蜘蛛の糸 2018.10.24 00:05 【こんな話】このような「物語する」ストッキングが流行っているの?これを見るとどうしても、芥川龍之介が初めて子供向けに書いた短編小説『蜘蛛の糸』を思い出す。地獄に落ちた泥棒。そいつが生涯で一度だけの善行ー“蜘蛛を踏み潰そうとしたが、それを止めた”ーに対して、釈迦が彼を救い出してやってもいいかなと思って、「蜘蛛の糸」を垂らすのだが……。この話をときどき思い出すのは何故だ?釈迦はなぜこの小悪党だけを選んで手を差し伸べたのか?「この糸は俺のものだ。下りろ」って、こいつが怒鳴っても怒鳴らなくても、そんな大勢がしがみつけば切れるんじゃない?それにしても、このストッキングのシームを登る黒づくめの男はどこを目指しているんだ?やはり、パラダイスの花園ね。