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ピアノ弾きの覚書

バレエから学ぶもの

2023.12.27 10:51



今朝はテレビで

ミラノ・スカラ座のバレエ

「バヤデルカ」(ラ・バラヤーデ)をやっている。




プリンシパルはイタリアを代表するロベルト・ボッレ、

プリマ・バレリーナ(エトワール)はスヴェタナ・ザカロヴァ(写真上)。




ザカロヴァの美しさは重量を感じさせない圧倒的な身体の使い方。

写真では実際の何分の一しか伝わらないけれど、とにかく人間じゃないみたい。




ソリストでないバレリーナだって素晴らしい。

でもどこで違いが出るって、



肩、腕、肘、手首、指先




身体の中心ではなく

そう、腕なのだ。

肩からついている小枝のような腕。



これがしなる。




腕が前に出ていても肩は

後ろ

に向いている。

肘は脱臼でもしているかのように

まるで逆関節みたい。




そしてつま先。


バタン!と仰向けに一直線に倒れても

足のつま先までピーンと伸びている。




全てのバレリーナ達が最善の注意を払って動きを研究していること。




でも研究したら全員がプリマになれるわけではない。




その注意が「芸」になるかどうかは別問題だから。




全てのダンサーに敬意を払う想像を絶する努力。

だからこそ「芸」の価値がある。