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「宇田川源流」 2023年の世界の10大ニュース

2023.12.29 22:00

「宇田川源流」 2023年の世界の10大ニュース


さていよいよ今年も12月30日、明後日には令和6年である。毎年恒例の「今年の10大ニュース」も昨日は日本の10大ニュースを行ったが、今日は世界の10大ニュースを、そして明日は世界のニュースを見てみたいと思う。

日本の10大ニュースはスポーツの話題が多かった。それだけ他のニュースに話題性がなかったということなのではないか。一方で、そのような明るいニュースを国民がのそんでいたということも一つの内容ではないか。そのように考えて世界のニュースを比較してみよう。

普段は何か前置きを書くのであるが、いつものように読売新聞社の発表した10大ニュースをお借りして、今年何があったかを見てみたいと思っている。

まずは前置きで様々なことを書かずに、さっそくニュースに見てみよう。

【1位】イスラエルガザ侵攻

 10月7日にパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛けて始まった双方の戦闘は、発生から2か月が過ぎても続いている。イスラエルの攻撃によるガザでのパレスチナ人の死者数は2万人を超え、深刻な人道危機も解消の見通しが立っていない。

 ハマスの攻撃でイスラエルでは約1200人が殺害され、外国人を含む約240人が拉致された。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は直ちに「ハマスの壊滅」と「人質全員の帰還」を掲げて報復を宣言した。ハマスの拠点を空爆し、ガザ北部に地上部隊を侵攻させた。

 11月下旬に一時的な戦闘休止が成立し、7日間で人質105人が解放されたが、約130人が依然、人質になっている。一方、ガザでは電気や水道が止められた。人口の約85%に相当する約190万人が北部から南部へ強制的に避難させられ、人道危機が深まっている。

 国連安全保障理事会は12月8日、即時停戦を求める決議案を採決したが、米国が拒否権を発動して否決された。戦闘終結後、破壊されたガザを誰が統治し、どう復興させるのかも不透明で、難題が山積している。(エルサレム 福島利之)

【2位】トルコ・シリア地震

 トルコ南部で2月6日未明、マグニチュード(M)7・8の地震があった。午後にはM7・5の余震があり、トルコと隣国シリアで計6万人超が死亡した。トルコ政府のまとめによると、トルコでは5万3457人が犠牲となった。全半壊の建物は31万3358棟。避難生活者は少なくとも一時250万人に上り、今も約65万人が仮設住宅などで暮らす。

 3月に公表された地震被害額の推計は1036億ドル(約14兆7800億円)。地震国トルコでは、日本と同程度の耐震基準が設けられているものの、違法建築や手抜き工事の横行で被害が拡大したとされる。

 タイップ・エルドアン大統領は4月、被災地に住宅65万戸を新たに建設し、このうち32万戸を地震から1年以内に完成させると表明したが、年内の引き渡し予定は4万6000戸にとどまる。早期の住宅再建や地震に強い街づくりが大きな課題となっている。

 一方、在英のシリア人権監視団によると、内戦下のシリアでは反体制派支配地域で4547人、政権支配地域で2248人の計6795人が死亡した。国土が分断状態にあり、復興の遅れが目立っているという。(カイロ 田尾茂樹)

【3位】ハワイ大規模山火事

 米ハワイ州マウイ島で8月8日、山火事が発生し、観光地の島西部ラハイナは延焼面積が約8・8平方キロ・メートルに及ぶ壊滅的な被害を受けた。2200棟以上が全半壊し、地元当局は100人の死亡を確認した。現地在住の日本人も自宅が全焼するなど被災した。

 被災者は依然、避難生活を余儀なくされている。ラハイナでは有害ながれき処理だけで6~9か月が必要とみられている。州知事はラハイナ再建に5年はかかるとの見通しを示した。

 出火原因を巡っては強風にあおられて倒壊した送電線が、草などに引火したとの見方が根強いが、責任の所在を巡る訴訟に発展している。

 地元当局は強風で山火事のリスクがあったにもかかわらず通電を停止しなかったとして、地元電力会社を提訴した。この会社は延焼する6時間前には通電を止めていたと反論している。

 火事で死亡した女性の遺族は、地元当局が植生の管理を怠ったことが延焼の原因になったと主張して損害賠償を求める訴訟を起こした。地元当局は火災発生時に警報サイレンを鳴らさず住民の避難が遅れた責任も追及されている。(ロサンゼルス 後藤香代)

