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星を繋ぐ猫達 《第9章④ グランティオス》

2018.10.25 02:52

昼間暑く夜寒い、不可思議な気候が続きますが、お元気でしょうか?


新しい章が、始まり、書いてる本人も驚く展開になってまいりました。

この先、どうなるのでしょうか?


画像は、2017年個展の様子と、猫の星の歌姫ミッシェルです。


(この物語の、原画やポストカードなど、東京 高円寺 猫雑貨&猫ぎゃらりー猫の額さんにて、好評販売中です)


では、物語の、続きをお楽しみください。


《第9章④ グランティオス》


猫沢さん達は、バミューダ海域の調査結果を報告しに、寅次郎博士の元に向かいました。調査メンバー全員も、一緒です。


「ナタトリア…?彼等は、まだ存在していたのか?」


寅次郎博士は、目を真ん丸にして驚いていました。


「はい、ご存じなんですか?地下都市で、生き延びています」


猫沢さんは、彼等の画像を、見せました。姿形は、現代の人に、よく似ていますが、何かが違う人達です。


「彼等は、とうの昔に消えたと聞かされたが…」


「歴史上からは、すでに抹消された民族のようですね…」


「あぁ、そう言えば、あそこには大昔、現在の人類の歴史が始まる、ずっと大昔、グランティオス大陸が存在していたんだ…」


寅次郎博士は、何かを思い出したように、話し出しました。


「グランティオス…?アトランティスではなく?」


「いや…そっちは、まだ新しい方だよ。それ以前さ、今よりも高度な科学が発達した文明だった。だが、長くは続かなかった…末裔が生きていたとは…」


「彼等は、何故、歴史から抹消されたのですか?」


「…[見えない戦]に負けたのさ、そして彼等の存在は、奴等にとって、都合が悪かったのさ…」


「見えない戦…?奴等…?」


猫沢さん達は、新たな情報に戸惑います。


「グランティオスの時代は、今の文明とは全く異なる。彼等の科学技術が、伝わってしまってはマズイと、大陸に忍び込んで彼等の技術を盗み出し、悪用し滅ぼしてしまったんだよ…」


「ナタトリアの民は、自滅した。と言っていましたが…」


「すっかり奴等に取り込まれたんだよ」


「寅次郎博士…やけにお詳しいですね?」


「私は、当時、この地に生きていたんだ…」


「[橋渡しの民]としてですか?」


「…いや、[橋渡しの民]になる以前の「私」だ。グランティオス、中央地区プラナダの民だった…確かに私は、そこにいた…」


なんと、寅次郎博士は、古代の地球に存在していたと、言うのです。


それを聞いた、ミッシェルが、寅次郎博士の前に躍り出ました。美しい黒髪を持つ美少女猫。彼女の祖先は、昔、地球に住んでいたのです。


「寅次郎博士!あ、あの!私の先祖は、グランティオス、コネコピアの子孫です!」


「なんと…」


「私達の祖先は、宇宙船でテラを脱出し星を転々として、カンタスカラーナに行き着きました!」


「君は、あの、小さき賢者コネコピアの子孫…」


寅次郎博士は、再び、驚きの表情を見せました。カンタスカラーナに、グランティオスの、血を引く者が居た事に…


「はい!私達は、あの時、宇宙へ逃げた者、地底へ逃げた者、地上で生き延びた者が居ると、伝えられてきました…」


ミッシェルは、グランティオスに伝わる紋様が入った、石のペンダントを見せました。


「だから、彼等は、私達の事をコネコピアと呼んでいたのか!!」


猫沢さんは、合点がいきました。

彼等は、猫沢さん達が、ナタトリアの領域に入ってきた時、警戒するどころか、両手をひろげ駆け寄り、歓迎されたのです。


事情を知らない猫沢さん達は、チンプンカンプンでしたので、こう説明したのです。「私達は、カンタスカラーナと言う星から来たものです。私達の星には、テラから来た者もいます」と、すると「その中に、私達の同郷の民族は、居ないか?」と聞かれたものの、「一度、詳しく調べてみます」と言って、別れてきたばかりなのですから…


ミッシェルは、彼等の仲間だったのです。


彼女は、代々伝わる、グランティオス時代の歌を、歌い始めました。透き通る美しい不思議な歌声は、現代の歌の音域や、発声、周波数とは、全く違います。


寅次郎博士は、あの頃の記憶が、うっすら甦ってきました。[橋渡しの民]以前の「自分」に、再会したのです。


「まさか、あのバミューダ海域が、私の過去を思い出させる事になるとは…私は、一体、何者だったのであろうか…?」


寅次郎博士は、遠くを見つめます。壁の向こうを通過し、肉眼で見えない、遠い遠い時空を見つめます…。


「寅次郎博士、ミッシェル、ナタトリアの民に会いに行きますか?」


二人は、力強くうなずきました。


「ところで、寅次郎博士、グランティオス大陸を滅ぼした「奴等」と言うのは…一体、何者なのでしょうか?」


猫沢さんは、質問を投げかけると…寅次郎博士は、困った表情で…


「…思い出せないんだ…」


[つづく]


 (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。


物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。


そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)


2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。


猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)


※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)


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