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梨の日

映画『コーヒーが冷めないうちに』

2018.10.25 08:01

今まで重かった腰が、

メルマガがあるしーー

つってやたら映画館へ行けちゃう。

楽しい←


今年の邦画を見返したら、

あれもこれもそれも気になってたものばかり。


こんなに私気にしてるの凄くない?←

ってくらいの数。


観たかったとチェックしてた、

だけで、実際には見逃してばかりなんだけど。。

これ全部観れてたら本当凄いんだけどさ。現実)


くぅー、どれもみちこさん(母)に負けてる気がする。




メルマガに書いた、映画を。





『コーヒーが冷めないうちに』

(2018年)

監督:塚原あゆ子

脚本:奥寺佐渡子




脚本家の奥寺佐渡子さんキッカケで

観に行こうと即決。

大大大好きな『学校の怪談』シリーズを手掛けた方。

この前テレビでやってたの見て調べて、「コーヒー書いてるやん!」と。


細田守監督とも今までタッグ組んで書いてた方。

テンション上がったよねぇーー。



“少し””不思議”のSF物語が得意の方、なんだろうな。

今回も、そんなお話。



オムニバス形式で、様々な人視点の物語が、喫茶店で繰り広げられる。


過去に戻れたら。


悔いていた瞬間を自分の思ったようにやり直すために。


「面倒くさいルール」は本当面倒くさいほど色々あって。

でもそれをしっかり、最初からものっっすごい説明してくれるのが、後々ありがたくなる。


凄い説明台詞には違いないけど、

もともとそういうのが実在するのが当たり前の世界観だから、こちらもフィクションとしてファンタジーに飛べる。


前の組みの話があちこちで繋がっていたりするの、好きよー。

さりげなく出してくるの。



薬師丸ひろ子さんと松重豊さんの、

ご夫婦のお話には、本当、やられました。


想定内、からほんの少しだけズレて

ほんの少しの裏切りが続く。


松重豊さんの、笑いながら流す涙の顔。

白髪や顔のシワ。

長年一緒にいた年月と歳を感じられるし、大人として、そして、あの旦那さんとしての優しさがこんなにも溢れるだなんて…。



途中でわかる、”その席”に座り続ける幽霊の女性の正体。


クライマックスでわかる、

“わたしの、せい”。


淡々としていた有村架純さん、演じるお店の人。

その胸の内がわかる時、彼女を抱きしめたくなった。




面倒くさいルールが、後半に更に絡んでくるけど、うまーーい具合にドラマチックに整頓されてて。

ちょっとスッキリ感すら余韻にある。

たくみなドラマ仕立て…。



大学生時代のふっとしたキスシーンには、思わずギュンとしてしまった。不意打ち)

くぅ。。





4回泣けます、

のキャッチコピー通り4回、


は、泣けなかったけど←


どれもグッとくる。


私が過去に戻れるなら、いつだろう。


あ、でもその喫茶店内だけの話だから喫茶店に行かなきゃだけど。笑)





全部を通して、本当に、暖かいお話。

朝一で観に行ったけど、観終えた後のお昼は凄く清々しかったなぁ。


ポスター見ると凄い邦画感というか、

テレビっぽいというか。

監督さんが『アンナチュラル』のドラマの人だからそういう雰囲気出るんだろうけど。

もう少し洒落ててもいい気がしたなぁ。


家で観ても心地よくなりそうではあるけど。

ある意味過剰な音響効果は(やり過ぎ感に笑けちゃったけど笑)映画館での音響で、感動させられちゃう。


や、映画館を出た後、ていうのが最高に気持ちが良いのよ。

後味ってやつ。


役者陣が全員うまくて…

それもスクリーンだからより感じるもの。


重たくないし、

なんかいいもの観たいなーて時に、オススメ。

ほら、たまにさ、頭使わなくていいやつ観たくなる時あるじゃない。(?




ワンシチュエーションで舞台っぽいな、

と思ったら本当戯曲がそもそもの原作だった。

かなりの数再演してるのね。

今月末にもあるみたいだし。






帰りに飲んだコーヒーには、思わず普段入れないミルクを垂らして。



「きれーい*」


あの声が、ふわぁっと過ぎる。