群像
こんばんは。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
12/24-1/3は年末年始休み!
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
11月に東京国立近代美術館に見に行った、
生誕120年棟方志功展メイキング・オブ・ムナ
カタについて書こう書こう思ってたら年末に
なってしまいました。
メイキング・オブ・ムナカタというタイトル
に関連したところで言うと、棟方志功の作品
がメディアに合わせて、端的に言うと展示会
場・展示方法に合わせて変化していったとい
う指摘はとても興味深かったです。書籍や包
装紙とか公共空間の棟方作品もその文脈で捉
えることが出来ると。また棟方志功自身がメ
ディアに登場し、それ自体が棟方志功のイメ
ージを形成していったという点も。棟方作品
を知らない人でも棟方志功が板ギリギリに顔
を近づけ一心不乱に彫っている映像を知って
るのではないでしょうか?
棟方志功を現す言葉の一つ「わたばゴッホに
なる」ですが棟方志功自身が実際に発した言
葉では無かったというのは驚きでしたが、ゴ
ッホとの出会いは雑誌「白樺」だったそうで
民藝運動に関わる前から柳宗悦との縁があっ
たのですね。
棟方志功のある作品について大原總一郎が「
ただのバックだけで、主体というものは何も
ない」と酷評したそうです。群像表現を志向
するようになっていったターニングポイント
の作品だったようです。個人的には、釈迦十
大弟子などそれ以前の作品でも連作のモノだ
ったり、そもそも遠近法をあまり用いていな
いことだったり、主従/主客みたいなものの
ないのが特徴ではないか?という気がして、
見ている世界、人間関係などもフラットだっ
たのでは?と仮説しています。違うかな?
フラットと言えば、サラリーマン時代、フラ
ットな組織、フランクな人間関係、フレキシ
ブルな意思決定(ここでは意思決定スピードの
速さ)という3F、確かサントリーかどこかで
使われてた言葉だったかと思いますが、自チ
ームを運営する際もそれを理想とし意識して
いました。社員、契約社員、派遣社員、パー
トと雇用形態が様々な中でフラットであるこ
とフランクであることは重要だったと思いま
す。テマヒマを起業して、会社員から自営業/個人事業主となり、チームも随分小さくなり
ましたが考え方は基本変わっていません。
昨日はそんなチームテマヒマの忘年会でした
。サラリーマン時代から変わってないのは、
年始に各人が今年の抱負を漢字一文字に込め
決め発表、共有すること。年末にそれを振り
返ること。昨日の忘年会の中でも変わらず。
テマヒマは、我々夫婦で始めたお店ですが、
二人のお店というよりはスタッフも含めたチームテマヒマのお店だと考えています。我々
夫婦は特にキャラクターが濃い訳でもなく、
名物店主みたいな感じでも無いので、主役が
1人というよりは、みんなが主役、言わば群像
劇みたいな感じでしょうか。スタッフの皆さ
んがそれぞれ得意分野を活かして講師を務め
るワークショップをお願いしたりもしていま
す。
そんなチームテマヒマ、来年はどんな年にな
るでしょうか?
テマヒマは1/3まで年末年始休みですが、最近
はお店の大掃除をしています。
今日も一日お疲れ様でした!
好い夜をお過ごし下さい。
おやすみなさい。