【4位】ウクライナ戦況膠着

 ロシアのウクライナ侵略は終結の見通しが立たないまま2月に2年目に突入した。

 ウクライナ軍は6月4日、ロシアが一方的に併合した南部クリミアと露本土を分断するため、南・東部で、米欧が提供した戦闘車両などを使って大規模な反転攻勢に着手した。露軍は 塹壕ざんごう と地雷原を組み合わせた重層的な防衛線を事前に構築して対抗し、ウクライナ軍の領土奪還は進まなかった。

 ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官は11月、英誌エコノミストへの寄稿で、戦況が「 膠着こうちゃく 状態にある」と認めた。米欧の「支援疲れ」も指摘されており、ウクライナは試練に直面している。

 投票では「国際刑事裁判所(ICC)がプーチン露大統領に逮捕状」など侵略に関連した項目が20位以内に複数入っており、関心の高さをうかがわせた。

【5位】チャールズ英国王戴冠式

 2022年9月に即位した英国のチャールズ国王の 戴冠たいかん 式が5月6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で開催された。英君主の戴冠式は、1953年の母エリザベス女王以来70年ぶりだった。74歳での戴冠は英国史上最高齢となった。

 戴冠式は新君主に冠を授ける伝統儀式で、即位を国内外に示す象徴的な意味がある。式には世界約200か国・地域から元首や王族を含む約2200人が出席した。チャールズ国王の次男で2020年に王室を離脱したヘンリー王子も出席し、言動が注目された。

 英国では君主制に反対する声も根強い。生活費高騰に苦しむ国民感情に配慮し、パレードのルート短縮など式典の簡素化が図られた。

【6位】ツイッター「X」に変更

 米SNS大手ツイッターは7月、SNSのマークを従来の青い鳥から「X」に、サービス名も「X」に変更した。変更前、オーナーのイーロン・マスク氏は「間もなくツイッターブランドに別れを告げ、徐々に全ての鳥たちにもお別れすることになるだろう」と投稿していた。マスク氏はツイッターを決済サービスなどあらゆる機能を搭載したスーパーアプリ「X」にする方針を示している。

【7位】コロナ緊急事態WHOが解除

 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は5月5日、新型コロナウイルスに関し、2020年1月に宣言した「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を解除すると発表した。世界的なコロナ危機は約3年3か月で「平時」に戻った。テドロス氏は「もはや緊急事態ではない」と述べつつ、コロナへの警戒を続けるよう訴えた。解除に伴い世界各地でオーバーツーリズム(観光公害)が再燃した。

【8位】露「ワグネル」反乱

 ロシアのウクライナ侵略に参戦していた民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は6月23日夜、露国防省の指導部に反発し武装蜂起をSNSで宣言した。ワグネルの部隊は露南部の都市ロストフ・ナ・ドヌーを制圧し、モスクワに向け北上したが、プリゴジン氏が24日夜に進軍停止を指示し反乱は終結した。プリゴジン氏は8月23日、自家用ジェット機がモスクワ近郊で墜落して死亡した。プーチン政権による「暗殺」とみられている。

【9位】フィンランドNATO加盟

 北大西洋条約機構(NATO)は4月4日、北欧フィンランドの新規加盟を正式決定し、31か国体制を始動させた。フィンランドとロシアとの国境線は南北1300キロ・メートル以上に及び、NATOがロシアと直接にらみ合う境界は約2倍に広がった。フィンランドは長年、ロシアに配慮して軍事同盟に参加しない方針を維持してきたが、ロシアがウクライナを侵略したことで、安全保障戦略を転換させた。

【10位】ラグビーW杯南ア4度目V

 ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会は10月28日、南アフリカが決勝でニュージーランドを下し、2大会連続4度目の優勝を果たした。4度の優勝は史上最多。日本は1次リーグで敗退し、2大会連続の決勝トーナメント進出はならなかった。日本のジェイミー・ジョセフヘッドコーチは退任。2015年W杯で日本を率いたエディー・ジョーンズ前豪州代表監督が来年1月、就任する。

https://www.yomiuri.co.jp/feature/top10news/20231223-OYT8T50004/

さて、まずは戦争に関してが、非常に大きく上げられた。ちなみに昨年2022年の最も大きなニュースは「ロシアのウクライナ侵攻」であったが、そのニュースは今年は4位になっている。本来は、2位くらいになっていておかしくないのであるが、日本人の場合は、そのようなニュースがあっても、常に「他人事」なので、すぐに飽きてしまうし、また、その内容を全く気にしなくなってしまうのだ。例えば、3・11の時であっても、初めのうちは数万人のボランティアが東北地方に行ったが、数カ月でボランティアは終わってしまっている。私自身も阪神大震災の時の被災をしているが、1カ月は食べきれないほどのおにぎりが来たが、半年もするとまだ状況は変わっていないのにも関わらず、何も来なくなったのである。

