています。

 砲身の根本がスラスターになっているんですけど、どういう構造なんだろう・・射撃時の反動がかなり大きく、基本的に接地した状態でしか使用されない武器ですが、脚部推進器での姿勢制御を利用すれば宇宙空間でも一応射撃は可能。

 ただし威力は落ちるようです。


 それでは、ここからさらにバトロイドモードへ変形しています。

 まず脚を伸ばし、膝アーマー、膝裏のカバーを閉じます。

 シートを後方にスライドしてジョイントを外し、腕部基部を開きます。

 脚部基部を下げてジョイントを外し、

シート下げてランディングギア基部と脚部基部でジョイント。

 ランディングギアはこのような角度で揃えておきます。

 レールガンを起こします。

 腕部を180度回転させ、真ん中の位置までスライド。

 パワーハンドを引き出します。

 キャノピーを取り外し、バトロイド頭部パーツと交換します。

 これで完了。


バトロイドモード

 いわゆる人型形態。

 標準的なVFのバトロイドモードから逸脱した感じはあまりないのですが、背部に背負った巨大なレールガンから、やはりやや鈍重そうな印象は受けます。

 しかし、V.F.G. シリーズとしては初のメカ単体でのバトロイドモードへの変改が実現されているのは嬉しいですね。

 頭部のみ差し換えとなりますが、ほぼ完全変形でガウォークモード含め工程こそ多いですがそこまで複雑でも面倒でもないですし。

 まぁ、後部のジョイントを外すときだけがネックかな。

 ガウォークモードよりも自立は安定。

 ただ、足首の可動に関しては変わりないのでアクション性に乏しいのも、まぁ変わらず。

 股下にある3㎜がスタンド用に使えるので、自立補助に利用してください。


 ガール搭乗。

 ガウォークモード同様、ガールが搭乗可能。

 やはりハンドル保持、フットペダルに足を乗せてシートに跨がるというかたちですが、

 ガウォークモードと違ってしっかり腰を下ろせず、やや浮いた状態になりがち。

 これは、まっすぐ脚を伸ばして立ち乗りが正解なのかな?


 やはりシートパーツの取り外し、そしてハンドル、フットペダルの収納でガールの搭乗を想定しない、より劇中の姿に近い状態にもできます。

 今回はハンドルも完全に収納できますね。

 けっこうな猫背なんだよな。

 後部ランディングギアが付いているパーツは、もうちょっとコンパクトに折りたたんでしまえるようになってたほうがすっきりしますね。

 こちらはこの剥き出しのフレーム感が悪くない気がする。


 頭部アップで。

 これはキャノピー部部が変形するのか、それともまったく違うユニとが中から出てくるのか・・

 Fでたぶん変形シーンは見てると思うんだけど、覚えてないや。

 とりあえず、今回は完全に差し換えパーツで付属。

 カメラ・センサー部分はクリアレッド。

 首の基部とが軸接続で可動します。


パワーハンド

 3本爪タイプのマニピュレーター。

 その名の通り握力はあるのだと思いますが、VFのマニピュレーターのような複雑な作業や武器の使用などはたぶんできないんでしょうね。

 手首位置で可動。内側の爪1本が開閉します。


比較画像

 同じヴォルドール人のガールが付属する、V.F.G. スクルドと。

 まずガールのみで。

 意外や、スクルドのほうが背が高いんですね。

 この両者間ではパーツの流用はない・・かな?

 でも構造がほぼ同じで、ガールに関ししてはさほど変化というか、進化は感じられません。

 可動性も大差ない感じ。

 しいて言うならハンドパーツがボールジョイントから定番の球体ジョイントになってありしてますが。

 あと今回だと胸部装甲の可動が・・


 シャトルモードとファイターモードで。

 ケーニッヒのシャトルのほうがかなり大型で相応に重くもありますが、たぶん設定通りのサイズ感ではないと思います。


 ガウォークモード、ともにガール搭乗で。

 ケーニッヒのボリューム。

 先ほどよりもさらに巨大感を感じる対比になっています。ガールの搭乗姿勢は一見似ていますが、ケーニッヒのほうはしっかりシートに腰を落ち着けているのがポイント。

 運用領域、用途の違いがわかりやすい。


 バトロイドモードで。

 さらに大きくなってスクルドを圧倒するケーニッヒ。

 従来のV.F.G. はVFとガールの合体によりバトロイドモードを再現していましたが、今回はVB単体での変形、背中にガールを乗せるというスタイルでこれまでのコンセプトに変化が。

 面倒な組み換えがなくなったことも含め、個人的には非常に嬉しい今回の仕様ですが、ガールと合体するケーニッヒも見てみたかったという欲も出てきますね。

 V.F.G. メサイア ランカ・リーと。

 まずガールだけで。

 ランカはメサイアコスプレバージョンで。

 多くのパーツが流用されていますので、当然身長、スタイルはほぼ一緒。唯一胸部のボリュームだけが・・


 シャトルモードとファイターモードで。

 メサイアはスクルドよりやや大きいので、やはり本来のサイズ感とは違うようです。


 ガウォークモードで。

 いずれF仕様のケーニッヒモンスターが出るとして、そのときのガールは誰がモチーフになるんだろう?

 シェリルは違うしなぁ・・ならやっぱりカナリアさん?


