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song of plants

貝殻の月

2018.10.24 08:22

しばしご無沙汰しておりました

敢えて少し距離を置いていた

この場所に戻って

気が付けばもう10月終わりを迎えようとしています


季節の風情を感じることすら

ままならなかった

この夏の気配はもう

どこにも垣間見ることはできなくて


私たちが幼かったころの

大好きだったあの夏とは

随分変わってしまったのだろうかと思うと

切なく寂しい気持ちになります


けれども その合間には

空に架かった美しい虹に

幾度となく出会い

自然の脅威と同時に

優しさ美しさを

あらためて感じる時間でもありました



一瞬の美しい出会いを見逃したとしても

今はSNSを開けば星の数ほどの投稿があって

その出来事や画像を知ることは

容易な時代ですが


自分の目に映ったその映像は

そこにあるものとは比べ物にならないほど

心に深く美しい感動を与えてくれます



一時ここでもご紹介していたインスタのアカウントは

この夏で終わりにして

今はひっそりと別のアカウントで

少しずつ心が動かなくなった

加工まみれの美しいだけの写真の世界から

ファインダーの向こうに

撮る人の心や温度を感じる世界へと

場所を移しました


どなたにもその場所は知らせていないのですが

不思議とご縁のある方とは

またあたたかな繋がりをいただき

流れを大切に紡がせていただいています


嵐が去った海岸に

きらきらと煌めく小さな貝殻を見つけて

そっと手にとるように


何かが過ぎ去ったあとに

必要なものだけが

自然と自分の元に残る

そんな流れを大事にしたいと思うこのごろ


人との出会いや別れもまた

花が咲いて散るように

波が寄せては返すように

自然の流れに任せていたいと感じています


そして

この夏はまた素敵な本との出会いも

ありました

またそのことについては

ゆっくりとここで綴ってみたいと思います


更新は相変わらず気ままでマイペースで

こんな風に数カ月向き合わないときも

これからもあるかと思います

それでもこの場所を訪れてくださる方には

言葉にならない想いでいっぱいです


明日は満月

心の揺れがあったとしても

月のせいにして

日々の暮らしにささやかな幸を感じながら

穏やかに生きていければと願います


この夏を越えて

掌に残った小さな貝殻を

そっと握りしめて・・・