以前アメリカのネイザンズというホットドック販売店が、日本に進出するというときに、にほんにはブームあるので、熱しやすく冷めやすいので、全く先が読めないし投資計画などは立たないということを言っていたが、まさに、そのような「ブーム」でロシアのウクライナ侵攻も見てしまうというところがあるのではないか。

さて、一方で、イスラエル・ハマス戦争はまだ始まりたてなので、ブームの真っ最中であるということになるのであろう。同様に2位のトルコ地震も、3位のハワイの大火災も自然災害なのであるが、しかし、それらのような形になっている。1位から4位までが人為的またはそうではなくても震災や火災ということで「大災害」がランクインしているということになっているのである。日本の場合は、大災害が出てくるということになるのではないか。

この戦争に関する内容としては、8位のワグネルの反乱とその後のプリゴジンのあんさつ、そして9位の内容は、フィンランドがNATOに加盟したことではないか。まさに、そのような「戦争関連ニュース」が出ている。来年はその内容がイスラエルの事も入っているということになるのではないか。来年は中東が大きな内容になるような感じなのである。

良いニュースとしては5位のチャールズ国王の戴冠式、そして、10位のラグビーワールドカップの南アフリカの優勝ということであろう。この二つに関しては非常に明るいニュースなので、このようなニュースが入ってくることはある意味で歓迎s無ければならない。

逆に言えば、「地震」「地球温暖化によるハワイの火災」「ウクライナ侵攻とそれに関するニュース」「イスラエル・ハマス戦争」というような、変事が大きな内容になっているということになるのではないか。

11位から20位に関しても、12位 国際刑事裁判所がプーチン露大統領に逮捕状 20位 ゼレンスキー氏が国連総会に出席ということになっている。また、後は米中関係の悪化と北朝鮮ということになるのではないか。要するに、ロシア・イスラエル・中国・北朝鮮というところが大きな「世界不安の芽」になっており、それが来年にも徐々に大きな内容になってくるということになる。多分それが来年のニュースの中心になっているのではないか。世界のニュースは、まさにそのような状況を作り出しているのではないか。

さて、来年はどのようになるのか。

1~30位ニュース一覧

1位 ハマスがイスラエルに大規模攻撃、イスラエルが報復 13,337(75.4%)

2位 トルコ・シリア大地震5万人超死亡 10,601(59.9%)

3位 ハワイ・マウイ島で大規模山火事 10,007(56.6%)

4位 ロシアのウクライナ侵略1年。戦況はこう着 9,717(54.9%)

5位 英国のチャールズ国王が戴冠式 9,394(53.1%)

6位 「ツイッター」の表示「X」に変更 8,764(49.6%)

7位 WHOがコロナ緊急事態を解除 8,480(48.0%)

8位 露民間軍事会社「ワグネル」が反乱。南部の露軍拠点を一時制圧 6,704(3.9%)

9位 フィンランドがNATO加盟。31か国体制に 4,798(27.1%)

10位 ラグビーW杯、南アが2大会連続、最多の4度目V 4,713(26.7%)

11位 北朝鮮「軍事偵察衛星の発射成功」 4,706(26.6%)

12位 国際刑事裁判所がプーチン露大統領に逮捕状 4,678(26.5%)

13位 タイタニック見学の潜水艇不明に 4,324(24.5%)

14位 金正恩氏が訪露、プーチン氏と軍事協力で合意か 4,196(23.7%)

15位 中国の習国家主席3選 4,061(23.0%)

16位 トランプ前米大統領起訴 3,826(21.6%)

17位 モロッコで大地震 3,730(21.1%)

18位 インドが月面着陸に成功 3,638(20.6%)

19位 米中が1年ぶり首脳会談 3,625(20.5%)

20位 ゼレンスキー氏が国連総会に出席 3,617(20.5%)