公立高校入試問題をテクニックで解くとどうなるか検証してみた
最近巷でドラゴン桜の入試解法テクニックが話題になっていますね。
そうそう、「長い選択肢はトラップ」というやつです。
今回の記事でこれについて良いとか悪いとか言うつもりはありません。僕が気になるのは、実際に使えるかどうかです。
というわけで、神奈川県の公立高校入試問題で試してみることにしました。
今回、問題を読まずにテクニックで戦う相手は、直近の平成30年度の数学と国語!
僕が今まで見聞きした解法テクニックのすべてを掛けて挑みます。そのまさかの結果とは…!!
真剣に読み進めると怒られるかもしれないので話半分で見ていくことをオススメします。
選択肢から答えを見つけるテクニックのご紹介
まずは戦い方、つまり答えを選ぶ時に使うテクニックをご紹介しましょう。
数学の戦い方は以下の3つのテクニックを使います。
① 多数派を選ぶ作戦
問題を作るものの心理として、正解の選択肢は似ているもので隠したいはず。まず最初のテクニックは、問題作成者のそんな心理を突いた「多数派を選ぶ作戦」です。
例えば、以下の問題を見てください。平成30年度の数学問1の(イ)です。
テクニックを使うわけですから、問題は見ません。選択肢の1〜4までを見て回答します。おや、「21分の」が3つあって多数派ですね。さらに、「−」のついている選択肢が3つ、「分子が1」の選択肢が2つあって多数派となっています。
ここから答えが導き出せます。多数派で隠したがっているものを選べば良いんですね。そう、解答は3。ずばり正解です。
ただし、うまくばらけていてこのテクニックが使えない場合があります。そんなときは②のテクニックを使います。
② 長い選択肢を選ぶ作戦
数学は国語とは逆に長い選択肢を選ぶことにしてみました。複雑な答えにしがちかなと思ったんですよね。
例えば以下の選択肢では、①の多数派作戦が使えませんので、この長い選択肢を選ぶ作戦を使います。
ここでいうと「-12」が一番長い選択肢になりますね。というわけで1を選択するわけです。ちなみにこれまた正解を選べています。
しかし、ここで問題が。きっと県教委もテクニック対策としてきちんと対策を考えているのでしょう。多数派作戦でも長い選択肢作戦でも選べない問題が中には出てきます。
仕方がない。苦肉の策ではありますが、多数派もなく選択肢の長さも同じという場合は、前年度の平成29年度解答で最も多かった解答の選択肢である2と3から、僕の好きな長嶋茂雄さんの背番号を参考に3を選ぶこととしましょう。
これにて、数学への戦い方がまとまりました。まとめましょう。
数学への立ち向かう際のテクニックは、
① 多数派を選ぶ作戦
② 長い選択肢を選ぶ作戦
③ 3を選ぶ作戦
です。皆さんついてきていますでしょうか。
続いて国語ですが、国語はあの『ドラゴン桜』でも紹介されていた「短い選択肢を選ぶ作戦」一本で勝負を仕掛けたいと思います。
国語へ立ち向かう際のテクニックは、
① 短い選択肢を選ぶ作戦
で勝負です!
さぁ、いざ開戦です!!
結果発表
まずは数学です。
選択肢のある問題が17問。そのうち、①多数派を選ぶ作戦で解いたのは4問。②長い選択肢を選ぶ作戦で解いたのは5問。①と②連携で解いたのが2問。③3を選ぶ作戦で解いたのは5問。意外と③が多くなってしまいました。
さぁさぁ、気になる結果は…
5/17!!!!
…なんだかパッとしない結果です。点数的には18点分稼げましたが、なんだか普通に解くより時間がかかった気がしないでもありません。
こうなったら国語に期待しましょう!さぁ、テクニックの神よ、来たれ!!
選択肢がある問題は全部で24問。すべてを①短い選択肢を選ぶ作戦で解いていきます。
文の長さが同じものに関しては、その音の数で調べています。例えば、「音読」は「おんどく」で4字カウント、新聞紙は「しんぶんし」で5字カウントとしています。
正直、普通に解くより数えるほうが大変な気もしましたが、これはかなり気合い入れて解きましたから好結果に期待です。
さぁ、俄然盛り上がってまいりました。
結果発表に参りましょう。
8/24!!!
確率としては1/3ということで、4択問題が多いテストというのを踏まえればなかなかの好結果ではないでしょうか。
ただ、前述の通り、かなり時間がかかりました。これなら普通に解いたほうが早いし得点が高いかもしれません。
結論
普通に解いたほうが良い。
やってみて改めてわかりましたが、正答率的にもかかった時間的にも、テクニックを磨くなら普通に実力を磨いたほうが、テストのためにも未来のためにもなるかと思います。
もちろん困った時に活用するのも手の一つかもしれませんが、それならテクニックよりも今までの自分の努力を信じたほうがいいかもしれませんね。
「いやいや、今回使ったテクニックがしょぼいだけだ!」
というテクニック派の逆襲も密かに期待しながら、本日はおしまいです。
お疲れ様でした。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
やってみたことに意義はある…かな。