映画『コーヒーが冷めないうちに』
今まで重かった腰が、
メルマガがあるしーー
つってやたら映画館へ行けちゃう。
楽しい←
今年の邦画を見返したら、
あれもこれもそれも気になってたものばかり。
こんなに私気にしてるの凄くない?←
ってくらいの数。
観たかったとチェックしてた、
だけで、実際には見逃してばかりなんだけど。。
これ全部観れてたら本当凄いんだけどさ。現実)
くぅー、どれもみちこさん(母)に負けてる気がする。
メルマガに書いた、映画を。
『コーヒーが冷めないうちに』
(2018年)
監督:塚原あゆ子
脚本:奥寺佐渡子
脚本家の奥寺佐渡子さんキッカケで
観に行こうと即決。
大大大好きな『学校の怪談』シリーズを手掛けた方。
この前テレビでやってたの見て調べて、「コーヒー書いてるやん!」と。
細田守監督とも今までタッグ組んで書いてた方。
テンション上がったよねぇーー。
“少し””不思議”のSF物語が得意の方、なんだろうな。
今回も、そんなお話。
オムニバス形式で、様々な人視点の物語が、喫茶店で繰り広げられる。
過去に戻れたら。
悔いていた瞬間を自分の思ったようにやり直すために。
「面倒くさいルール」は本当面倒くさいほど色々あって。
でもそれをしっかり、最初からものっっすごい説明してくれるのが、後々ありがたくなる。
凄い説明台詞には違いないけど、
もともとそういうのが実在するのが当たり前の世界観だから、こちらもフィクションとしてファンタジーに飛べる。
前の組みの話があちこちで繋がっていたりするの、好きよー。
さりげなく出してくるの。
薬師丸ひろ子さんと松重豊さんの、
ご夫婦のお話には、本当、やられました。
想定内、からほんの少しだけズレて
ほんの少しの裏切りが続く。
松重豊さんの、笑いながら流す涙の顔。
白髪や顔のシワ。
長年一緒にいた年月と歳を感じられるし、大人として、そして、あの旦那さんとしての優しさがこんなにも溢れるだなんて…。
途中でわかる、”その席”に座り続ける幽霊の女性の正体。
クライマックスでわかる、
“わたしの、せい”。
淡々としていた有村架純さん、演じるお店の人。
その胸の内がわかる時、彼女を抱きしめたくなった。
面倒くさいルールが、後半に更に絡んでくるけど、うまーーい具合にドラマチックに整頓されてて。
ちょっとスッキリ感すら余韻にある。
たくみなドラマ仕立て…。
大学生時代のふっとしたキスシーンには、思わずギュンとしてしまった。不意打ち)
くぅ。。
4回泣けます、
のキャッチコピー通り4回、
は、泣けなかったけど←
どれもグッとくる。
私が過去に戻れるなら、いつだろう。
あ、でもその喫茶店内だけの話だから喫茶店に行かなきゃだけど。笑)
全部を通して、本当に、暖かいお話。
朝一で観に行ったけど、観終えた後のお昼は凄く清々しかったなぁ。
ポスター見ると凄い邦画感というか、
テレビっぽいというか。
監督さんが『アンナチュラル』のドラマの人だからそういう雰囲気出るんだろうけど。
もう少し洒落ててもいい気がしたなぁ。
家で観ても心地よくなりそうではあるけど。
ある意味過剰な音響効果は(やり過ぎ感に笑けちゃったけど笑)映画館での音響で、感動させられちゃう。
や、映画館を出た後、ていうのが最高に気持ちが良いのよ。
後味ってやつ。
役者陣が全員うまくて…
それもスクリーンだからより感じるもの。
重たくないし、
なんかいいもの観たいなーて時に、オススメ。
ほら、たまにさ、頭使わなくていいやつ観たくなる時あるじゃない。(?
ワンシチュエーションで舞台っぽいな、
と思ったら本当戯曲がそもそもの原作だった。
かなりの数再演してるのね。
今月末にもあるみたいだし。
帰りに飲んだコーヒーには、思わず普段入れないミルクを垂らして。
「きれーい*」
あの声が、ふわぁっと過ぎる。