 バトロイドモードで。

 スクルドの頃から随分進化したと思ったランカですら、今回久しぶりに各形態に換装するのはかなり大変と感じました。

 やはり組み換えなし完全変形が正義である(大袈裟)とことを再認識。

以下、画像

 まずガールだけで。

 可動性に関しては先にも言った通り、第1弾のジークフリートのガールから正直さほど進化はありません。VFへの搭乗というコンセプトから、上体を反らせることに関しては端から他社のガルプラよりも1つ抜けている印象で、当然今回のガールも同様。

 寝そべりポーズでもしっかり目線が合わせられるのはよいですね。

 

 一方で下半身、とくに股関節周りの可動域はずっとイマイチですね。

 太腿が90度上がらないので、立て膝も無理ですし、普通に座らせることも難しいです。


 こんなセクシーポーズが得意なんですけども。

 あとはこういう感じ。

 ハンドパーツはランカで追加されたものも付属します。

 同じハンドサインでも表情の違いでまるで印象が変わってくる・・


 ケーニッヒモンスターも一緒に。まずシャトルモードで。

 ハンドルを出してガールを乗せてみました。

 ハンドル意外なにもないので、搭乗というよりただしがみついてるだけっぽいですけど。

 ミサイルランチャー展開。

 できなくはない。

 ガールを乗せることを思うと、このほうが安定はしますね。

 レールガンの砲身に跨がってる感じですけど。


 ガウォークモードで。

 可動性はほどほど。というか、自立させようと思うと下半身はほぼ動かせませんね。

 そもそもやや前傾姿勢でなんとかバランスがとれる状態ですし。

 しかし、ただ立ってるだけでも迫力満点。

 ただ、乗るってるほうからしたらすぐ横にレールガンあるのけっこう怖いかも。

 衝撃も凄そうですね。

 あ、やっぱりちょっと見の危険を感じたみたい(笑)。


 バトロイドモードに変形。まず単体で。

 人型になって下半身の可動性も向上・・膝は膝裏のカバーを開くことで90度近く曲げられますが、太股と脛の長さのバランスや足先がほぼ動かせないことももあって立て膝は不可能。

 手で支えてどうにかそれっぽい格好にできないかと思ったんですが、ただ倒れ込んでるようにしか見えない・・

 これくらいのがに股なら安定。

 腕部装甲をシールド代わりにボディを守りつつ、低姿勢でレールガンを斉射というイメージ。

 脚が長くなって頭身が上がったぶん、ガウォークモードよりもレールガン射撃の際の安定感は落ちてると思うんだよなぁ。


 ガール搭乗で。

 股下の3㎜穴を使ってスタンドで支えてやればある程度のアクションポーズは可能。

 走っているような感じも。


 下半身はともかく腕部の可動性は高く、パワーハンドでほかのシリーズキットに付属する手持ち武器の保持も可能。

 両手で構えるポーズもけっこう様になります。

 実際に射撃できるかどうかはわかりませんけどね。

 

 マクロスコンセプトカフェにようこそ。

 ランカはバイトしてくれてもいいのよ?


 以上、“V.F.G. ケーニッヒモンスター” でした。


 いわゆる版権ものでありつつスケールを無視したVFと美少女のマッチングが唯一無二の価値を生み出しているV.F.G. 。

 当初はオリジナルキャラだったガールもクラン、ランカと劇中キャラを使ってきた(クランはあくまでモチーフでしたが)ことでその価値はさらに上がったと思います。

 キット自体の完成度も徐々に増していく一方で、しかしいかんせんワンパターンな構成に、コンセプトゆえというところはありつつもやはり煩雑な組み換えなどがネックで、個人的にはもうそろそろ手を引こうかと思いつつもクラン、ランカとそれこそ劇中キャラの導入でなかなか抜け出せずにいたところに、トドメとばかりの今回のケーニッヒモンスター。

 まぁ、ガールはまたオリジナルキャラになりましたけども、今回がメカニックの魅力だけで十分過ぎますよね。

 いや、ヴォルドール人のウエイトレスもかわいいけどね。

 しかし、ケーニッヒモンスターは卑怯だよ(卑怯ではない)。

 ほぼ同じシルエットのVFばかりで飽きていたところにまったく別の大物投入ですからね。

 しかもシリーズ初の単独3段変形。差し換えもバトロイドモードの頭部のみ。

 組み立てに関してもそこそこ覚悟していたのですが、意外にサクサク組めて、変形も工程こそ多いものの決して複雑難解ではなく、さすがに可動については物足りなさを感じましたが、この巨体を自立させることを考えると仕方なかったのかなと。

 そもそもそんなに動くものでもないだろうし、むしろよく動くけど自立もできない・・みたいなものだったらすべてが台なしですからね。

 これはこれでいんだよ。

 V.F.G. も進化したなぁ。

 ともかくもケーニッヒモンスター。プラモデルで、このボリュームでのほぼ完全変形の再現は素晴らしいと思います。

 ガール抜きでも十分な価値があります。

 さて、次はガールの進化かな。

 悪くはないんですよ。

 フェイスプリントもかなりよくなって、最初の頃より随分と可愛くなりましたし。

 ただ可動性がねぇ。

 せめて普通に椅子に座れるくらいにはしてほしいですね。


 さてV.F.G. 、次回作はまたΔ由来のキャラとVFですか。

 それはいいかな。

 また今回みたいな変化球が来るまで、V.F.G. はお休みしたいと思います。

 そんなこと言ってて、シェリル & デュランダルとかきたらまたホイホイ買ってそうですけどね、この人(笑)。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。