心の中の パラダイムシフト
明るい力、思いやり、感謝のエネルギーをいっぱいいただいた日でした。
こともあろうに、大嵐の日となったのは、
Harp & Koto Storiesコンサート当日。
先日お話した、パサデナの邸宅にある、日本庭園 Storrier Sterns Japanese Gardenが、
一般公開される日に、この美しい庭園での演奏予定でした。
どしゃぶり大雨の中ハープを積んで。
フリーウェイの横転している車を見ながら、どきどき。
なんだか行きたくない気持ちが湧いてくる道中。
LAの人たちは、雨の日の運転に慣れていないので、事故が多発します。
大雨の日の運転は避けたいのが本音。
こんなストームの日に、”日本庭園でのコンサート”っていうセッティングで、
いったい、来ようなんて思う方は、一人でもいるのかしらんと、
あり得ないわなどと、疑いの気持ちいっぱいで、無事到着。 (どよ~ん)
どしゃっぶりの中、とにかく夢中で、荷物やハープを降ろして、
わぁ、やれやれ、と、案内されたところで、
我にかえると、会場は、邸宅のリビングルームに変更されていて、
整然と並ぶ椅子が目に飛び込んできました!
そのとたん、スイッチ オン。
心を込めて用意された方たちの、お気持ちです。
どうして今日がこんな天気になってと、それまでは、つぶやきそうな心が、
一瞬にして変わり、
心の中で、エネルギーの方向の変換が起きた瞬間です。
外には、色とりどりの傘の人々、
中から見ながら、信じられないね、と私たち。
日本庭園は、雨の日こそ、眺めの風情があるとばかり、
傘をさして散策していらっしゃる方々にびっくりでした。 大風でしたよ!!
LA生活ではめずらしい、横降り大雨の中を傘をさして、濡れながらでも、
この庭園に来られた方たち。
限られた日にしか公開されない、日本のよすがのある庭園の何かにふれようとされる、さまざまな人種の方々のお気持ちが、伝わってきました。
そして、寒い雨の中からもどってくる人たちのために、
ボランティアの方々が、あたたかい飲み物を用意して、
迎えていらっしゃっている、そのお心遣いのやさしさが、
心いっぱいに広がってきました。
急遽、用意された、コンサートの場は、あふれるばかりの方々で、すごい熱気でした。
そのエネルギーがどんどん伝わって、弾いている私たちも、音が広がって、楽しくて。
曲ごとの反応が、ダイレクトに伝わり、予定になかった曲、
レッド・ツェッペリンの、天国への階段 等も入れて。
すばらしい聴衆に感謝いっぱい。
140名ほどいらしたそうです。
心をこめて、難かしいと思われた状況を、最善に変える準備をされた方たち、
きっと素晴らしい日になると、
信じて、嵐をついてやって来られたひとたち、
その思いに、引き出してもらった、私たちの演奏だと思うと、
感謝があふれて、最後のアンコールの時は涙があふれそうでした。
さえこさんも、そうなんだとお互い弾きながら感じていましたが、
それだけでなく、聴いている方たちの心まで、
一つとなるような不思議な感覚でした。
人種や背景も違う、始めて会うお互いが、
こんなドラマティックな日に集まれたこと、
同じ時間、空間をご一緒した感謝の気持ちを味わっている私たちに、
このイベントの中心になってくださった、
Meherさんが、素敵な笑顔で、発した言葉。
「これを、日本語で、ichigoichie というのでしょ」
「一期一会」って、
私たちは、びっくり!!!
学生のとき 日本の大学に留学されていたのですって!!
まさに! 一本!!!
そのとおり、一期一会の出会いの時でした。
オーナーのご夫妻、素敵なボランティアやスタッフの方も、
とても 喜んでくださって、ほんとうにうれしいでした~♪
そして、学んだことが、いっぱいの一日でした。